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2010年09月01日

【歴史】番外:箱裏サブモデルの歴史

 今の……というより2008年の製品より喪われてしまったのが「箱裏のサブモデル」です。
 「続・ブロック玩具で遊ぼう」によれば

 以前ブロック玩具の商品パッケージの裏には、そのセットだけで組める別デザインのモデル写真が載っていました。ところが、そのモデルの設計図はセットに入っていないので、箱の写真を頼りに作るしかありませんでした。私はあまりチャレンジしたことはないのですが、「組み方の勉強」という意味ではピッタリなのかもしれません。なお、2008年のセットからは、この箱裏モデルはなくなりました。「作れないものを載せるのはけしからん」とのクレームが原因とのことですが、少し寂しい感じがします。
(15頁コラム「箱裏モデルで勉強する?」より)

 とのことですが、長年親しんできたファンとしては到底容認できる理由ではありません。
 飽くまで個人的な予測ですが、「クリエイター」のような組換前提の製品以外は「組んで、完成して、そのまま」という完結した遊びを前提にしちゃっているからじゃないかと思うのは勘ぐりしすぎかしらん?

 なお2008年まででも、製品ジャンルによっては箱裏サブモデルは非掲載でした。通販専用のマニアックな製品……例えば#3739「Blacksmith Shop」(2002)、や#10000代のトレイン各種(MyOwnTrainやサンタフェ系)……では箱裏モデルはありません。
 また、#10000「Guarded Inn(騎士休憩所)」、#10001「MetroLiner」、#10002「Clubcar」といった復刻製品もオリジナルとは別パッケージになり、箱裏サブモデルは収録されませんでした。さすがに不評だったのか以後のLegends系復刻製品ではオリジナルパッケージのままとなり、箱裏サブモデルが復活していますが。
 その一方で、通常の流通製品は特定の組み方を前提としたような版権製品でさえも箱裏サブモデルは必ず掲載されており、少々の無理がありつつもレゴの面白さを伝えてくれていました。

 末期の箱裏サブモデル掲載例。「#6210 Jabba Sail Barge」(2006)

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=2004696
 ジャバの宮殿が秀逸!

 消えた中でも大きかったのは2005年からの「新生」Cityからサブモデルが姿を消したこと! 製品デザインが良くなってきた頃だけにショックは大きかった。まぁその後のCityは大味・一体成形路線になってしまったのでやはり箱裏モデルは無理があったのかもしれませんが。

 端境期の例外として、新生cityの第一弾、「#7239 はしご車」は箱内に1枚モノの写真が同梱されており(箱裏には無い)、そこには2種の消防車別モデルが掲載されていました。印刷物そのものの画像はみつかりませんでしたが再現モデルが見つかりました。どちらも好ましい出来♪

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=293250
 その1。ボートトレーラー。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=110152
 その2。4軸の大型消防車。

 #7239そのものは今でも売っている息の長い製品となりましたが、現行品にもこの印刷物は入っているのでしょうか? ちょっと気になるところ。



 さて。
 そんな箱裏サブモデルのスタートは、1974年の「#361 Tea Garden Cafe with Baker's Van(パン屋)」が確認できる限りの最初だと思われます。肝心の箱裏はこちら。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=4086282
 実に自由な発想!!

 根拠ですが、1972-3年の「#354/#560(警察署)」では箱裏モデルがないことが明確ゆえ。以下参考画像。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=399151
 製品の横から見た写真で、別モデルはありません。

 また、1974年製品だとホームメーカーフィグ使用の#250 Aeroplane and Pilotも箱裏モデルがあります。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1226854

 その後、パーツ数に余裕のある建物系製品ホームメーカーフィグ使用製品の一部(「Building Set with People」とされるジャンル。)のみ箱裏モデルが掲載される状態が続きました。以下に代表例を。

 1975-6年の#379/#585 Police Headquarters(警察本部。#585は米国版)。
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=585-1
 箱裏画像

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=4071613
 別デザインの警察署は本インストに遜色なし。

