◆菅笠様の「家とレンガ風の道」。
先方の記事「さらに#31012で作りますよ。」




http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=531072
モダンな、ある意味リアルに有りそうな雰囲気の小住宅です。壁の中に屋根のあるような、なんともまとまりの良い様式であり、傾斜屋根部分と陸屋根部分のバランスも良好。2棟連なっているような効果をみせてもいましょう。これは開いた状態の時も同様です。
また、開状態で壁の一部が傾斜屋根側(表通り側)に取られますので、開状態を表通り側から見た時に内部が「見えにくい」ものと思われます。この合わせ目の位置は面白いです。
で、何よりも驚かされるのは、屋根スロープを煉瓦道に転用してしまったことでしょうね。このアイディアは尋常では思いつきません。でも、なかなか効果的なのです。

レトロヒューチャー?なトラック。オート三輪を強引に4輪にしたような造形です。
◆Azur様の三作目。「カフェ」3階建て。開閉なしの割り切り
開閉機能のない、後面開放の建物です(拙作「白駅」と同じ)。その分ボリューム感のある三階建を実現しています。クリエイターハウスの組換として、当然考えられるべき方向性でしょう。往年の街シリーズも、今のCityやFriendsも後面開放ドールハウスなのですから。




http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=531064
外見は二階部分の小窓の使い方が素敵。こうして固めて使うと古風に見えます。1段凹ませていることも相まって、この二階の窓が十分にキャラクター性を持っていましょうね。建物全体の「顔」とも。
各窓の日除けやフラワーボックスも王道ながら効果的。
一階部分は池に貼りだしたテラスが意欲的です。青いプレートの使い方が巧すぎますね。
ライトの台に使われてるレンガブロックも良いアクセントです。
内部に目を移せば、各フロアの個性的なソファやテーブルが目を惹きます。セクションごとにテーマがあると申しますか。ドールハウスとして配置を自在に変えられるようです。
2-3階の階段も秀逸。片アーチを上手く使ってますし、階段がトンネル?状の部分を潜り抜けて三階へ繋がる部分はドラマチックでさえも。敢えて背面に回した大アーチもまるで額縁的な効果をあげています。
◆Azur様の4作目「コテージ」。外階段と大胆な空間
こちらはまた開閉式に戻ってのデザイン。しかし、大きな三角屋根の雰囲気は先の三作目にも通じましょう。




http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=531176
特徴は外階段。さり気なく初めてです。
大きな片屋根ですが、Mugen氏の各作品とは雰囲気がまた違うのですね。
裏から見ると、外部に柱が露出した大胆なテラス空間が目を惹きます。蔦の処理や、レンガブロックもこの空間を盛り上げていましょう。車が半分くらい収まりそうな車庫?のアーチも良いデザイン。

