でも、つい最近出てきた、2011年のクリエイター系の内外価格差があまりに酷い……たとえば、日本でamazon28%offでやっと6010円の#5770灯台の島が、USではたった39.99ドル(実売・税別。当然ですが出たばかりの新製品ですからバーゲンでもなんでもない)という話聞いたときは、なんか脳内でブチブチ切れる感触があったんですよ。希望小売価格は恐るべし8400円。余裕で1ドル200円超えてるんですが。
そんなわけで、自分にとってのレゴジャパンはもはや東京電力並の企業(いや、東京電力の電気ないと生活できませんものねぇ……)。
思い切ってぶちまけることにします。
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表題は、正確にはレゴジャパンへの意見、です。
表題のイメージはレゴジャパンで価格設定行ってる人たちには
「ブランドイメージがあるから」
とかで肯定的に捉えられているのでしょうか? ひょっとしたら……。
でも、このデフレ時代かつ円高時代にそんなのはマイナスイメージでしかありません!
たとえ突発的な安売りが行われたりしても、多くの消費者に「高い」というイメージもたれてしまったら、興味を持ってもらえない、下手すれば売り場にも近づいてくれないかもしれません。
なにせシステム玩具としては、システムの最初の導入が行われないのは余りに致命的。レゴは高い、で買ってくれないお客様は下手すれば世代にまたがるアンチレゴになる可能性だってあるんですよ。
で、日本における「レゴは高い」というイメージは数十年焼き付いてしまっています。今より円がずっと弱くて舶来品=高級品だった時代から、日本経済を脅かすような円高が続いてしまっている今日まで。
いつまでこの間違ったブランドイメージが続いてしまっているんでしょう。
今や舶来品=高級品なんて思ってる人、殆どいないでしょうに。
(欧米製品であっても、舶来品=コストパフォーマンスが高い というイメージでしょうね。IKEAやコスコトみたいに)
無論、血を吐くような安売りで自滅しろと云ってるわけではありませんよ!
「希望小売価格」で、下手すりゃアメリカの2倍近い価格が付いてしまうことを嘆いているのです。
為替レートまんま(1ドル84円・1ユーロ119円位でしょうかね)で商売しろとも云ってません!
でも、1ドル100円くらいで「実売」価格を設定して欲しいものです。
最後に、前も書いた気がしますが。
レゴジャパン価格が高いなら、「並行輸入」やってる業者や個人は有利じゃないのと思われそうです。
でも、ニッチを扱う側としてはそんなの全然嬉しくない! 正規品の価格が下がって市場が広がってもらわないと「門前業者」は干上がってしまいます。
大きな市場があってこそ、ビルドやコレクターが趣味として成立し、そこからパーツや絶版品に対する需要が盛り上がるんですよ。
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以下、追記。
書いてからその後、アフィリエイトを数ヶ月やって実感したのですが、
「価格設定が適切なもの(内外価格差が少ないもの)」は、がんがん売れます。
でも、
「価格設定が不適切なもの(内外価格差が酷いもの)」は、全く売れません。分り易いほど。
だからパイレーツ・オブ・カリビアンの海賊船は飛ぶようにクリックがあり、また購買につながっていました。最近やっと在庫安定してきたトレイン系
でも、内外価格差の大きなクリエイター建物系はほとんど売れていません。
一番左#4195は今や売れすぎて?注文不可になってますが、12000円切ってました。USでは119.99ドル。真ん中#7189はUSでは69.99ドルとか。この二つは理想的な実売価格だと思います。
で、一番右#5766はあっちでは29.99ドルです……。それ知ってると買う気なくしますよねぇ。おかげでせっかくの好製品なのに、「全然」盛り上げっていませんよね?
一レゴファン(兼、えらくニッチな並行輸入者)の個人ブログ程度で全体を見渡すことは不適切ですが、同じことって小売の現場でも起きてるんじゃないでしょうか?
やはり、価格設定で努力して欲しいですよ。
そういえばEngadgetで「ふだん円高を寄せつけないレゴ製品」 と皮肉られてしまってるのは吹き出しました……(註:記事の「しんかい6500」は価格設定で褒められてるケースです。念のため)。
こういう声がもっと広がってくれりゃいいのですが。
6日に偶然海洋研の方とお会いしたとき、
一瞬ブロックの話になったのですが、この件、洒落でも言えなかった…orz
あの……誤爆でしょうか?
(一応、管理者経由でしたら削除・修正も可能です)
話変わりますが。
「しんかい6500」の企画や価格設定は評価したいですよね。だから、あの会社には凄くいいところもあるので、そのいいところだけになってほしいと思うのはやはりワガママなのでしょうか。
でも、クリエイターのログキャビンや灯台は適切な価格なら複数購入で組換とかで盛り上がれたのに、それが出来ない気分的な恨みつらみはちょっと。こんな形で晒しとかないと気分が収まりませんので……。
問題の#5770灯台の島に関しては希望小売価格の見直しが行われたみたいです(或いはamazon.co.jpの誤記だったか?)。見直し後の価格もまだ素直には喜べないのですが……。
なお、別に記事にしましたがCityの港湾関係は物によっては実売ベースで1ドル84円とかの信じがたいレートになっているものもあります。
為替レート位の傾斜配分自体は企業戦略として間違ってないとは思うのですが、良質なシリーズとして評価の高かった(=日本では人気のあった)クリエイターが「しわ寄せ」の対象なのはやっぱりやるせないですね。