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2013年05月14日

【歴史】レゴトレイン製品史27 1991年 9V製品(セット・車輌)/動力近代化の完成

 1991年、9Vスタート時の製品を見ていきましょう。
 「クロコダイル」「メトロライナー(インターシティライナー)」は歴史に残る名品! 基本セットにあたる、赤いディーゼル機関車の貨物列車もまた素敵。紹介次回になりますが、所謂「黄駅」もこれまでのレゴの建物にはない立派なものであったのです。

 それだけに、9Vに掛ける期待は大きかったのでしょう。
 スタートは華やか! これまでの互換性・連続性の一部を失った分を補って余りある、魅力のあるものになりました。

 但し、光にはまた影もあり。
 4.5Vには存在した、動力は後付け前提の廉価かつ低年齢向けの「手押しセット」が消滅してしまい、トレインシステム導入への敷居が大きく上がってしまいました。高価格は新規ユーザ獲得には不利になってしまい、対象年齢ではデュプロトレインとの落差を作ってしまいました。
 そうした敷居の高さが、以後の「汽車セット」……もといレゴトレインを何処か特殊なポジションに追いやってしまった可能性はあります。売れにくくなれば、アイテムも出難くなります。
 そのあたりの悪循環、RC/PFと移行した今も断ち切れていないように思えてなりません。

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●#4563 Load and Haul Railroad

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4563-1
 セット構成はレール円周分16本、給電ケーブル、スピードレギュレータ、国別のACアダプタ。二軸のディーゼル機関車1両に、2軸貨車3両。積荷のトラクターとオートバイと大量の樽。フォークリフト。ミニフィグ3体。

 4.5Vと12Vにそれぞれあったディーゼル機関車+貨物列車のセットを統合したようなポジションのセット。機関車はL形のスイッチャー。特定のタイプは思いつきませんが、25噸クラスの割と世界中の何処にでもいそうなタイプに仕上がってます。前面部品はかの「クロコダイル」にも使われている専用部品でした。
 青い無蓋車はアオリ戸が新部品。形状がこれまでの貨車にはありえなくリアルになりました。
 赤い有蓋車はスライドドアが新部品起こされ、ドアを重ねることが出来るように。全体に欧州系のデザインではあります。

 サブインストも含まれています。ディーゼル機関車をセミセンターキャブに。無蓋貨車1両+車掌室付無蓋貨車1両にするものでした。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=3032405
 パッケージ。上蓋付きで、中身を見せるタイプのものが奢られました。スピードレギュレータとACアダプタの存在感がやや大きいですが……。9Vレールとドア、連結器も魅せる要素になっています。

 このセットは当然、日本でも発売されました。お持ちであった方も少なくないでしょう。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=3032418
 箱裏の画像。怪しげな箱型機関車とかの組換作例も載っています。


●#4558 Metroliner

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4558-1

 12Vの#7740(TEE風 1980)や#7745(TGV風 1985)の後継となる旅客列車セット。
 日本での商品名は「インターシティライナー」でした。欧州の事情はわかりませんが、恐らくアメリカでの商品名が構成に半ば公式になってしまったものと思われます。
 なお、「メトロライナー」はペンシルバニア鉄道→Amtrakの車輌・列車名でした。詳細こちら。

 似ていないといえば似ていません。但し、灰色のボディに三色帯のラインは当時のAmtrakの塗り分けを彷彿させます(※1)。なんであれ、レゴの列車がアメリカを意識した最初と云えましょう。

 ※1:ただし、より雰囲気が近いのはマレーシア国鉄の客車等の塗り分けですが、まぁそこまで意識してたかどうかは謎です。インターナショナルな雰囲気のため、敢えてアジアの発展途上国のをモデルにした可能性は否定しきれませんが。

