



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=530769
#31012ファミリーハウスの2ndモデルにも小さなプールというかジャグジーが効果的に使われていましたが、それを拡大したようなモデルです。この季節、プライベートプールは憧れるものですよね。
建物としては、片流れ屋根の母屋に、陸屋根の吹き抜け部分がついた作り。ちいさいながらも「お屋敷」感が漂ってきます。片流れ屋根はMugen様の得意とされる表現ですし、それ以前にオリジナルへのレスペクトもありましょうか。
陸屋根部分は幅を変えているので、建物自体に立体感が出ています。また屋根部分は灰色プレート+タイルでそれらしく仕上げ。スロープブロックの不足しがちなこのセットに於いては、陸屋根拡張で大きくするのは妙手でしょう。明かり窓にクリアブロック使ってるのもそれらしい。
玄関脇の「レンガブロック」も効果的です。
肝心のプール部分は青プレートを敷き詰めたもの。実現可能な最大面積と。




開状態。寧ろこの状態のほうが「メイン」かもしれません。左右の厚さに大きく差をつけることで、建物に奥行き感が出ています。なんとも「パラデュサ」的な雰囲気!
無論、この状態でロックすることも可能。また、犬は名案ですね。
インテリアが作りこまれているのも言うまでもなく。
引き抜け部分と階段の位置関係が素晴らしいです。二階が広々としてるのも好感。ベッドが二台。
一階リビングにはソファとテーブル、炊事設備が。二階を支える片アーチも上手い使い方。

点灯状態。吹抜部のライトが二階や階段を照らしだす。魅力的な黄昏の情景。
メインインストと2ndインストのよいとこどりをして、かつ建物のボリューム感を最大に拡大。そしてインテリアにも凝った、住宅モデルの傑作と言えましょう。
あと、ここまで書いてて気がついたのですが、大小ともアーチ部品を意図的に避けてますね。ストイックにモダニズムに徹しているのはMugen設計事務所らしい仕事でもありましょうか。

無論、あのアーチ部品大小を使ったほうが組換は楽な気がします(笑)。
【関連する記事】
ライティング…壁がオレンジに光って綺麗です。
アーチを使っていない!…sekiyamaさんのレヴューを読むまで気がつきませんでした。
大アーチは魅力的なパーツですが、目立つゆえに、どんなに頑張って組み換えても
ぱっと見たとき同じ雰囲気になってしまいがちな厄介なパーツでもありますね。
そこで敢えて「使わない」判断。
組み換えスペシャリストのMugenさんならではのテクニックだと思います。
作品を見て爽快感さえ感じます。
ノーマル状態は言うに及ばず、展開したへの計算し尽くされた、完成度。
ちょっと鳥肌モノです。
もう、この画像をパッケージにした方が売り上げが上がるかもしれませんねw
個人的な話ですが、
70年代始めのダイヤブロックの建物がとても好きだったのですが、
(たぶん、関山さんところにも同じのがあったと思うんですよ、ピンク色の基礎板の3LDKセットが。)
この作品を見て、子供の頃に感じた心の奥にあるナニかを
引っぱり出された気がします。
洗練されていて、かつ、日本人の好みをよく分かっている…というか、
日本の風景にしっくりくるけど、ちょっと上をいくというか、
そこがノーマルの#31012との違いだと思います。
両方共、完成度は高いですけどね。
開状態は建物とプールの配置に気を使った所で、モダニズム建築らしいイメージで組みました。閉状態も一部幅を変えて単調にならない様にしました。玄関脇のレンガブロックはおしゃれ感が出せたと思います。犬は1×3アーチがあったので、クリエイターらしく組んでみました。
ライトは元セット同様に外部からスイッチを押せる様にしたので点灯させるのが楽しいです。
こういった別荘は現実には高根の花ですけど、レゴでなら思いのままに作れるのが良いですね。
Azurさん
ありがとうございます!自分の場合は余計にならない様、あまり無理にはパーツを使用しないので今回はアーチ部品を使いませんでしたが、アーチを活かした組換も作ってみたいですね。
G@ひたひたさん
ありがとうございます!幼少の頃(8〜90年代)はもっぱらダイヤ中心に遊んでたので影響はかなり受けていると思います。(レゴのクリエイターの家セットの幾つかはダイヤの家セットを思い起こさせる物があるので、作る時はやる気が出ます(笑)。)
プールはあれくらいの大きさがほしいですよね。青ブロック総動員とか、ミディアムブルー総動員などの手も考えられそうです。そうしたら本格的なリゾートプールとか出来ますかも?
ライティングは予想以上の盛り上がりを見せてますね。2013年はライトブリック大躍進の年になりそうです(部品そものは2009年からですけど)。
アーチは、下手にレスするよりは、積極的に使った作例上げてみました(笑)。
>大アーチ目立つゆえに、どんなに頑張って組み換えても
>ぱっと見たとき同じ雰囲気
それでもやっぱり、あの部品の誘惑には勝てないのです(笑)。
◆G@ひたひた様
>展開したへの計算し尽くされた、完成度
開閉構造を実に自由に使いこされてますよね。
他の記事じゃないですが、変形ロボ的魅力といいますか。この魅力が公式製品で生かされてないのが残念でなりません。
>70年代始めのダイヤブロックの建物
うわぁ懐かしい。件の3LDKセットは初代と二代目があったようですが、ピンク基礎板は二代目ですね。自分のは二代目でした。三角屋根と陸屋根(平面屋根)の組み合わせによる「お屋敷」(日本の高級住宅地にありそうな)という雰囲気でした。このmugen様の作品も、確かにそんな感じがしましょうね。
◆Mugen様
開状態、正しくモダニズムしてますね。直線的で装飾少ないのが逆に上質の証、という感じなのです。
>玄関脇のレンガブロック
ここが、G@ひたひた氏の言われる昔のダイヤブロック的な感じがあるのかもしれません。お洒落であり、或る種のノスタルジーを刺激されますよ。
ライトの外からスイッチ操作できるのは便利でしょうね。自分はそのへんは手を抜いてしまいましたが……。メインインストの機能は確かに再現する必要ありますかも。
>アーチを活かした組換も作ってみたいですね。
どんな雰囲気になるか、楽しみです。王道もいいですし、あっと驚く使い方もできるかも……?
>レゴのクリエイターの家セットの幾つかはダイヤの家セットを思い起こさせる
1970年代、1980年代それぞれでダイヤブロックの家系は充実してましたものね。
「日本の風景にしっくりくる」というのは、ダイヤの経験あってこそなのかもしれません。