※:かう゛ぇ様、ご教示感謝。
折角ですから、レゴ製品における「学校」の歴史振り返ってみましょう。
◆ #5235 Schoolroom(1982)

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=5235-2
大型フィグ使うホームメーカーは、ミニフィグ登場の1978年以降も改良重ねつつ、製品は続いていました。全てが日本未発売でしたから殆ど知られておりませんが。
その末期、1982年にアメリカのみで発売されたのがこの製品。
生徒が4人と、初老の女教師。壁面が表現され、黒板や棚もあります。
机や椅子の造形も、この時代なりに本格的です。
どれほどの数が出たのでしょう? レアセットであることは間違いありません。
◆ #3645 Classroom(1987)

ファビュランドの一つ。家具類とフィグだけの小規模なセットです。
ライオンの先生と、ウサギとワニの先生入り。
椅子はファビュランドの標準的なもの。
ファビュランドフィグを持っていれば、再現できるかもしれません。
チーマで再現したら、ネタになるかもしれません(ウサギいませんけど)。
両者はどちらも小学校低学年設定のようですね。「1+1」とか「ABC」ですから。
◆ #41005 Heartlake High(2013)

既報通り、今年後半の新製品予定にあります。
インテリアだけではなく、建物として完結しているという意味では「初の」学校の製品化ではあります。題材が高校という意味でも初です。
Friendsへの力の入れようから、本格的に販売されるものと思われます。日本での商品名が気になりますね。「ハイスクール」の前後に下手な文言(ときめき、ドキドキ etc)入れるとダメなギャルゲーみたいになりそうですから要注意(笑)。
というわけで三代あって三代ともミニフィグものじゃない……ということに、この題材の微妙さ?を感じます。ホームメーカーは女児向け、ファビュランドは女児向けではないけどその傾向は若干あり、そして女児向けのFriendsというのも共通しています。
まぁ男の子の街シリーズ/Cityでの遊び方は「大人になった自分」が想定されてそうですから(警察官や消防士がわかりやすいですよね)、等身大かちょっと背伸びした(中学生や高校生)学校で生徒をするっていう発想は出てこないのかもしれません。
また、三代のうち2つで、学校のモデルがアメリカンというのも興味深いです。
星条旗飾ってある#5235は兎も角、今度のFriendsのも、なんかアメリカのハイスクールって感じが濃厚ですから。まぁドラマとかで一番世界的に馴染みがあると思われているのかも。
ところで。
中学高校の制服って日本とアジア以外じゃ一般的じゃないんでしたっけ。アメリカじゃ皆無。欧州だと一部の私立だけなイメージあります。
ただ、#41005に関してはミニドールへのファッションとして「あってもよかった」ような気もしますがどんなものやら。
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なお、「魔法学校」設定ではいくつか学校・教室の製品がありますね。今回は割愛しますが。制服があるって意味では日本的な学校なのかもしれません(あの制服、通学風景とか修学旅行とかで活用された方も多いのでは?)。あと、こちらも忘れてはなりますまい。
レゴランドアイディアブック#6000(1980)の「学校」
(上記クリックでpeeronへリンク。フル表示)
今見ると素朴な造形なのですが、当時小学生だった自分には「こんな沢山のブロック無理だ……」と思ってたのでした。時代が違います(笑)。#4954 クリエイター 別荘(2007)の組み換えサードモデル。

こちらに詳細写真あり(フランスの個人ブログ)
元のセットが神レベルでしたから(あれ超える建物クリエイターが未だに存在しないのが残念過ぎる……)出来は良好。当時のクリエイターハウスですから、外見のみの再現ですが。
但し、ミニフィグスケールにはやや小さいようです。
最後に。今後学校という題材が出てくるとしたら?
Cityは難しいあり得ないとして、モジュールビルやウインタービレッジシリーズの10000代などはありえるかも? 対象年齢的には「等身大の自分」で遊ぶのではなく、「懐かしむ」コンセプトになりそう。でも、意外と需要あるかもしれませんね。
今でもこの大きさの建物は普通(バケツ二つにキットがいくつかくらいのレベル)は無理です。
あの町並はシンプルですけど、簡単にできるってレベルじゃないです。
何がすごいってバランスがすごくいいんですよね。
今のクリエイターはじめ、キット内容自体はすごいんですけど、意外とシンプルなものが組めなかったり、プレートを多用しないとそれっぽく見えなかったりというジレンマがありますし。
もうちょっと簡単に組めるインストが出回らないと大人のおもちゃになってしまってつまんないです。
5000円くらいで#10041 MainStreetみたいなキットが出てくれば売れると思うんですけどねぇ。
#6000の街は永遠のあこがれ……ですよね。
>今のクリエイターはじめ、キット内容自体はすごいんですけど、意外とシンプルなものが組めなかったり、プレートを多用しないとそれっぽく見えなかったり
今のレゴのラインナップ、建物に関しては素晴らしく恵まれて居るのですが、バケツ系基本セットから発展させるのが難しい感じはあります。Cityは大型部品多用ですし、クリエイターはちょっと対象年齢高い傾向かしら?
個人的には「上級基本セット」復活希望なのですが。
>#10041 MainStreet
#6000を形にしたようなセットでしたね。
Cityではちょっとあの雰囲気にはならない。難しい問題です。
廉価な1000円ボックスをいくつか揃えればそこそこできるんですけどね。
バリエーションが少ないですからね。
同じボックスをいくつか買ってっていうのはたとえインストが三軒分でもつまんないと思います。
せめて三軒セット、できれば五軒セットみたいなのが出てくれば、ぜんぜん違ってくると思いますが。
ということからも10幅ハウスをまた組む予定です。
裏があいてるクラシック仕様だとパーツ点数も少なめですみますし、子どもたちも遊びやすいですし。
しかし昔のデザイナーさんがもうレゴ社には残ってないんでしょうか?
組み方がもうぜんぜん違ってきていて、”若いなぁ”って思ってしまうんですけど、単に僕が歳を取っただけなのか(^^;;
まぁ上級基本セット的なものは、クリエイターの1200−5000円クラス複数箱購入すりゃなんとかなるのかな……って思わなくもないんですよ。いや、久々にクリエイターの新作組んでみると。2013クリエイターはなんか凄い予感がするんです。
その意味で、#31009コテージって
>三軒セット、できれば五軒セット
的要素あるのかもしれません。
>しかし昔のデザイナーさんがもうレゴ社には残ってないんでしょうか?
どうなんでしょう?
でも、自分も1980年代に組んでいたものと、今の傾向は違ったりしますから、同じ方が担当されていたとしても製品の方向は変わってきそうな気がします。
個人的には、今のレゴも大好きですから。