
画像はbricksetのほか、
http://www.brickset.com/detail/?set=10222-1
Eurobricksの
http://www.eurobricks.com/forum/index.php?showtopic=60679
SilentMode様の参考してください(他力本願……)。
まず、箱を見て思うは「箱、ちっさ」。前作や前作より一回り小さい箱なんです。
でも、クリスマスシリーズの中では一番のパーツ数を誇ってもいます。「きっと、密度は濃いはず」と、不安を払いのけて開封。
箱は最近では珍しくなった、組み立て時のトレイとして開封できる箱です。とはいえ、スピーディな組みにはもっと広くパーツ広げられる環境が必要だと思いますけど。ちなみに他シリーズのような手順ごとの小分けではなく、全て一度に開封しなきゃいけないタイプの梱包です(甘くないです)。
インストですが、822ピースという構成ながら1冊に収める漢な仕様(箱の重さに対してインストばっかり重い……の逆ですね)。そのため1手順で使うパーツの量が少なくありません。Cityやクリエイターのように読み飛ばしは禁物です(笑)。
何はともあれ、箱・梱包・インストでコストダウン狙って中身を充実なら何も申すことはありません。
ベンチ→トラック→東屋→郵便局の順で組み立てていきます。
トラックはなかなか精細。フロントフェンダーとヘッドライト廻りの組み方が面白いです。6幅Cityの車とのサイズ的バタンスもよさそう。
(4幅原理主義者的にも、この大きさ悪くないと思わせる雰囲気)
東屋がなかなかの力作。良い意味でトリッキーな組み方を「製品」のレベルで実現している由。意外な部品による意外な構成があるんですね。特に「手すり」が美しい。組みながら「部分」に惚れ惚れ。
土台部分(階段部分)にも精細感あります。
肝心の郵便局。さほど大きくない建物なのに部品の投入数が少なくないため凄い密度感!
注目のアーチ窓の表現ですが、ヒンジプレートなど無しで違和感なく、綺麗に丸く窓が並びます。土台の丸ブロック以外特殊な部品なしで成立していますので、この手法は応用の幅は広そうですよ。
普通の角窓も窓上窓下の装飾が精細で心地よい。
インテリアはややあっさり気味ですが、スペース考えると致し方ないですね。ATMとか貯金関係のカウンターなどは「切り取られた、奥」にあると割りきりましょう(笑)。
なお、このシリーズは屋根が屋根ブロックではなくてプレート表現なのが引っ掛かる向きもあると思うのですが、プレートならではの表現もあるんですよね。屋根端から見える「斜め材」の表現は屋根ブロックじゃ無理ですし、プレートなら角度だって自由です。
その意味でもは、三代目になってプレート屋根の使い方が巧くなってきたなぁと。屋根ブロックに親しんできた世代にも、あぁプレートでもいいんだ!と思わせる程度に。
余談ですが、夏仕様にするならスレートの表現としてマダラに濃灰のタイル貼ったらいけるかも?
◆◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆◇◆
完成までは2時間半を要しました。事前に或る程度パーツを分別するともっと時短出来るかもしれませんが。それだけに組み立てが楽しめるセットです。手応え・満足度ともに十分。新技法とかの驚きもありましたし。組みながら創作へのモチベーションも上がってくるのですね。
完成品は、B4版位のスペースに箱絵通りの配置で並べてやるとなかなか様になります。
全体にちんまりとした寸法に仕上がりますが、時間と手間がかかっていることで「密度感」を味わっていますので、ちんまり=安っぽいではなく、「小さくて精細」なモデルになっているのですね。
並べ方、飾り方ですが、東屋がありますから町か村の広場のような感じで左右に去年のパン屋、一昨年のおもちゃ屋を並べてあげると素敵な情景になりそう(まぁ、わかりやすいほどにカタログ写真的ですが)。
一方で、モジュールタウン系は微妙にスケールと言うか世界観が違うような。ここらは「分けて扱う」べきなのでしょう。実際にアメリカだと、都市部とその郊外では家並みとか全然違います。都市部がモジュール、ウインターシリーズが郊外という割り切りが必要なのでしょうね。
それから。
この建物は容易に「鉄道駅」に転用が利きそうでもあります。そのままの形で待合室と駅務室のある小駅舎になってしまいますね。東屋もホーム上の待合室になりますし。
プラットフォームという土木部分は他で何とかするとして、「ウインタービレッジステーション」にするのは楽しそうです。
あと、当たり前すぎるといえば当たり前ですが、一般民家にも転用可? 住んでみたい雰囲気の家にはなりましょうね。あんなアーチ窓に暖炉のあるリビングは実に快適そう。

そんな訳で「無条件に」お勧めです。
消費税考慮すると内外価格差のない実売価格も素晴らしい。未だの方は買わないの・そして組まないのは余りに勿体無いですよ!
本棚の端のような狭い場所でも飾れますから、置き場所飾り場所で悩む心配だって無用。日本の住宅事情にも優しい「ちんまり・高密度な」製品です。
(そういえばこの製品には、箱に「完成寸法」――Cityとかテクニック、モジュールタウンでこんなに大きいんだよ、と誇示してるあれ――表記がありません)
え、冬しか季節的に飾れない?
一年のうち3ヶ月は冬ですよ! 床の間の掛け軸のように季節に合わせて交換するのも粋ってものでしょう(笑)。
或いは、多少のパーツと根性要しますが雪のない夏仕様に改造するのもありかもしれません。
せっかくの「モジュールタウンとクリエイターハウスとCity」のいいとこ取りが冬限定は勿体ないですものね。
最後に蛇足。パーツリストはこちら。
http://www.bricklink.com/catalogItemInv.asp?S=10222-1
この観点でも美味しいのは云うまでもありません。とはいえ、一度はインスト通りに組む値打ちはある由で。
あと、「セット内組換」も楽しめそうではあるんですよね……。
買おうかと思っています。
小さいけど、密度がある感じが好ましいですね。
本当に毎年の楽しみになりますね
上手く行けば出ますよこれ、
冬の駅舎、冬の列車。
期待したいです。
お勧めです。小形の鉄道車両にもすごく似合うんですよ♪ その意味でもお勧めですよ。
◆tom様
あ、このシリーズ楽しめる季節が長いんですね。なるほど!
Eurobricksでの「オリジナルで次回ウインターシリーズをつくちゃおうコンテスト(意訳)」では駅と小さい路面電車の作品が入賞してましたので、意外と駅とか列車もリリースされるかもしれませんね。このシリーズの密度なら期待もできちゃいます。