
最近、「OLD LEGO LOVERS ONLY」を見たり、あるいはyone氏の灰レールワールドを眺めたり、はたまたエフ氏の12V灰レール(1980年代)と1970年代風建物の並び(上の写真)とか見てて思ったのですが。

レゴ社の、大げさに言えば創業時からの流れって、1980年代末までは一貫してるような気がします。
おもちゃとしての分を忘れない、良質な欧州デザイン。雰囲気は明るく、メルヘン。悪い人がいない世界観。性差のない・少ない雰囲気(※)。
ですから、1960年代の建物とかを1980年代のトレインと合わせても多分、似合う。
※:言い換えれば「プレイモービル的」世界観とも。
しかし。1990年代以降は何か違う気がします。
リアルを追求していく中で喪われてしまったものがボロボロあるような。象徴性記号性、シンプルさにプリミティヴ。あとは「ちんまり」感。みんな「いい人」だった世界観も変わっていきました。
そういえばレゴの超定番「普通の家」のセットだって、実は1990年代に入って全くリリースされていません。
1997年以降のダメな時代のことではなく、街シリーズが精細さを極め、全盛期とか云われてた1990年代前半も普通の家がラインナップから消えているという事実!

1990年代の街シリーズ、普通の家が消えたぶん、モータースポーツとか「男の子向け」題材が多くなってくるんですよね。
トレインでは4.5V/12Vでは主流派だった「可愛い」系のお題が1991年以降の9Vでは激減します。具体的には蒸機や小型ディーゼルの索く短編成の列車セットが激減し、リアルなボギー車が中心に。
宇宙シリーズは、「探査・開発」からだんだんと「防衛」をメインに。侵略者も描かれるようになります。
お城も、1980年代は平和そうな状態だったのに、1990年代以降のテーマでは敵対勢力が意識されるように……。
1990年ころに「何かが変わった」ように思えるのです。
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一応、一般論?としてのレゴの歴史の転換点はこんなところでしょう。
1950年代:組み立てブロック玩具の発明。レゴシステムの完成。その意味で、「街・宇宙・お城」の最盛期であった1980−1995年の中に、無理やり大きな壁を設定するのは無理があるかもしれません。飽く迄「試論」ということで。
1966年:モーターの登場。トレインとかギアとかへ発展。
1978年:ミニフィグ登場の以前・以後。「テーマ」の導入。
1997〜:それまで細密化の一途だったレゴのデザインが初めて「劣化」。別名暗黒時代へ。版権物etc
2005〜:暗黒時代からの復活?(#4886はレゴ復活のアイコン! 凄く久々の「普通の家」)
ベテラン諸氏のツッコミお待ちすると同時に、この暴論?というか感想を初心者が鵜呑みにされませんようお願いします。
「考察」の余地はまだまだ有りましょうから。



