
JAM1日目のサプライズが、鈴木様のフランス国鉄2D2 5500形電気機関車でした。
1番ゲージの鉄道模型を思わせる重厚な仕上がりに、皆が息を漏らす。
実物について。
1933年に製造されたもので1980年まで運用についていたとか。ボンネットの突き出た車体。足回りは動輪の外側に歯車箱のある強烈な形状。但し、このブフリ駆動は瑞西機でよく見られましたし、フランス国鉄でも1920−40年代は好んで採用されていました。最後の形式が拙作もある2D2 9100だった由。
詳細こちら(wikipedia 但し仏文のみ)。
http://fr.wikipedia.org/wiki/2D2_5500
フランス機は蒸機・電機共に名機が多いのですが、ドイツ規程知られていないのが惜しいのです。




http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=533133
動力系は言うまでもなくPowerFunctionです。こうした機関車の自走はPFあってこそ。
縦置きでギア比1:1。電機の場合はこれがベスト。2軸を駆動します。
当日はやや不調でしたが、拙作の2D2は安定走行しているため、若干の強化改良でこの足回りは大丈夫でしょう。
8幅の車体のディテールは凄い、の一言。
意図的に出した側面ポッチはリベットの表現として、この種の機関車らしさを盛り上げます。
窓枠やフロントエプロンの赤も綺麗。屋根もここ最近充実している濃緑のカーブスロープで十分な丸み。ごつい車体と好対照ですね。カールーフ使ったボンネットも良い形でしょう。
それでも圧巻は足回り。半月付プレートの歯車箱、手錠部品のパイピングがそれっぽいのです。
いずれは、雰囲気の合う、7−8幅の客車も欲しくなるところですね。
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もう一つのサプライズが、シトロエンDSでした。

中央駅の前がベストポジション。あの駅に負けない貫禄!
徹底した低車高化(……ウラがありますが)。素直に・スマートなボンネット。後部が窄まったフォルム(飛行機タイヤというアイディアはこれまで無かったですね)。4ドアも省略されていません。微妙に開いた後部側窓もエアコンの無かった時代の車、という感じがして芸が細かい。
そして、張り出しのないフラッシュサーフェス。美しい!




http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=533131
構造上の割切り、は賛否が別れましょう。床板の省略で1プレート稼ぐ。後部座席はダミー。
でも、フォルムを優先する方向性もあり! です。
4幅車の理想と可能性を追求したモデルと云えましょう。ここから広がるものは大きそうです。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=507453
<参考画像>
こちらは2012年のJAMに登場した、Mugen氏のDS。こちらも美しい。
いろいろ表現の可能性のある題材と言えましょうね。
ご紹介ありがとうございます。
今回、自作ビルドに思い切って挑戦してみて本当に良かったと感じています。
改めてLegoが好きになりました。
今回は成り行きでフランス型2作になってしまいましたが、
せっかくなので今後も欧州型中心に制作していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
>思い切って挑戦してみて
製品で出来が良いと手を付けるのが躊躇われるのですが、ここで踏み出す勇気は必要なんですよね。
とはいえ、今回の作品はどちらもベテラン水準に追いついていますよ。すごいです。
>今後も欧州型中心に
期待しています(仲間少ないですし(笑))。面白いプロトタイプ沢山あるんですよね。
機関車も自動車も、このクオリティのモデルが拝見できるのなら申すことございません。