 1976年。#363/#555 Hospital with Figures(病院。#555は米国版)。
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=363-1
 箱裏画像

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=4074530
 ホームメーカー的なオープンモデルが面白い。

 同じ時代でも車などの小型モデルには箱裏モデルはありませんでした。例えば1977年の#699 Photo Safariには箱裏モデルはありません。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=343041
 秀逸なセットだったのですが。

 同年の#371 Seaplaneでは箱裏ならぬ、箱横モデルがあるのが確認できます。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=442437
 或る程度のセットサイズが基準だったのでしょう。

 さらに同じ年のホームメーカー #296 Hair Salon にも箱裏モデル確認。

http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=341546
 


 1978年。ミニフィグ登場の年より、箱裏モデル掲載が「標準」になります。
 1978年はミニフィグでレゴの古代/現代を分ける年でもありましたが、箱裏モデルでもレゴの古代/現代を分けていると言えそう。この後30年近く伝統は続いたのでした……。

 上に引用したよう、箱裏サブモデルは組み方の勉強にもなり、一つのセットを長く遊ぶことで経済的でもあります。一方、レゴ社的に見ればユーザのレゴリテラシーを上げることで、レゴを多く購入してくれる良きお客を増やす力も持っていたはず。
 「作り方がわからない」クレームよりは「今まで載っていたものがなんでなくなった!」というクレームも聞いて欲しかったものです!
 妥協点として公式サイト等でのサブインスト配布も、今なら可能なんですから。

 箱裏モデルの復活を願うものです。


posted by 関山 at 20:22| Comment(14) | TrackBack(0) | レゴトレイン製品史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
箱裏モデル良かったですよね(^^
こんなのできるのか!と挑戦する意欲がわきました。
今の時代、箱裏モデルだけWEBで作り方を公開とかすれば、それはそれでウケると思うんですが。

アイデアブックがなくなったこともそうですが、製品ビルドの完成度があがったぶん、プラモデル感覚のキットが多くなってしまい(クリエイター系の弊害というか)、発展性がなくなってしまったような気がしてなりません。

僕は家を主に組んでますが、昔はアイデアブックの定番は”家”だったはずなんですけど、今は”家”自体、組む人が少なくなってしまったような気がします。

確かにクリエイター系で”立派な普通の家”なんて魅力がないのかもしれませんけど(^^;
子どもたちが遊ぶ、オリジナルのレゴタウンというのは家がやはり必要なわけで。

家でも車でも乗ってるアイデアブックが復活してほしいです。

せめてトレインだけでも関山さんはじめ、有志でアイデアブック的なものを作っていただければ・・・僕が参考にします(^^
Posted by かう゛ぇ at 2010年09月01日 22:22
◆かう゛ぇ様
>製品ビルドの完成度があがったぶん、プラモデル感覚のキットが多くなってしまい(クリエイター系の弊害というか)、発展性がなくなってしまったような気がしてなりません。

本質的な問題はこれなんですよね。
#10000代の立派な製品もまたそれに輪をかけてるのも問題といえば問題なわけで。

でも、完成度と組換可能性の両立は不可能じゃないとは思いますし、それが出来るのがプロの製品デザイナーだろっ!とも思います。

アイディアブックもなくなって久しいですね……。
ネットがあるから要らないだろ、と云う問題ではなくて、子供が使うものだからこそ印刷物が必要ということもあるのかも。

>家でも車でも乗ってるアイデアブックが復活してほしいです。
今のCity+クリエイターあたりで面白いもの作れる可能性はありますよね。やや大味なcityの建物をクリエイター家系で拡張するとか。

>せめてトレインだけでも関山さんはじめ、有志でアイデアブック的なものを作っていただければ

 ご意見の一つとして参考にします。
 以前レゴトレイン同人誌作ったことありますが、webメディアと違った需要もあるのかもしれないですし。
Posted by sekiyama at 2010年09月03日 19:17
なくなってるのは知ってましたがクレームが起源とは知りませんでした。
製作側もおそらく理由を説明したけれどそれでも納得してもらえなかったんでしょうね。どのこ国の方かは知りませんが損したような気にでもなったのでしょか…

