前回の記事こちら。

キハ91に関しては再掲。実物解説含む詳細は前回記事御覧ください。

今回の追加、キサロ90を挟んだ3両編成。急行列車として成立する編成です。

キサロ90。キハ91を営業運転に使うために仕様を合わせて新造されたグリーン車。当時の国鉄では2形式しか無かった気動付随車の1つで珍車といえるもの(もう一つが180系特急型のキサシ180)。3両のみ。残念ながらキハ91系とともに廃車されています。
作品としては、急行型グリーン車のシンボルたる、二連下降窓の表現が美しい! 窓サイズなど前後のキハとのバランスも良好です。
そして、キロ28とは何処か違う妖しげな雰囲気も表現できていましょう。三枚折戸のインパクトは大きい。
AU13形クーラの表現は丸み生かしたスマートなもの。屋根と色を変えているのも効果的です。
ただ、詰まり過ぎのきらいはあるので、1個間引きしたほうがバランスは良いかもしれませんが如何でしょう?
床下機器も実物の特徴捉えて配置されていますね。厳密なことを申せば台車はキハ91ともにエアサスなので、コイルバネだけには違和感がありますが……。
等級帯はライム色。緑灰とどちらが良いかは難しいところですが、入手性の良さと鮮やかで目立つことを考えればライム色の方が正解かもしれません。

そして。大物、DD51!
多くの作品が日本のAFOL黎明期(1999年頃)から先達によって作られてきましたが、各部の表現がこれまでの作品群とは一線を画したものです。
DD51にはボンネット4幅で造ると、ボンネットが痩せすぎるという問題があったのですが、この作品ではタイルで太らせているため実物同様の力強さが顕れています。グリルタイルを随所(運転室ドア等)に使っているのもそれっぽい。キャブ側面の手すりの埋め込まれ方も綺麗。
足回りも注目。結構目立つ砂箱を装備してて良い意味でごつい。賛否はあると思うのですが(ガニ又が強調されるデメリットあり)、個人的に台車はこれでなきゃ! と思うのです。
中間台車は前後に燃料タンクつけていますが、台車にタンクを持たせる表現はありですね。

前より。ボンネット前端部の折妻までを再現したディーゼル機関車モデルってこれが最初じゃないでしょうか? 画期的な表現! DD51ってこんなに彫りが深くてカッコ良かったんだ……。
フロントエプロンや手すりなどのディテールも適切な感じです。オーバーディテールではないものの十分な感じ。ボンネット側面手すりが凄く効果的です。
なお、この角度から見るとキャブ下半の6幅+αと、キャブ上部の6幅部分の対比がリアルにみえます。ディーゼル機関車の多くはキャブ上半のほうが少し狭くなった造りですし。
あと、特に勘違いでなければ「PowerFunctionでの自走」を実現しているのでしょうか?
DD51でのPowerFunction自走も初めてではありませんが、この全長・スケールではインパクトあることです。
ひとつ難を申せば、背はちょっと高いかもしれません。とはいえ構造的にどうにもならない部分ではありますかも。キャブは1プレート分なら下げられそうにも見えますが……如何でしょうか?
ともあれ、このDD51があらゆる部分で日本形ディーゼル機関車作品の「革命」になるのは事実でしょう。DD51以外にもDE10、DE50などの表現もまた変わってきそうな気配がするのです。
続く作品、現れること期待しています。
攻めで行くのか、それとも少々引くのか、…というレゴ特有の選択を迫られた時に、
その辺のさじ加減と見立てが作者の個性になると思うのですが、
この作品は、要素の妥協点が高く、「攻めてるなぁ〜」と思う所が多くて独特の雰囲気が漂っていますね。
ヘタするとゴチャゴチャになるところを、全体としてはうまく纏まっているのですね。
顔の曲面は特に寄与してると思います。
実物を見ると、もっと魅力的なんでしょうね。楽しみです。
キハ91とDD51、どちらの話かなと思ったのですが(笑)、どちらにも当てはまりましょうね。「攻め」というのは同感です。表現がとにかく「尖って」居るのですね。
それでもかつ、まとまりは良い。すごい作品と思う由です。当日はひたひた様の591/791/ED500とも並ぶわけで、その辺のスケール近いもの同士の対比も気になるところです。
曲面に関してはキハの方です。
もう少し分かり易い文章を心がけます。
JAMも準備でお忙しい中ご紹介いただきありがとうございます。今回のDD51は実物の写真を見ながらどうしてもボンネット前端部を表現したかったのでこういうスタイルになってしまいました。PFを内蔵しておりますので自走します。まだ電池搭載して走らせたことはありませんが、手押しで実験しましたがポイントも無事に通過したので大丈夫かとはお思います。今日明日あたりに12日に日付指定させていただき出荷させていただきます。JAMには最終日の午前中に1時間程度いけることになりました。小さい子供3人連れですので当日も作品群を拝見するのもおぼつかない状況で何もお手伝いできず申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
G@ひたひた 様
いつもコメントいただきありがとうございます。先に運転席部分はキハ91よりできていたのですが、ボンネット部分で悩んでおりました。ちょっと表現が「クドイ」かなぁ(特にボンネット上方部分)とも思ったのですが、お褒めの言葉をいただいてうれしい限りです。拙作はあまりスマートではないので、もう少しセンスを磨きたいと思います。
おめでとうございます!!
個人的にキサロ90が一番好きですね
グリーン車の等級帯もライムだと目立つしいいですね
DD51もこの方法があったかって感じです
これからはこのつくりが増えそうな気がします
個人的に両端(グリルパーツの横の部分)の1×4赤プレートの部分の一番上を
白にしたほうが全体的に線がそろってて
いいような気がするんですがどうでしょうか?
コメントありがとうございます。キサロの帯は本当は個人的には緑灰色が良かったのですが、高いので(笑)。ご指摘いただいた部分は部品不足です。すいません。
全体的に見てカッコイイ編成だと私は思います。
特に真ん中の車両は窓のサイズが違うのに、すごくしっくりきます。
また黄緑のラインもバッチリ決まってます(笑)。
DD51の方も力強く仕上がっています。
貨物車両を引かせるとマッチングしそうな雰囲気です。
とても「息抜き」で作れるシロモノではないと思いますが(笑)。
DD51、ボンネット前端部が発想のきっかけだったのですね。
でも、あの造りはPF内蔵にも有利になりましょうね。その意味でも不可能に挑戦したモデルであるともいえましょう。
>JAMには最終日の午前中に1時間程度いける
了解いたしました。ちょっと忙しないですが……。
それでも、嬉しいです。
最終日は日本形フルスケールなので、その面ではバッチリですよ。
◆隼様
キサロというか、急行型グリーン車の連窓は憧れますよね。美しい意匠です。
DD51は革命的技法・表現の塊ですよね。確かにこれから作られていく作品が楽しみです。
何より、あの作りだとPF機器内蔵にも有利でしょうし。
◆K7A4様
> 真ん中の車両は窓のサイズが違うのに
実物も上手くデザイン上のバランス取られているので(グリーン車だけ窓構造がぜんぜん違う)、それが巧く再現できた感じなのでしょうね。
DD51は何を牽かせても様になる機関車なのですが、この作風だと確かに貨物列車の長大編成が似合うかも知れません。JAMならいろいろ試せるはずです。