この前後での、北米市場での出荷数・売上などのデータが見てみたい
ところです。なんかそのあたりに理由がありそうで(^^;
当然そのぶんリアルに表現できるんですが、結果としてブロックらしくなくなってしまってるよなぁ、と。
先日DD90を組んだわけですが、じつははじめのカクカクモデルのほうがインパクトがあったようで反響がありました。
リアルに組めるのをあえてデフォルメしているほうがレゴらしいっていうのは意外と当たってる気がします。
そして僕なんかはそっちを目指さないといけないんですが、ちょっと力が入ってしまって最終的にあんな形のになりましたが・・・
そんなわけで小さい家を作ろうと決意を新たにしました。
ネットで色々な方のBlogやin81212さんの再現系、yonenagaさんの実物を拝見して、オールドLEGOに興味を持ち始めました。
当時を知らない初心者にとっては、ポッチを隠さないところが、新鮮に写るし、やはりLEGOらしく感じるんですよね。
僕の感想としては、特に90年代後半のミニフィグの顔が大きく変化し始めたあたりから製品も大きく変化してきたような気がしています。しかし80年代の路線でそのまま支持されたかと言えばそれもわかりませんが。現在のレゴは買いやすく、敷居も以前より低いですね(それでも親御さんは高いと考えているのでしょうが)その反面少し安っぽくなってしまった感もあります。 また、今こそ企画基準のヨーロッパ主軸を再考するべきだと思います。その意味で時期新汽車セットTGVは高評価に値するのでしょうか。
この仮説間違ってないのかしら?
◆ayucow様
北米市場をどれほど意識したか、ですか。なるほどって感じです。まぁそうした資料は外から伺うのは難しそうですが。アメリカのファンがそのあたりの違和感に気がついてくれたら、何か解明されるかもしれません。
ただ、トレイン限定で語ればかの「メトロライナー」はかなりアメリカ市場を意識した製品だと思っています。9Vは12Vと違い、日本、そしてアメリカも市場として意識しておりましたし。
◆かう゛ぇ様
プレートメイン……は事実ですね。レゴブロックというよりレゴプレート(笑)。ただ、現在もバケツのようなセットはブロックメインですから、それほどブロック率は下がっていないような気もします。#10000代の建物も基本はブロックでドンガラ作ってくわけですし。
DD90の件ですが、個人的には最終完成形のほうがやはり好みです。「初出」と「改良」でインパクトが違うことも反響の大きさに関わってきますし。後者は完成度上げたつもりでも反響ないことは少なくないです(経験談)。
あと1990年代的な……という流れと、2000年以降のAFOLの登場とそれを意識した製品開発はまた別の次元の問題かと思っています。その意味では現行のCityとか今度の宇宙シリーズとかは「1990年代的」なんですよね……。一方でモジュールタウンでは一見超絶リアルに見えてフィグの顔はニッコリ顔に統一されていて、1980年代までの流れの正統進化?といえる雰囲気はあります。
◆エフ様
ことレゴに関しては、初心者でも考古学的資料を参照するのが容易ですから、5年で初心者なんておっしゃらずに(笑)。
それはそうと、タイルによるポッチ隠しが増えだしたのも1990年代以降の流れかもしれません。
1970年代、タイルは出し惜しみされてましたから、1990年代のレゴを見たときは驚いたものです。
◆yonenaga様
>90年代後半のミニフィグの顔が大きく変化し始めたあたり
本文中の「悪人のいない世界」とも繋がりますが、確かに、1992年ころからミニフィグに緩やかに表情が付き出します。女性の化粧した顔とか、男性のチョビ髭とか。それが加速したのは1990年代後半です。
>しかし80年代の路線でそのまま支持されたかと言えばそれもわかりませんが。
問題はそこだと思います。
市場は狭ばって、商品数も少なくなっていた可能性はありますし、今ほど大人ファンも多くはなかったかもしれません。そうなるとレゴの外部インフラ的なもの(brickshelfやpeeronやbricklink)も発生せず、パーツ販売業者もなく、趣味として楽しむのは苦しかったかもしれません。そう考えると、1990年代の変節は否定出来ないのですよね。
(SWの登場が、「大人がレゴで遊んでもいい」風潮作ったのも事実です)
>反面少し安っぽくなってしまった感もあります。
製品そのものはともかく、パッケージやカタログは昔の高級感がないのはちょっと辛いですね。デザインちょっと変えれば高級感の演出できるはずですのに。
(Apple製品みたいに)
>今こそ企画基準のヨーロッパ主軸を再考するべきだと思います。
アメリカ市場を無視はできないでしょうから、そろそろアメリカ向けと欧州・アジア向けは分けて企画開発するべきだと思うのです。求められているものは違うでしょう。
数年前、アメリカ向けにダイノアタック、欧州アジア向けにヴァイキングやった時には「してやったり♪」と思ったのですが、その流れは定着しませんでした。
でもまだ、再チャレンジはできる?
>新汽車セットTGV
少し前にEUROBRICKSのレビュウ引用した時ですが、アメリカの貨物列車中心のファンには満点とは言えなかったようです(苦笑)。でも、マースクトレインに同じ事を思ってる自分も居ます(笑)。「出来はいいけど、好みとはちょっと違うなぁ……」と。
そんなわけで、トレイン……もとい汽車シリーズも商品数が増えれば、アメリカ向けと欧州向けでライン分けて欲しいような気もします。
今のあの会社には、下手にシリーズ増やすより定番テーマで地域別展開する余力はありそうな気もするんですよね。
(あぁ、記事1本書けそうですよ)
in81212でございます。
……あぁ、私が再現やり始めた理由がここで提起されてますねぇ。
メルヘン路線から男の子方向に
舵が切られた…私も同じ意見です。
そして男の子の興味を引く飛行機や車、
ばいきんまんの愛嬌ある悪役ではない
徹底悪役の登場とその闘争の日々を主とした展開。
ニッコリちゃんフィグが明らかに場違いと言える殺伐感。
それらがイヤで始めたのでした。
バットマンやSWも嫌いではない、寧ろ好き。
でもそれらに偏られては困る、そんな思いです。
ちょっとその気になって来たので、作ってきます(笑)
>メルヘン路線から男の子方向に舵が切られた…
この一言で、このエントリで言いたかったことが要約されちゃってますね。「徹底悪役の登場」「殺伐感」全て同感です。ただ、「今も」否定は出来ないのは先にyonenaga氏へのレスをしたとおりです。だから何とか並行並立して欲しいと願う由ですよ。バッドマンもSWも必要と思うのも同意見です。いや何時かは日本産版権モノも(笑)。
>ちょっとその気になって来たので、作ってきます(笑)
期待しております。