さらに「作れないものを載せるのは」の言葉が正しかったらもっと論争になりそうですよねwww

昔はよくチャレンジしてました。
ざんねんな話です。

Posted by SUU at 2010年09月05日 14:07
◆Suu様
>なくなってるのは知ってましたがクレームが起源とは知りませんでした。

 当該書籍にソース(例えばレゴアンバサダーの○○氏が語った……とか)が明示されていないので、これも公式見解なのかどうかちょっと分かりません、申し訳ないです。英語圏のBBSしらみ潰しすれば何らかの情報が得られる可能性もありますが……。

 私も幼少時は必ずチャレンジしていました。大人買い時代からはやれなくなってしまいましたが……。
Posted by sekiyama at 2010年09月06日 07:53
クレームの話は前に何処からと無く聞いたか読んだことがありました。
とにかくそういう考え方も一定数寄せられた、またはあったってことでしょうか。(アメリカで盛大にやった頃っぽいですね)

自分的には好きだったんですよね・・・作例。
あの突き放しっぷりに何故かクールさを感じましたw。
だからクリエイターで作例が出ているとちょっと嬉しいですw。

自分にとって思い出深い箱裏は#854と#744でした。
Posted by TOM at 2010年09月08日 01:03
◆TOM様
>クレームの話は前に何処からと無く聞いたか読んだことがありました。
 もし上記引用書籍以外からなら、ご教示いただけないでしょうか……。

>あの突き放しっぷりに何故かクールさを感じましたw。
 恐ろしいまでに子供のレゴ・リテラシーを上げまくる効果があったんでしょうね。とはいえもう少し「ヒント」も欲しかったと今になっては思うよしです。
(やはり箱に写真のみ、公式サイトにインストが一番商売として理想のような……)

>自分にとって思い出深い箱裏は#854と#744でした。
 黎明期テクニックに上級基本セットですね。この辺のまとめも何時か記事にしてみたいものです。前者はともかく、後者は語られる機会が極端に少ないような気がしますので……あれもいつの間にか喪われてしまったレゴの文化の一つでしたし。
Posted by sekiyama at 2010年09月09日 21:55
>上記引用書籍以外からなら
元をたどれば同じかもしれません、袋の閉じ方1つにもクレームで対応があったみたいですから仮にそれが真実であっても不思議ではないと思います。


>説明の無い手本について、

昔#854の箱裏を全て作った時に「なるほどコレは説明が無い訳だ」という自分なりの答えが出ました。
これについては自論が展開されてしまうので割愛ですw。

>#744の記事
期待してしまいます。実は私にとっての#744は子供の頃、#8860と共に最初にレゴ意識したレゴであり、大人になっては私を再びオリジナル作成に引き戻したセットですw。
Posted by TOM at 2010年09月10日 00:54
◆TOM様
>袋の閉じ方1つにもクレームで対応があったみたいですから
 世界相手の商売だと、この辺はデリケートになるのは致し方ないのかもしれませんね……。

>昔#854の箱裏を全て作った時に「なるほどコレは説明が無い訳だ」
 何か「ズル」をしていたのでしょうか……?
 箱裏画像が見つからなかったのでなんとも申せませんが。

>>#744の記事
 「上級基本セット」という括りでなんとかしてみます。
 自分は持ってなかったんですが、近所で遊ばせてもらうことがありましたですよ。

 それにしても#8860に思い入れ、とは渋い限りです。
 初期テクニックに関しては、貴方こそ何か「語って」頂ければなぁと思う由です。
Posted by sekiyama at 2010年09月10日 21:34
>何か「ズル」をしていたのでしょうか……?

