さて。
言うまでもなく、レゴにはあまりファンの関心を集めないシリーズとか、「こんな部品要らない!」のようなものが多々存在しています。それらを「要らない」って切り捨てるのは簡単です。
(但し、批判するって行為は大事です物凄く! これは別次元の問題)。
でも、敢えてそれを使ってみる。
また、多くの人が無関心のシリーズを掘り下げてみる。
見えなかったものが見えてくるのかもしれません。
一つだけ先に触れておけば、今は1990年代末でも2000年代初頭でもないってこと。
いいものは普通に入手できます。「それしかなかった」時代とは違う。そこは念頭に……。
◆ダメパーツ? %116750c01を生かしたビルド(Tamotsu氏・TOM氏)

2013年の低年齢向け基本セットに入ってきて、かなり批判的に捉えられた部品。1990年代末、末期の街シリーズの簡略化とか、ジャックストーンの悪夢を覚えていると「またあの道か!」とさえ思われてしまった部品。
しかし、敢えてこの部品を使った傑作があります。

Tamostu様の作品。
オーバーフェンダーを生かした、確信犯的に派手なマシン。
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-70.html#more
詳細は先方の記事を御覧ください。Tamostu氏ならではの「こだわり」。そして楽しさの追求が記されておりますので。
個人的には、床下部分の配色が美しいなぁと。また黄色のホイールも凄く似合ってる(ホイールは氏がいつも大事にされている要素)。
また、フロントが敢えてスクエアな形状なので、古き良きレゴ車っぽさも出ているのが印象的。
この作品と、件の部品見てて気がついたのは、Cityとかのフェンダーじゃ同じ作品作れない! ってこと。運転者の搭乗位置とホイールの位置に注目。Cityフェンダーじゃタイヤ上はデッドスペースなのでこのレイアウトは無理なのです。
この車のような……オーバーフェンダーとビックホイール、ローライズゆえの楽しさのあるバニングなどは、%116750c01じゃないとできないんですね。
こんなの、カタチにしてみなきゃ気が付きません。Tamotsu様に感謝を。

こちらはTOM様の作品。やはり詳細は、先方の記事を御覧くださいませ。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/24153289.html
ボリューミーな、今風のスポーツクーペ。フロント・リアともにカーブスロープの使い分けが巧すぎます。スロープの曲率の差異でボンネットらしさが出ているのですね。赤と黒という配色も王道にして美麗。フェラーリエンブレムつけていますが(笑)、全体にはポルシェっぽいイメージですね(エンブレム脳内置換してます)。
評価すべきはドライビングポジションでしょう。風防の位置と搭乗者の頭の位置が凄く「自然」に見えるのです。これは一体シャーシゆえのメリット。
先に触れた「Cityフェンダーで同じ造形できるか?」という問題ですが、ギリギリできそう……な感じはします。しかし、オーバーフェンダーの形状差異などで同じ物は作れないでしょう。悲しいかな、あとから出てきた分、11650c01のほうがフェンダーの形状は美しいのです。
なお、どちらの作品でも思ったのが「オーバーフェンダーとラージホイールがチョロQっぽい!」。あのカタチは車のディフォルメとしての究極なわけで、さり気なくそこに迫れるって意味でも11650c01の存在意義はありましょうか? ショートホイールベースを強いられるのも、良い意味でチョロQ的ディフォルメセンスを求められるわけですよね。
◆不人気NBA? しかし! mazta-k氏のレビュウ

http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-51.html
mazta-k様の記事より。熱いです。やはり先方記事は必読。
バスケットボールのファン(NBAファン、またかつてプレーされていた方)から見たレゴNBAって観点はとても貴重です。
「ハズレ」イメージの強かったあのシリーズをここまで楽しまれている記事読むと、なんとも安心感を禁じえません。
日本だとNBAは全く人気ありません……というより、レゴとスポーツって相性が良くないのですね(例えばサッカーは人気ありますけど、サッカーレゴは散々)。
レゴやってるのが理系ギーク(あぁ偏見)って意味じゃなくて、あそこまで頭使うことに特化してる玩具と、スポーツというのは「別腹」って認識されちゃってるからだと思います。流石に今はそこが認知されたようで、危ない橋は渡らなくなりましたが……。
だからこそ、この記述にホロッときます。
時は2003年、私が小6の頃、幼なじみの友人と一緒に#3433 デラックスアリーナ(英:Ultimate NBA Arena)を手に入れ、家でミニフィグとボールを持ち込みで遊んでいました。
(「暗黒時代」にこうやって遊んでいた少年たちがいたんですよ〜)

