
先日記事にした「#60016タンクローリー」のレビュウ(Eirobricks Rufus氏)では、大きく変わってないように見えて、実は細部では結構進歩進化を続けている(それが外見にも大きく関わっている!)City6幅車の2013年モデルが分かるものでした。
さて、今度は大きく外見も機能も変わったようにみえる「#60018 コンクリートミキサー車」のレビュウを紹介します。bricksetへの投稿で、Huw氏に寄るもの。
http://www.brickset.com/news/article/?id=5536
元記事(英文。写真多数)

箱裏。豊富なギミックが伺えます。
先代同様、つまみのφ2丸ブロック廻すと、ミキサーも廻転してコンクリ下ろす仕掛け。しかし前代にはなかった卸用の誘導板があり、これを左右に振ることができます。
また、キャブ前倒させてエンジン見せるギミックも。
ネコ車(手押し車)も定着してきましたね。Cityの工事系にはやはり必要です。

「精細!」って認めざるをえないシャーシ。エンジンも見せ場です。

完成品を後ろから。プレート中心のガード部分が細やか。
また、コンクリ誘導板の角度調整の仕組みも分かります。
シールは貼られていませんが、シール無しで成立するモデルなのですね。

2007年の先代#7990との比較。
キャブの造形が大きく変わりました。City6幅車共通の「縦組み」部分が不自然さ無く収まっているのが印象的。#7990では「お面」的な感じが否めませんでしたから。
また、長さを詰めて、その代わりに全高2プレート上げたことで力強く、かつ引き締まった感じに見えます。車ドアの功績は何も言いますまい。

後ろからの印象差はより顕著ですね。
今度のモデルでは取り降ろし関係の拘りが凄いのですが、先代ではそのあたり全く考慮されていなかったことが分かります。ミキサーの角度は先代に比べるとやや「寝て」いますが、それ故、整ったバランスのよい形状になっているんじゃないでしょうか?
車の4幅6幅の問題はさて置いて。
6幅CITY車のデザインに関しては「手慣れた」感じが年を追うごとに強くなっています。また、6幅ならではの精細さが生き、間違っても「大味」とはいえないモデルにも。
先のタンクローリーでもそうですが、特殊な一体部品が「荷台」に関わる部分、最低限の部分に限られているのも良心的な構成と。
Cityというシリーズ、そして6幅についてそろそろ再考・再評価の必要があるのかな、と思わされるのでした。宗旨替えするかどうかは別の問題ではありますが……。
これはニーズなのか、組み方の風潮なのか。
傍目どうでもいいことなんですが、
自分的にはちょっと考えちゃいます。
Cityの精細化は嬉しい半面、価格の上昇(日本は円高で抑えられてますが)や組み立て難易度の上昇って問題もありますから、手放しに肯定していいのか……これもちょっと難しい問題です。
まさかと思いますが、1990年代の街シリーズがその前半に最盛期まで辿り着き、1997年からの超絶劣化をしてしまった過去をしっていると、同じ道を辿らぬこと祈りたくもなりますし。
適切なところで、落ち着いて欲しい。
答えになっているかどうか分かりませんが。