 セット構成はレール円周16本と直線4本。3両編成の列車は「動力+売店車」+「客車」+「寝台+荷物車」という凝った構成です。プラットフォームとミニフィグが11体という豪華版。
 ただし、スピードレギュレータは別売でした……。本体価格が余りに高価になってしまったためでしょうか? 或いは先の#4563貨物列車の次に買うセットという位置づけであったからかも知れません。
(日本では定価27000円程度であったはずで、スピードレギュレータも揃えると3万円オーバー……)

 組み換えインストがあり、電機+客車+貨車の編成にすることも出来ました。またインストはないものの、電機+客車2両という編成にすることも可能です。

 普通に走らせて良し。ミニフィグで遊ぶも良し。組み替えて良し。文句なしに名作といえるセットです。2001年に復刻版#10001がリリースされたのも宜なるかな。
 但し、先述の価格以外にも難点がないわけではありません……格好の良い前面は一体成型の専用部品でした。#4558でこそ気にならなかった(全体として良すぎたので気にならなかった?)この悪影響は以後のレゴトレインセットに付きまとうことになります。PowerFunctionの現行品#7938でようやくその流れを断ち切ることができたのでした……。


●#4551 Crocodile Locomotive

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4551-1
 所謂「クロコダイル」。オーストリア国鉄の間接式電機がモデル。鰐のように身をくねって走る姿は模型ばえするもの。電機でクロコダイルと言うと瑞西国鉄の方が有名ですが、あちらはロッドドライブなどがありますから、プロトタイプをオーストリアに求めたのは正解でありましょう。

 単品の機関車でモーター付。この鉄道模型完成品的な製品カテゴリは9Vではこれ1作で終わってしまいました。9Vのスタート時に「鉄道模型」的な製品をリリースして盛り上げようとしたレゴ社の意気込みは感じますが、それが続かなかったのはあまりに残念なこと……。

 造形は今の10000代を見慣れていると、やや素朴ではあります。しかし、40ポッチの全長はそれまでのどんな製品よりも堂々とし、またリアルなものであったのです。12Vで云うところの単品蒸機、#7750の9V版というところかもしれません。孤高の製品という意味でも共通しています。

 サブインストではB-Bの箱型電機(短いボンネット付)に組むことが出来ました。こちら参照。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=307032

 なお、日本では未販売。後世にファンの手で個人輸入されたものはそれなりにある筈です。
 また、#4512風やら、緑バージョンなども後世のファンの手で多々作られています。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/search.cgi?q=4551&stype=f&n=6
 出回った数こそ多くはない製品でしょうが、その影響力は小さいものではなかったのです。

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 さて。ここまで9Vの動力車を含むセットを紹介してきましたが、そのスタート時は蒸機がなかったことに気が付かれることでしょう。思えば4.5Vも12Vも、青レールも灰レールも主役は蒸気機関車でしたから、この変化もまた画期的。

 思えば、灰レールに移行した1980年当時でも、西欧では蒸機は動態保存や非常用を除き引退していました。ですから蒸機は既に子供にとっては身近な存在で無くなって久しかったのです。
 「動力近代化」という実物鉄道での当たり前が、やっとレゴ汽車セットでも実現したのでした。

 なお、子供にとって「蒸機」が魅力的であるか否かは世代差などもありましょう。
 管理人の個人的な思い出では
「蒸機が完全引退してSLブームも去った1970年代後半になっても、大人は『子供はSLが好き』という思い込み?でSL(※2)のおもちゃや絵本をやたら乱発してた。とうの子供は電車や電機、ディーゼル機関車の方が好きなのに!」
 という感じ。まぁ管理人が弄れてただけかもしれませんが。

※2:多くは7100形かD51で偶にC62。そういえば、最近は蒸機をSLという言い方しなくなりましたね……。「SL人吉」「SLばんえつ物語」のようなJRの公式以外では見かけないような気がします。

 でも、今になっては「レゴトレインで蒸機のセット出せ」とか云ってるのですから勝手なものです(苦笑)。
 ノスタルジィもありますけれど、時代が一周りして保存蒸機が寧ろ「新しい乗り物」になっているのも大きいのかも知れません。
 