でも、愛されてる方がいらっしゃる。
バスケフィグの脚がバネ入りだったのはよく知られていますが、手首がバスケットボール支持のために「固定」だったのは初めて得た知識でした。
最後に。
私が卓上ゲーマー(TRPG)時代の古い雑誌(1985年頃か?)に書いてあったあるゲームライター(シミュレーションゲーム。ボード使う方の)の、印象に残る言葉。
「○○(というタイトルの)ゲームが遊べない、というのは、自分は○○を遊ぶことのできない貧しい人間ってことだ」
まぁ、暴論だと思います(苦笑)。今から思えば。
また、ボードSLGというそこそこ遊び手にリテラシーがあって、プレイヤー納得の上でルールなど平易に改造できるシロモノだから言える言葉ではありましょう(笑)。
更に言えば、批評家はともかく、デザイナーは口が裂けても言ってはなりますまい※。
でも、レゴならどうでしょう? 結論は控えますが……。
※:幸いにも、ボードSLGはまだそこらは分別ある業界でした。作り手と批評が併存してましたから。でも後日のTRPGは完全グダグダでしたけどその辺が。
手と首をもぎとり、レゴらしいオーバーオールのボディにつけて配達要員としていましたw
手首が回らないのはアクションつけることができず、また腕の付け根の直径が微妙に小さく普通のボディにつけるとゆるゆるでまいりました。
黒人フィグっていうのは貴重でしたので手を出したんですが、バリエーションがあんまりないのとアクの強い顔で複数並べるような機会はありませんでしたが(^^;
鉄道ネタとするならオーバーオールにケビ帽かぶせてそれっぽくしてGP-38に乗ってるデンゼル・ワシントン・アンストッパブルとか(実際には普通にシャツですが)。
しかしそうなるとアンストッパブルのCSX8888もほしいんですけど、素直にデンゼル・ワシントン・アンストッパブルのフィグもほしいですね。
CUUSOOで提案しましょうか・・・
おそらくレゴバスケを取り上げたのは初めてでしょうか?(笑)
NBAは不人気というのは、日本全体からしたらそうかもしれませんね。
サッカーや野球と違って、たまにしかテレビで放送してくれないのと(時差の問題もあり?LIVEで見ようとすると思いっきり夜中ですし)、普段のニュースでは全く出てこないせいで、一般人に注目されないだけだと思います。あとはNBAに日本人がいないことも大きな理由ですね。田臥が行った時は少しは注目されたはずです。
あとは日本のプロリーグが二手にわかれてしまったせいで余計注目されなくなったというのもあるかもしれません。
でも日本におけるバスケ競技人口そのものはかなり多いです。ただ環境には恵まれていません。町にバスケットゴールがあるところなんて限られています。学校でやるか、どこかの体育館を有料で借りるか...だいたいこの2択ですね。ゴールとボールさえあればできる手軽なスポーツなのに。
さてレゴに話を戻しますが、レゴでスポーツをやるというのは正直、少々無理があるのは否めません。ただ、レゴにスポーツの分野がでた時は、当時の僕からしたらものすごく新鮮でした。サッカーにもプロ選手を混ぜていたら、もしかしたらもう少し売れていたかもしれませんね。
ゲームそのものって言うより、ミニフィグに惹かれた要因が大きいです。
今も、選手のミニフィグ売ってくれたら絶対買いますよ。
名選手を、昔の選手も含めてミニフィグシリーズに1体くらい混ぜてくれると嬉しいんですけどね。マイケル・ジョーダンくらい入れても良いんじゃないかと。
フィグ4体の草サッカーでしたけど、ゲームとして遊んでみると、思ったよりも駆け引きがあって面白かったですよw
買う前はその面白さが全然イメージ出来ませんでしたけど。
同じく叩き売られていた大きなピッチのセットも買っておけば良かったと、今でも後悔しています。
Tamostuさんの作品を見た時から気になっていましたが、
案外使えるパーツっぽいですね。
買ってこようかと心動かされましたが、
既に菅笠さんが購入されたみたいですねw
ピザ屋の配達=黒人ってイメージがあちらにはあるのでしょうか?
余談ですが、1960年代までアメリカでは寝台車のボーイは黒人男性の仕事と決まってたそうで(今は人種性別難系ない職場ですが)。その雰囲気の似合うクラシックな豪華寝台車なんていつかやってみたい題材です。
黒人フィグは悪くないのですが、ちょっと顔のクセは強すぎましたね。後世の版権物だともう少し使いやすい顔も増えてきましたが。
>アンストッパブルのCSX8888
頑張って自作しましょう(笑)。
それにしても昨今のアメコミ映画化で、機関車とか地下鉄暴走するようなのが何でないのかなぁ……(レゴでトレインが絡められるのに!)。
◆mazta-k様
> おそらくレゴバスケを取り上げたのは初めてでしょうか?(笑)
あの濃さは初めてでしょう(自分が見た限り)。
これまでの認識が「ハズレシリーズ」という感じで固まってましたから。
ただ、昔はバイオニクルなんかもそう思われてたんですよね。
今はニクル(HF)ファンが一定勢力になっておりますが……。
バスケは学校の体育授業や部活動ではかなり一般的ですよね。でも学校離れると確かにプレイできる場所は限られてる感があります。他の球技より、設備的な敷居低いはずではありますが。
レゴとスポーツの相性の悪さはもう研究テーマになる感はあります。いや、ボードゲームとスポーツに関してはそれなりの歴史があるみたいですし、TVゲームとスポーツも相性良いですから(ただ、スポーツゲームは全くやらないコアゲーマー多いのも事実です)。
それにしても、NBAがコケたのは日本でと言うより、アメリカでもそうだった……というのが業が深そうです。あちらでは人気あるわけですから(四大プロスポーツでしたっけ)。
◆g@ひたひた様
サッカー、面白かったんですね。
売り方が悪かったというより、あの時期って他テーマなおざりにしてレゴスポーツやってましたから、これまでの伝統的テーマのファンから感情的に嫌われてしまったのかもしれませんね。
(本当に2013年現在と、2000年ころは時代が違い過ぎます……)
一体車部品はまさかここまで大化けするとは思いませんでした。
菅笠氏の記事も読みましたが、ちょっと無理すれば(笑)軸も自由なものが使えそうなんですね。何より「あの部品じゃないと出来ない造形」があるとわかったのは大きいです。