そして、広げたところ。
センターにテラス空間、アーチの車庫という目立つ部分が来ます。山荘・ロッジなどで有りそうな建物ですね。手すりが省略されているのが惜しい……。柵系の部品がセットに入ってればなぁと思わされます。
ミディアムブルーのアクセントも効果的。
なお、この建物は開状態でも背面があります。内部アクセスはできませんが、どの状態でも、どの角度からも眺められるメリットがありましょう(中間形態の90度開きもサマになってます)。
これも1つの可能性ですね。
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建物ならなんでも作れてしまうこのセット。発売から一ヶ月が経ちますが、amazon.co.jpランキングでは「定番」としてほぼ常時10位内に入っています。もはや基礎板や青バケツ並みのポジションか? 安定供給、安定価格も有難い限りです。
プレゼントに。そして大人のレゴ再入門用にも(現代の「上級基本セット」!)。
組換に強いというのは、その1箱だけで相当に遊び倒せるってことでもあります。
【関連する記事】
菅笠さんの第二作は屋根ブロックの転用が本当に驚きです。
屋根に使うブロックを道に敷いてしまう発想の柔軟さ!
ご自身がサイトで指摘されているように、道の始点と終点の「隙間」処理が大変そうですが、
色合いも、凸凹のある表面の雰囲気も、レンガの道にぴったりですね。
さて、私の第三作は大アーチを2つ並べたくて「開閉なし」と割り切りました。
建物が動かせないならインテリアを自由に模様替えできるようにしようと思い、
ソファ、ダイニングセットなど、パーツが許す限りたくさん作ったのですが、
この作業が建物を作るよりも手間取ってフラストレーションがたまってしまいました。
建物を作る方が楽しいです(爆)
第四作は、開閉で外観を大きく変化させる、階段&大アーチを外に出す、
今まで使えなかったグレーの16×16を使う、など第三作の鬱憤を解消できて良かったです。
反省は床&階段を作っただけでインテリアの作り込みをしなかったことでしょうか?
建物を作った時点で満足してしまったのが原因のようです。
それから第四作の大アーチは、建物を閉じた状態では車庫ですが、
90度&180度展開時には、建物の反対側に通り抜けられる「通路」を表現したつもりだったのですが…わかりにくかったでしょうか?(焦)
人しか通れないような(道の両側から洗濯物がつるせそうな)狭い通路(小道)は
日本にはあまりないかも知れませんが
ヨーロッパの田舎の小さな街では時々見かける風景のような気がします。
Azurさんの3作目は後面開放の利点を活かしてますね。(幼少期の影響も有って好きな方式です。)ボリュームも稼げてますし、背面も大アーチと相まってドールハウス感が出て良いです。水辺に建っているのが雰囲気あります。窓の日除けもお店らしいです。小物類も配色等合わせてアイディアに溢れてますね。
4作目は3作目とは対照的なコンセプトになってますね。ヒンジ機構が活かされて各状態ごとに印象が変わりました。テラスは手すりの省略は惜しいですが、レンガの柱やツタ、梁の部分のデザインがモダンな感じが有りますね。アーチの有る車庫もおしゃれです。
屋根部品道は思いつきで作ったのは良いのですが、
肝心の屋根面積の確保がえらい事になりました。
Azurさん
ありがとうございます。
屋根部品道は固定しにくい、端の処理が難しいと問題点が多いので、
単セットの組み替えでもない限りは道表現の選択肢としては厳しそうです。
Mugenさん
ありがとうございます。
今回は色物感の薄い真っ当な家にしようとしたのですが、
なんとか達成できた気はします。
第三作の開閉なし割切は「あり」だと思います。極端な話言えば2セット買えば大型の開閉モデルにもできるわけですし(笑)。
大アーチは階段上に並ぶのが素敵でしたね。
家具類はお手数かかったようですが、それだけの見栄えになっています。ドールハウス的な楽しさはこの作品のキモになっていましょう。
四作目。いろいろ盛り込んでおられますね。
外階段は自分もやりたかったアイディアです(笑)。アクセントになりますよね。
>大アーチは、建物を閉じた状態では車庫ですが、
>90度&180度展開時には、建物の反対側に通り抜けられる「通路」
そんな感じかなぁと思いました。コメントできなくて申し訳ないです。
身近なところでは「魔女の宅急便」のグーチョキパン店もそんな作りですね。勿論、大好きな意匠です。
あと、第5作も既に拝見しております。モジュールですね。
◆Mugen様
> 元のインストと変化を付ける
この意外性こそが、組換の醍醐味ですものね。屋根を道路にって発想はやはり驚かされます。
>3作目は後面開放の利点を活かしてますね。(幼少期の影響も有って
ダイヤブロック的……? いや後面開放はレゴのほうが先でしたか。今でこそモジュールの重箱方式や、クリエイターの開閉+重箱とかが定着していますけど、「良き時代」のブロックの家は後面開放ドールハウスでありましたものね。
大アーチがドールハウスっぽさ出しているというのは同感です。
4作目はどのポジションでも建物として成立するというのは魅力です。
デザイン細部はやはり華がありましょう。
◆菅笠様
>肝心の屋根面積の確保
ご苦心が伺えますが、陸屋根部分も含めて上手くまとまっていると思います。
でも、思い切って、灰16×16の大きな陸屋根にしてしまうというのも面白かったかも知れませんね。
>単セットの組み替えでもない限りは道表現の選択肢としては厳しそう
まぁ普通に考えればタイルか、ブロック横組か……。後者は昔やりましたけどかなりの手間でした。
>色物感の薄い真っ当な家
「普通」って意外と難しいですものね。さらっとできるのは凄いと思います。