まず、トレイン要素は全く期待していませんでした。特にアナウンスはされていませんでしたし、またプレス日の報道でもそれっぽい話は全くありませんでしたから。

だから、驚きました。「ゆりかもめ」が動いてます、走ってます!

ループを回ってレインボーブリッジ渡っていきます。
車体は8幅です。窓はクリアプレート使った「割り切り」。
なお、アマチュアビルダー観点から見るとミニランドビルドには気になるところがあるのは事実なので、敢えて先に記しておきます。
まず「ゆりかもめ」に限らず、車や船などの動力系は、明らかにレゴ以外の部品が使われています。
電飾系も恐らくは、レゴ以外。
地面とか橋とか樹木もレゴ製ではありません(思えばBFT2008の時は「地面」までレゴ純正にこだわってたのでした。あれはとんでもないことだったんですね)。
この展示物としての割り切りはいろいろな考え方ができるところでしょうが、純正にこだわって耐久性などで問題起こすわけにもいかないでしょう。目をつぶるのが良くも悪くも大人……?
それよりは、動くものがあるのが嬉しく、また効果的であるのを実感したのでした。

レインボーブリッジ。橋を潜ろうとする水上バスも動くギミックあり。また、水の部分は本当に水が張ってあります(メンテ考えたら大変なことでしょう!)。リアルな水があることで船の立てる波やビルの明かりの反射が効果的になるのです。
なお、背景の書割があるおかげでずっと広く見えるのも印象的。書割の中でも違和感のないレゴ製ビルのほうを評価したいものです。
サプライズの第二弾は……

なんと東京駅。
但し、建物だけで後ろがありません。子供からも「あれ、駅だけ?」という声が……。線路があるべき部分は東京ドーム(笑)。
造形は優れているのですが、肝心の両翼部……ドーム屋根部分が完全に切り落とされているのは残念。
マニアックなツッコミをするのなら規模的に「万世橋駅初代駅舎」という感じかしら?
それでも、存在してくれることが嬉しい。
鉄道を本格的に導入しようとしたらスペースは現状じゃたりないのでしょう。それでも、このクオリティの街の中を山手線が一周していく姿は、或いは新幹線が西へ北へ向かっていく姿はさぞかし強烈でしょう。
何時か、拡張を願いたいものです。


サプライズ第三弾。新橋駅前のC11戦時型……SL広場。
ほぼ8幅でしょうか。足回りはどうみても走行は前提としていません(静態保存機ですから当たり前ですが)。C11の造形としてはちょっとモッサリ感が気になります。もっとスマートな機関車なのになぁ。
それでも、ここにあるのは嬉しい。


東京タワーの先端と、スカイツリー。
実物もそうですが、時代の差を感じる部分です。東京タワーの方のアンテナ群は壮観。実物よりも強調されている印象なのが、表現として面白いです。

気になったのは東京タワーの基部。新型の窓2×3で「新灰色」が使われちゃってます。この色は市販品には存在せずbricklinkでも見かけません。
……羨ましい。

浅草寺仲見世。ミニフィグスケールだと一気に親近感が湧いてきます。
ポッチを出すことによる瓦屋根の表現は印象的です。#10000代でフィグスケールの和風建築って出してくれないものかしら?

両国国技館と江戸東京博物館。
カットモデルとして、建物の中にミニフィグいっぱい!というのは感動的。じっくり一体一体観察する暇がなかったのは残念ですが。

東京ドーム。スマートボール?的に野球ゲームが遊べるようになっています。素朴だけど面白くハマりたいところですが、大人の占領が許されない雰囲気(笑)。空いているときにどうぞ?

銀座数寄屋橋の夜景。ここまで来るともはやレゴに見えません(笑)。
クリアパーツとライティングの効果が最大に現れている一角でしょう。
さて。
ミニフィグにあわせたミニタウンですが、厳密なミニフィグスケールではなく、再現するものによってスケールはかなり自由自在に変えています。それでも不自然に見えないあたりはプロならではのセンスなのでしょうね。個人レベルでは参考になるかどうかともかく、大規模イベントでの「見せ方」の勉強になります。
あと、那須(渋谷や浅草、東京中心部のモデルがあった)にはなかった要素で「ライティングの効果」が大きいのも印象的でした。これだけで凄く動的な感じが加わるのです。

渋谷の交差点。ここではミニフィグも車も動きませんが、明かりが変わっていくだけで「動き」が感じられる。
(ちなみに渋谷駅前に「青カエル」は居ませんでした)
正直、各々の建物に関して1つづつ記事を書いても良いくらいのボリュームです。こんな駆け足が申し訳ないくらい。
大人でレゴにハマってる方、10000代の建物作るのがお好きな方ならじっと観察し、また写真を多角度から撮っておくことで得られる・盗める(物理的にはダメですよ!)ものは多々ありましょう。じっくり見るためには「年パス」さえも考えても良いのかも知れませんね。
最後にオマケ。まさかこのマニアックな建物を東京のシーンに持ってくるとは思いもしませんでした。

中銀カプセルタワービル。この存在感ったら! ある意味最大のサプライズでした。
毎回思うのですがレゴランドの動く乗り物が
毎回くもりガラスなのは中のモーターなどが見えないようにしてるのですかね?そしてゆりかもめはガイドウェイもないのにどうして走っている軌道上にあった黒い線がそうかな?
1回ぐらい新交通システム作ってみたいな 新幹線もあきたし
(あきるなー駅どうするんだー)ゆりかもめだけでこんなに長くなっちゃいました 写真は新橋駅かな? すいません質問でいっぱいですね(汗)
>レゴランドの動く乗り物が毎回くもりガラスなのは中のモーターなどが見えないようにしてるのですかね?
鋭い! 多分そんなところだと思います。
>軌道上にあった黒い線がそうかな?
これもそんなところだろうと思います。
車の一部が道路上走っていましたが、おそらくは路面下からの誘導でしょうね。
>写真は新橋駅かな?
そうでしょうね。位置的にも。
|毎回楽しく見さして頂いてます。 |
|銀座数奇屋橋の夜景に感動しました。 |
|ぼくも8月に、レゴランド行くんですよ! |
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レポートお疲れ様でした。
楽しく記事を拝見させていただきました。
1つでも驚くほどの完成度な作品がここまで揃っているとは圧巻です。
ライトアップが綺麗ですが、室内が暗室になっているのでしょうか?
ブロック建物にライトを組み合わせるのは、何処と無くNゲージなどのジオラマ的な発想に感じました。
ミニランドは何分周期で時間が変わっていきますので、是非ゆっくり時間とって見学されることお勧めします。
あと、8月の夏休みは連日混雑しそうですね。いや、混雑してくれなきゃ困る気もしますけれど(笑)。日取り決まったら事前予約がおすすめです。
◆モボ様
>1つでも驚くほどの完成度な作品
ほんと、一つ一つの建物とか広場について一つ一つ記事が書けるほどのボリュームがあるんですよ。
ライトアップに関しては、大きな窓なし空間であるのが成功しているようです。
>ブロック建物にライトを組み合わせるのは、
通常の製品でもかつては電球、今はLEDライトが用意されていますが、コストが高いためアマチュアがライティングを全面的に使った作品作るのは難しいのが現状です。それだけに、テーマパークならではのビルドとして、ライティングを駆使しているのは感動・感嘆させられるのです。