
Architecture版のクリエイターセット? として注目された「#21050 Create Your Own Architecture」のレビュウがEurobricksに上がっています。JimButcher様によるもの。
原文こちら。
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=85176
詳細は原文と写真を参照して欲しいのですが、良くも悪くも「突き放した」「超上級者向け」セット構成です。パーツは白と一部クリアのみ!

パーツリスト(bricklink)
当然ですがインストは一切含まれず。しかし、272頁の分厚い参考冊子が付いてきます。

この分厚さ!


中身はこんな感じ(当然英文)。レゴのアイディアブックと言うよりは、建築とレゴを如何に結びつけるか……的な、実際の建築例やプロジェクト例を意識した内容の模様。ぱっと見た感じ……「教科書的」。
個人が愉しむ為のセットと言うよりも、大学などの教材が似合いそうな感じもします。
あと、偏見かもしれませんがこの本で云うところの「建築=モダニズム」って感じが強いような。
個人的に抵抗覚えるのは、そこかも知れません。まぁ限られたリソースの中では割切が必要なのは事実ですが。

このセットを愉しむのは、相当な知識とセンスが要求されそう。インストなし、具体的な作例もなし!
或る意味、最上級・最高峰・孤高のセットなのかも知れません。ユーザーはモダニズムの建築家にならなければならないのですから。
自分はこのセットから単独で何かを作れる自信はありません。
ただ、このセットを使った「授業」があれば受けてみたかったなぁなんて思ったりもします。
価格は150ドルとか。パーツ数は1210なので、価値は冊子にあると考えるべきでしょう。
通常販売の有無は不明ですが、bricklink見る限りでは150ドルから大きく逸脱した相場にはなっていません。ですので、何らかの限定ってわけではなさそうです。日本での発売は無論不明ですが。
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これを思うと、「ライト」シリーズは精神的難易度というか敷居がまだ低いですね。
ランドマーク系も同様。
#21050はArchitectureというシリーズの中でも、あまりに尖ってる感じがします。
これがもし日本に流通したら、本目当てで買う人が現れたり、パーツショップの在庫がおかしなことになったり(5方向ポッチが潤沢とか国内ではあまり見かけない気が)、#7938や#31012を超える組み換え旋風が巻き起こったりしそうですね(もともとこのセットの目的はインスト通りに組むことではありませんが)。
これでまっとうな建物以外の作例を作る猛者とかが現れそうで若干楽しみです(ぇ
冊子が日本語もあれば良いのにとか思ったり。
「国鉄湘南色studio」だったら1ダース買いますw
…元来、建築と相性のいいレゴなので、
こういった企画は、ユーザーを引き込むという意味でどんどんやって欲しい。
このセットで足りないのは
街灯やフェンス等、植栽…等のディティール用パーツですね。
まぁ、オプションでもいいけど、
その辺がちょっとそそられない理由です。
白一色は面白いのですが、
中身の画像を見て、黄ばんだパーツにゲンナリしますね。
2000年代中盤までは、もっと純白でしたよね? >白
ある程度気にしないようにしていますが、
白を主体にした製品は避けてしまいます。
タージマハルも持っていたのですが、白一色なので、
去年、ヤフオクで処分してしまいました。
いやいや、クリアプレート1×2は割と潤沢に供給されている部品ですから、パーツ的に惑わされないで(笑)。パーツ取りという観点ではパフォーマンスは良くないようですよ。
(飽くまで冊子がメイン?)
>本目当てで買う人が現れたり
それはあるかも知れません。良い意味でも建築の教科書、って感じですね。
>#7938や#31012を超える組み換え旋風
どうでしょうか……。
個人的には、このセットを入手して組換モチベーションが沸くかというとちょっとちがうような。
変な喩えですが、「赤バケツ」「青バケツ」なみに組換難度は高いかもしれません。各ビルダーが持っている既存の概念的なものを一度ゼロにリセットする必要がありそうなんですよ。その意味で難度がガチで高い。
余談ですが、列車ならなんでも作れる!の#10183ホビートレイン購入した時も、あんまり組換モチベーションはわかなかったこと思い出します。
組換には「意外性」を求める要素もあるからかも。
(このセットだと、どんな建物造っても「意外性」には乏しくなるような)
その意味では、このセットで
>まっとうな建物以外の作例を作る猛者
と、いうのは面白いかも知れませんね。これは自分も期待したりしています。
◆suu様
冊子の日本語版以前に、日本での発売なさそうに思えてなりません(笑)。
ただ、クリブリよりはハンズとかが似合いそうですね。
あるいはdactaのような教材系業者扱いか。
◆G@ひたひた様
この製品のコンセプトからは外れましょうが、
>オレンジの窓とか濃緑の細かいパーツがいっぱい入った
>「国鉄湘南色studio」
2000年代前半まであった公式のパーツセットは復活して欲しいところです。
>街灯やフェンス等、植栽…等のディティール用パーツ
Architectureの通常製品でも、この種の部品は普通に入っていますし、建築模型用品でもこうした部品は供給されていますものね。
建築模型キットとしてみても、どこか突き放してる感じが強いのはそこが原因かも。
無彩色がコンセプトでも、せめて緑はあっても良かったかも……。
>中身の画像を見て、黄ばんだパーツにゲンナリ
これは写真の写り方の問題かも知れません。
手許の#31012だと、あんまり黄ばみとか気にならないですから。
無論、購入後の紫外線のあたり方で酷いことになるのは承知のうえですけれど。
白が黄ばみやすいのはレゴの最大の問題点ですよねぇ。
>2000年代中盤までは、もっと純白
1960年代の部品で不思議に純白を維持しているのがうちに幾つかあります。
今じゃ許容されない染料とかつかってたのかしらん?
というわけで、セットのコンセプトは秀逸なのですが、製品として惹かれにくいという微妙なポジションなのかなぁというのが思うところです。