1975年-1
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/21632581.html
1975年-2
http://blogs.yahoo.co.jp/hitomiaska/21645687.html
(未完。未だ続くようです)
やはり、白基調の上品なカタログです。
レゴのカタログが「カラフル」になりだしたのは1990年第半ばだったようなきがするのですが、今のレゴから入った方には昔のカタログはどのようにみえるのやら?
自分は世代的に、白基調で、大人の方を向いていたカタログで慣れてきたので……正直、今のカタログには馴染めないままです(2003年から全部集めてはいますが)。
閑話休題。
肝心のカタログ画像に関しては先方でご覧いただくとして、気になった当時のキャッチコピーを引用してみましょう。
「子どもたちは、なぜ、レゴで遊びたがるのでしょう。」
冒頭に使われています。
答えは実際の画像見てください。ただ、レゴに関して文章で語られる文脈通りです。
「[A][B][C][D]」
A〜Dのアイコン。対象年齢を表していたんですね。1970年半ばの商品画像で[C]とか[D]のアイコン付いていたのはこれが理由でした。
(出荷対象国でも表しているのかと思っていました。すごい勘違い)
ちなみに、具体的な数字はないのは今から見ると不思議な感じがします。
「つぎにレゴ基本セットにすすみましょう。」
当時の基本セットの型番は#1〜8。大きくなればなるほど上位セットという分かりやすさ。
ちなみにレゴの歴代「#1」は一体何種類あることやら……。流石にここまで大胆な付番は以後なくなっています。
なお、ほとんどの製品では屋根スロープを使用していません。基本セットにとっては屋根スロも特殊だったのでしょうか。
「レゴ・ファミリーが大きく成長しました。」
ホームメーカーフィグとかオールドフィグと言われるフィグの入った製品群です。特に女児向けという扱いでないことがカタログからはしれます。
ただ、あのフィグの部品は割と細かく、低年齢向けには無理があったような気もします。
「西部の街で遊びましょう。」
TOM様も指摘されていますが、カタログ写真から、この種のセットは家族で遊ぶことを前提にされているのが印象的です。知的そうな白人一家なのはこの時代らしい。というか、カタログのモデルはみな白人ですね。ポリティカルコレクトが云われる前の時代であるというよりは、欧州市場しか意識してなかったということでしょうか(で、日本で売るのにも欧州の高級品としてこれで良し、と)。
「力強くて大きなレゴの自動車セット。」
6幅のトラックやバスのモデル。4幅車の時代ですから、やや古いモデルという扱いでしょうか?
「道の上を走らせることができます。お砂をほったり、いろんなものを運ぶことも出来ます。」
このサイズは、外遊びもまた意識したんでしょうか。
「レゴランドのおふねを水に浮かべて遊びましょう。」
水辺で遊ぶ女の子のカットが、まるでファッション雑誌を眺めてるが如く……。そうそう、色調も「コダクローム」なんですよね(アグファ使ってたかもしれませんが)。
「レゴランド・ハウスは、たてなおしたり、大きくしたりできます。」
1970年代の建物群。
「今年の新製品には、小さなレゴのお人形が入っています。」
これが1975年登場の、所謂初代ミニフィグ(通称「百鬼丸」)です。わずか3年で現ミニフィグになっていますので意外と短命でした。自分が子供の頃はそれなりに持っていたのですが。
#361の「パン屋」は欲しかったセットです。でも、パン屋なのに屋外に並んだ椅子とテーブルに違和感を感じていました(笑)。日本でベーカリーカフェ、ましてやオープンテラスはが一般的になったのはずっと後のことでしたね。
#362「風車小屋」は近所で持っている子がいました。1幅の窓・小さな高さ3のドアに憧れたもの。その辺のコンプレックスから、あの辺の部品を今のトレイン作品に使っているのかもしれません(笑)。
#367の月世界基地は、後の宇宙シリーズの先駆け? リアルな宇宙開発テーマという意味でDiscoveryや、現行のスペースシャトルにも通じるものが?
#363の病院。車椅子の表現に「なるほど!」と思っていたものです。
ところでカタログ写真の車椅子の女性の「おさげ」は謎です。bricklinkでは赤髪になっていますが、この写真では茶色なんですね。おさげ部品(X103)はよく知られるよう「黒」「赤」「白」のみですので、カタログだけのものでしょうか?
最後に余談ですが、当時の建物セットには基礎板で建物建てる部分のポッチに「白ペイント」してありました。1978年からの街シリーズからなくなり、驚いたものです。
「レゴ・ファミリーに、すてきなおうちをつくってあげましょう。」
所謂ホームメーカーです。キッチン・リビング・バスルーム・子供部屋のラインナップ。女の子限定という雰囲気は薄めですね。配色とインテリアのセンスが良い意味で時代象徴しています。
ちなみに、当時こんなに大量にタイルパーツが手に入るのはこのシリーズが唯一でした。やはり近所の持っている子が羨ましかった……。
「レゴランドの車で、いつまでも楽しく遊びましょう」
4幅車全盛です。1980−90年代とは違った意味で。
#660飛行機トレーラーは持ってました。今で言うなら一体部品ですがトレーラー部分が嬉しかった。何故か母が(梅田に行った)おみやげに買ってきてくれたことを覚えてたりします。
#693消防車も持ってましたね。大量のミニフィグ(当時この言い方なし)に感激。フロントの組み方はえらく新鮮に感じられました。連結部品も魅力ありました。小さなドアも使い倒したもの。
#690ガソリンスタンドでは、初めて「基礎板」「ドア」が手許に来た嬉しさよ! 小さいセットですが密度は濃いものでした。あぁ思い出語り止まらず。
あと、当時の遊び仲間の間では「斜めのフロントグラス」「1輪タイヤ」がよく奪い合いになったものでした(後者のためにジェット機のセットは欲しかったです)。今のウチのパーツ箱にはキャノピーも一輪タイヤもゴロゴロしてますけど……。
何はともあれ、「レゴランドの車」を4幅車とするなら、いつまでも楽しく遊べてたりするのですね(笑)。
というわけで、先方にコメントするには非常識に長いので、こちらで記事にしてしまいました。TOM様の見解見地もまた魅力的ですので、リンク先でごらんになってくださいませ……。
同じ色のはずの建物の壁と全く違うので、
現像や照明のせいでもなさそうです。
試作時の射出としてはこの色はあった、
或いは塗っていたと見るのが妥当でしょうか…。
やっぱりbricklinkのリストで正しいんですね。あのカタログ写真は謎のまま……。
しかし、おさげ部品の茶色はあったら欲しいです。赤よりはずっと見栄えがしますし。
まぁ、今の種類・色ともに豊富になり過ぎた感もある髪型部品の全容把握する方が先という気もしますが……ご紹介の70年代の世界とは対極的ですが、本当に増えたものです。