
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=5064596
(Mugen様提供のダイヤブロックカタログ 91-92年より)
先日、ある外国のマクドナルド店舗の作品を紹介した際、かつてのダイヤブロックのマクドナルド店舗モデル(1991−93年ころ)の話題につながっていきました。その流れで「あ、今のFriendsのお店モデルってあの頃のダイヤブロックに似てる」「Friends(かcity)で、企業コラボして実在商標取り入れたら面白いのに」という話に。

(#3061パークカフェ、amazon.co.jpのレゴストアランキングの上位にいつも食い込む人気商品!)
さて。
版権取得は別として、「企業コラボ」はレゴ社は何処か及び腰ですよね。
商標提供する企業の方はレゴがやってくれるならむしろ「快諾」でしょう。未来の「消費者」への刷り込みは広告としては最大の効果ですから。キッザニアのスポンサーになる企業やトミカタウン、またかつてのダイヤブロックへの商標提供。こうした例は数多あります。
一方で消費者・ファンとしては街がリアルになる、身近になるというメリットがあります。キッザニアでは子供にとって「社会への参加」という観点で、実在企業名は必然的な要素がありましょう。同じ事はごっこ遊びを伴うおもちゃ全般に当てはまります。
また、昨年話題になったテレビアニメ「タイガー・アンド・バニー」では企業コラボをそれこそ芸のレベルにまで持ってきてしまった作品でした。企業のロゴってここまでかっこ良く、世界をリアルに見せるのだ、と。
(個人的にはOPだけでクラリと来ましたよ!)
ただ、これはちょっと難しい問題です。
パークカフェが「マック」や「スタバ」になると嬉しいか、嬉しくないのか……。Cityにあったピザ屋が「ピザハット」になって嬉しいのか?
Friendsやcityは世界観ができてしまっているので、レゴ社として、そこに外部の商標が入り込むことを敢えて規制しているのかもしれません。ビルンドには今なお「現行の兵器」「宗教」というタブーが存在する妙な清廉潔白志向があることも忘れてはいけませんし、それがレゴの魅力・アイデンティティであることも。
単純に、リアルになるとか消費者も望んでるとか(コラボ形態によっては広告費入るとか)の理由でコラボしちゃっていいのかは、微妙な問題なのでしょう。
最後に個人的な見解ですが。
ハートレイク市には「マック」も「スタバ」も進出してほしくないです。割と世界観しっかりしていますし、登場人物の設定までできていますしね。彼女らが大企業の中で……というのはちょっと考えたくないんですよ。
(グローバリズムは否定しません。それ否定するとレゴをも否定するはめになるので)
ただ、Cityは世界観がさほどかっちりはしていないので、企業コラボはあってもいいかも、と思うのです。
非版権のミニフィグというのは良い意味で「空気」「中立」な存在ですし(だから「にっこりちゃん」が尊ばれるのです)。彼ら彼女らはもともと物語は持っていない。ならば企業……社会に所属させることにむしろ抵抗感はありません。
あと、Cityはほっとくと街が警察(+犯罪者)と消防だらけになるので(笑)、消費財を売ってる小売とか流通とかが企業コラボの形でも製品になってくれればいいなという思いもあります(苦笑)。
で、先ずは手始めに伝統の「シェル」は復活して欲しいですね。もちろん「DB」……ドイツ鉄道も!

yonenaga様のRC時代のトレイン#7898に「DB」マークを貼った作品は結構インパクトがありました。あれ、あの緑の機関車ってあんなにかっこ良かったっけ……?