 (続く)
posted by 関山 at 22:16| Comment(3) | TrackBack(0) | レゴトレイン製品史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子供にはインターシティエクスプレスは高すぎましたね(確か24,000円)
大人の後知恵があれば構わずNゲージのパワーパックで動かしたんでしょうが、そこまで柔軟に思想が回らず、貨物列車を購入しました(確か17,000円)
これでも十分高かった。
どこの店でも直線レールは置いてなく、かろうじて同時購入したポイントと直線1箱のみでちんまりしたエンドレスで遊んでました。

台車枠の表現は相当の衝撃でした。玩具から鉄道模型になったといっても過言ではないかもしれません。

子供心にSLが魅力的に見えないってのはありましたので、4.5Vはことごとくディーゼルに組み替えてましたよ。
動力もそうなんですが、車体が短くボギー車でない点も4.5Vをリアル鉄道好きの子供心にはいまいち響かい点でした。
(4.5Vのインストに載っていた12V写真のなんと残酷なことか!)

当時は小箱なんかを買うと、海外バージョンのカタログが入ってることもあり、黄色い駅やクロコダイルなんかも垂涎のまなざしで眺めました。
ちなみに私の記憶ではクロコダイルが”Austrian〜”という表記が入った製品名で掲載されていたんですが、どこかの国バージョンではそういう製品名だったのですかね。
ちなみに貨物列車セットは"Freight Train"ってなっててこれもよく知られた名称とは相違があった気がします。
Posted by BUCHI at 2013年05月14日 23:50
>クロコダイルが”Austrian〜”という表記が入った製品名で掲載
というのはEU版(またはUK版)のことかと思います。
http://www.peeron.com/catalogs/1991/medium/?id=66

ついでに、かの#4558は英語(UK)でEuro Expressですけど、その下にあったフランス語のTrain de banlieueを機械翻訳させたら「通勤電車」と…ホントかなぁw
Posted by awazo at 2013年05月16日 01:20
◆BUCHI様
 インターシティーライナーの価格、勘違いしていたかも知れません。まぁどちらにしても「高い」のですけれど。貨物列車の価格は以外と頑張ってたんだなと思いますが、それでも敷居は低くないですよね。
 あと、直線レールが手に入りにくかった……のは何時の時代も同じなんですね(苦笑)。

 台車枠で驚いたのは、青レールからいきなり9Vを知った私も同感です。これで「組み立てる鉄道模型」としてのアイデンティティも確立されたというとオーバーかも知れませんが。

>子供心にSLが魅力的に見えない
 これは同意される方が居て納得です(笑)。
 自分も4.5Vのベースに組んでたのは殆どディーゼル機関車か気動車でしたね(笑)。当時は今ほどパンタには拘ってなかったので電車や電機は殆どやってませんでしたけど。

>4.5Vのインストに載っていた12V写真のなんと残酷なことか!
 これはsuu氏からも聞きましたが、想像するに残酷ですよね(笑)。情報はきちんと伏せておきませんと(爆)。でもこの辺の欠乏感のあった世代で、9V全盛期が盛り上がったと考えればまた感慨深し。

 9Vではツッコミや情報提供お待ちしております。


◆awazo様
 面白い情報有り難うございます。
 banlieueは郊外って意味らしいですね。郊外電車というか、コミュータートレインというべきか? なんであれ違和感たっぷりです。まぁ新快速みたいな郊外電車なんだか都市間電車なんだかわからない列車もありますから、この辺厳密に考えなくても良いのかもしれませんが(笑)。
(身近な所で小田急や近鉄の特急だって広義の「通勤電車」ですし)

 って書いてて気が付きました。ドイツの近郊型モデルの現行#7938だって日本じゃ「超特急列車」じゃないですか(苦笑)。

 それにしても、各国で製品名バラバラだった#4558が米語の「メトロライナー」に収束した背景はちょっと興味深いですね。まぁそれほどアメリカ市場がでかくなってたということでしょうが。
Posted by sekiyama at 2013年05月18日 21:19
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