・明治大正期。カオスの世界(資料が殆ど無い!)。但しヨン・サン・トウまで生き延びたものも。で、ファン的に人気があるのはやはり国鉄黒貨車でしょう(異論は認めます。熱い貨車談義できりゃ文句無いですから)。
・昭和初期〜昭和30年ころまで。国鉄黒貨車、っていうのはこの世代。1984.2のヤード輸送廃止まで残ったものもありました。
・昭和30年代以降。色がカラフルに。またプレス鋼板の使用が目立ちます。ワム80000が代表形式で、これはつい最近までは現役。私有貨車のバリエーションも膨大に。
・昭和40年代以降。高速貨車・大型貨車・コンテナ貨車。あと物資別適合輸送。代表形式が10000系高速貨車とコキ50000辺りか? この辺も既に引退してますね。
・JR化以後。ほぼコンテナ車のみ(あとは私有タンク車程度)。但しこれはこれで意外と奥深い世界です。コンテナそのものも趣味の対象に……。
バリエーションに富んだ……というよりは標準化による整ったスタイルそのものの魅力もさることながら、昭和初めから1984年のヤード輸送終焉までの50余年が活動範囲ですから、合わせられる機関車も多いのですね。蒸機・電機・ディーゼルなんでもあり。いや、時には電車や気動車だって貨車を曳いてました。無論、私鉄の機関車・専用線の機関車だって。
そんな国鉄黒貨車、AP様が一気に4形式をアップです。

AP様の作品では、カーブスロープ大量駆使の屋根カーブの表現が目を惹きます。

天井の氷槽と、そこにアクセスするためのはしごが特徴。このモデルでは梯子の表現が「なるほど!」って感じです。プレート裏面は結構雄弁なんですよね。また、冷蔵車ならではの気密ドアも特徴。ロック機構には「骨」使ってるのですね。
あと、白い車は編成中で良いアクセントになります。

でも、模型としては細密感を出すのですよね。
タイル貼りはリッチ? でも、こうしたリンプルな形状ゆえに費用対効果は高いのですね。

無蓋緩急車。所謂、トフ・トムフ。国鉄の形式としては稀な存在したが(国鉄では「ワフ」の方が多い)、私鉄の貨物輸送では大活躍したタイプであり、平成まで生き延びたものも……。
凸型の大変に楽しい形状の貨車。このモデルでは、全長5ポッチで横組みというえらく凝ったつくりの車掌室が目を惹きます。
側面は1×1ブロックによる木造表現。妻面ではタイルに寄る木造表現。鉄道模型的細密感あり!
ED17(24/26号機)は最後まで国鉄に在籍していましたが、あの種の輸入電機の多くは私鉄払い下げされていますから(西武・近江他)、この種の貨車も凄く似合いそうです。
先方の記事はこちら。ED17に牽かせた写真もあります。
増備計画もあるとのことですが、ローカル線貨物用のED17だとこの4両だけでも様になるものです。
レゴっぽさがバランス良く消えているというか…
本当に鉄道イメージがしっかりと体に染み付いていなければ出来ない造形ですね〜
新型バッファ、案外違和感無いですね。
参考になります。
それにしてもセンスいいなぁ…
自分も貨車、それも黒貨車何両も作って来ましたけど、ここまで鉄道模型的な領域にいまだ達せず(笑)。その意味ではまだまだ学べるものは多いような気がします。ディテールゴテゴテ追加すりゃいいってもんでもないんですよね。
連結器は冷蔵車だけが新型のバッファ一体型ですが、少なくとも貨車に関しては違和感が有りませんね。まぁ自分は電車の連結面などでも平気で使ってますが(笑)。
ディテールは軽めにしつつ雰囲気は出せれば、という感じで製作しました。
冷蔵車だけ新型バッファにしたのはたまたまです。
お次は以前作りかけたワフあたりを増備できるといいなぁ。
ディテールは今流行の言葉でなら「中二病」要素ありますから、軽めに取捨選択するセンスは大事だと思う由です。それ以前に、車体のイメージ把握とか肝要ですし。
ワフは拙作もあって未だ公式に発表してません。同時公開!とか出来ればいいですね。