ズルはないですw。
なんといいますか、組み方が面白いものが多いと思います。
箱裏写真ではこうした所を巧みに目立たなくしている場合が多いです。

因みに#854のは箱裏はバイクとサイドカーでした。

>#8860

8860は、当時デパートの実物展示を見て子供心に「コレがブロック?」「ブロックがここまで作れるんだ」という他の積層ブロックにはない当時のマストを見せ付けられた気がしました。

気持ちがテクニックに転んだ瞬間でしたw。
Posted by TOM at 2010年09月11日 14:27
◆TOM様
 #854の解説なるほどです。
 「巧みに目立たなくする」ですか(笑)。

 なお、自分がどうしてもわからなかった箱裏モデルは#924の左下でした。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=3438839
 今ならなんとかなるかも……。

 幼少時のことなので嗜好の違いはご勘弁願いたいのですが、自分が1981年頃最初にデパートでテクニック見たときには
「こんなの要らない」「こんなの売れなそう」
 でした……。

 そんなふうに思ったテクニックは順調にシリーズとして継続して人気を獲得したんですから、当時の自分が如何に愚かだったことか(苦笑)。
 逆に貴方の「見る目」に驚かされます。また、そうした方々がテクニック系を育てていったのだなぁと改めてしみじみと。

 ちなみに今の目で昔のテクニック見ると
「欲しい!」の一言ですよ(笑)。
Posted by sekiyama at 2010年09月12日 08:00
関山さん

>「こんなの要らない」「売れない」
よく伺います。実際そういうものだなあ思います。(汗

>愚か
ひょっとしてブログのことですか?
あ、あれは違いますよっ。(笑

PS.
一昨日7983、7936、7895をフラと買ってきました。
新型モーターで遊んでみます。(^^
Posted by TOM at 2010年09月14日 05:39
◆TOM様
 テクニックは面白さが伝わりにくい製品だったと思うんですよね。それがよくここまで成長・定着したものだと! 愚かというのはその魅力・可能性に気がつかなかった幼い頃の自分のことですから(苦笑)。あ、いや今も十分に(以下略)。

>一昨日7983、7936、7895をフラと買ってきました。
 一番前は#7938の誤記でしょうか?
 感想など楽しみにしております。
Posted by sekiyama at 2010年09月14日 23:25
テクニック・・・確かに昔、子どもだった頃の見た感じではこんな穴だらけのかっこ悪いでしたが、今はとてつもなくcoolに見えます。今ではテクニックは欠かさずにチェックしてますから購買してシリーズを支えた当時の見る目のあるファンの方々にはいくら感謝してもし足りません。

箱裏が無くなったのは寂しい限りですね・・・。
表の商品モデルの説明さえあれば商品としての責任は十分果たしていると言えると思うのですが・・・。

商品、以上。裏はプロの作例。みたいなフリーダム感が子どもの頃から大好きだったのですが。

そして、言語の壁を超えて説明は簡素に、裏のは見てやってみて。そういう説明の簡素さこそがレゴの良さと思っていたのですがねぇ・・・。

そう思うと今回のはレゴ社には酷な出来事ですよね。

もしクレームの件が事実ならばその方々には箱裏に潜む国際性、平等性に是非気が付いて欲しかった・・・!
Posted by ときしらず at 2010年11月04日 20:40
◆ときしらず様
>購買してシリーズを支えた当時の見る目のあるファンの方々にはいくら感謝してもし足りません。
 この下り同感です。

>言語の壁を超えて説明は簡素に、裏のは見てやってみて。そういう説明の簡素さこそがレゴの良さ
 ここも同感! レゴの凄いところは「言葉に頼らない」ところなんですよね。それがどれほど高度なコミュニケーションであることか!

>ならばその方々には箱裏に潜む国際性、平等性に是非気が付いて欲しかった・・・!
 クレームが「作り方がわからないから載せるな」じゃなくて「作り方がわからないから教えてくれ」だったら良かったのにと思います。ひょっとして何らかの誤解があったのかも? だとすると悲しすぎます。
Posted by Sekiyama at 2010年11月05日 01:16
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