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=488944
確かにレゴ社は中立性を守ってきた企業ですから、成功例が有るからといって、特定の企業のコラボ製品を出すのはそぐわない部分がありますね。あまり「リアル」を追求するとレゴの魅力が削がれますし、そういった商品ばかりになってしまったりしたらそれは嫌です。
特にFriendsのあの世界は一種のファンタジーですし、そこに現実が出てきたら世界観の破綻に繋がりますから、一線は引いて考えるべきでした。
Cityに関しては、コラボで無くても普通のお店や家も出て来てくれれば嬉しいです。(コラボではそういえばザラストラックがありましたね。)シェルとドイツ鉄道は復活して欲しいなと思います。やはりレゴのスタンドとトレインはこの二社のイメージが強いです。
どんなことでもオフィシャルがやれば正義ですから、個人的に企業コラボは賛成です。
次の記事で出ているCUUSOOネタでもそうですが、アップルストアなんてその最たるものではないかと。
個人的にはそれこそいらんだろうと思いますけど、家電屋ではなくアップルストアってあたりがおもしろいですね。
ダイヤブロックでの検索ワードはマクドナルドが一番多いです。
トミカタウンでも企業名を入れた検索で来られる方が多いので、企業コラボの魅力は高いようです。
私も企業コラボは好きです。
レゴフレンズは仰られているような、コラボしない独自な世界観が似合いそうですね。
レゴフレンズに合いそうな企業を少し考えてみましたが、サーティーワンアイスクリームは、色合い的にも世界観を壊さずに馴染めそうな気がします。
女性向け玩具ということで、シルバニアの展開を見ていると、最近はショップ系のお店が人気あるように思えます。
細かい物を目いっぱい飾るのが女性は好きなようです。
ミニチュア雑貨の支持は、リーメントなどの食玩を含めて根強く人気です。
レゴフレンズがショップに力を入れるなら、小物系アイテムを充実させた方が、この層には上手く行くのではないかなと思います。(日本での話しですが。
なんだかんだでFriendsでも企業コラボ製品あれば喜んで買いそうな気がしてます(苦笑)。要は節度とか(要は通常品ではなく限定品オンリーとか)、センスとかの問題なんでしょうね。この種の賛否というのは。
そういえばHMVのアニメポスターも思い出しました。アニメキャラがHMVのユニフォーム姿で物によっては世界観壊してるんですが(苦笑)、そのミスマッチも魅力になってたりします(笑)。
◆Mugen様
>「リアル」を追求するとレゴの魅力が削がれます
ここは大事な部分ですよね。何処まで省略・ディフォルメするかというのは構造的な部分だけではなくて、社会的な部分も含まれるような気がします。あぁまた記事1本かけそうです。
Friendsがファンタジーというのは納得です。で、それゆえに世界観が意外と脆いんじゃないかという懸念も。とはいえ、実際に遊んでるいる子供は身近なものにたとえて遊んでいるのかもしれませんね。大人が(しかも親でもない)細かいこと気にし過ぎてるのかもしれません。
>city…… コラボで無くても普通のお店や家も出て来てくれれば嬉しい
シティハウスとレゴタウンの街角は気がついたらなくなってました。あんまり売れなかったのでしょうか。ただ、クリエイターの家との兼ね合いもあったのかもしれません。
ザらストラックのような「限定品」なら、この種のコラボは今後も続きそう。
それにしてもシェルとドイツ鉄道はほんとに何とかならないのでしょうか。今のPF(先のRCも)トレイン基本セットが割とドイツ鉄道っぽいのでますますその思いを募らせます……。
◆かう゛ぇ様
タイバニはコラボの大成功例だと思いますので(笑)。ただ、二匹目のドジョウが現れるかどうかは微妙な気がします。一発ネタみたいなものかも?
>オフィシャルがやれば正義ですから、個人的に企業コラボは賛成です。
これも納得せざるを得ないんですよね(笑)。先にも触れましたが、かくいう自分も、供給形態や製品のセンス次第では企業コラボ製品に飛びついて人に薦めたりしちゃいそうですし。
アップルストアはレゴとたしかに相性いいかも(笑)。レゴユーザとAppleユーザって或る程度はかぶっていそうですし。
>家電屋ではなくアップルストア
まぁ家電チェーンは国際展開があんまりないですから、その意味でもレゴ向けじゃないですよね(笑)。アップルストアは世界中にありますけど(笑)。
◆モボ様
お久しぶりです。シルバニアの記事は楽しく読んでいます(美容院の大改装とか)。
トミカタウンやダイヤみんなのまちの魅力は、たしかに実企業コラボでしたよね。あのリアルさは今尚羨望を禁じえません。注目されているのもなるほどです。
レゴは、そことどう違うのか、というのは難しくも面白いテーマかも知れません。
(日本ローカルと国際商品の差は割と大きいかも。商標の使用契約とかの話じゃなくて、消費者の意識とかも)
> 最近はショップ系のお店が人気あるように思えます。
>細かい物を目いっぱい飾るのが女性は好きなようです。
おお、なるほどです。
おしゃれ系の雑貨屋さん(で、いいのかな)とかFriendsで充実したら楽しそうですね。ブティックは考えましたけど、Friendsのフィグ構造って服の部分だけ分離できない問題が……(笑)。服屋はダメです。
インテリアショップとかはどんなものかしら。小物じゃないですけど。