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2010年08月04日

【鉄道作品】日本で2番目のステンレス車両 国鉄EF10 24号機

 発表機会を逃してきたなかの1両です。一応新作ということで。



 その他の写真はこちらより。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=440451

●プロトタイプについて
 日本初のステンレス車はタム5500形式。積荷が侵食性あったためにタンク体をステンレスとしたもの。1939年。4両。
http://3.pro.tok2.com/~shimpei/0001/137_pfc-special17/pfs819_tamu5500.htm
 三軸車でプロテクタ付きタンクと云う独特のスタイルが強烈。こいつも何時かレゴ化を目指してアレコレ策を練っていましたが……実は完成しちゃったのでそのうち発表します(笑)。
 
 二番手がEF10形電気機関車の24・27・35・37・41号機で外板のみをステンレスに。1953年、関門トンネル内での海水対策。
 殆どが茶色塗装されてしまいましたが、24号機のみはステンレス未塗装のまま。
 関門トンネル門司方の交流化・EF30投入でEF10は東海道線東京口に転用されますが、その後24号機も茶色に塗られてしまいました。

 ちなみに日本初のステンレス車ということになってる東急5200系電車は……軽量化目的としての第一号。
 アルミ車に関してはモハ63のジュラルミン車(1947)辺りが日本初でいいんですかね? それとも貨車の「純アルミ」はもっと早かったのかしら?

 閑話休題。
 EF10形電気機関車そのものは1934年から1942年まで長期に渡り41両が製造されたもの。東海道本線の貨物用と、関門トンネル用(当時山陽本線も九州内も非電化で、関門トンネルは電化の離れ小島)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84EF10%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A
 殆ど別形式のような3つの形状で特徴で、初期車は屋根の端が庇になった古典形状、二次車が打って変わって半流線型のツルツル、三次車はやや角張った形状となった由。24号機は二次車に該ります。

 引退は1970年代後半。同じくステンレスに改造(茶色塗装)の35号機は門司に戻り保存されています。

 蛇足ですが、ステンレスボディの電機はEF10・EF30・EF81 300の他はフランス国鉄のCC40100(理由は純粋に「見た目」のみ!)・CC40100の同型機ベルギー国鉄18型しかありません。1980年代に国鉄が荷物列車用の新型機を検討していたとき(ED63?)、ステンレス車体が検討されてたと云われていますが……。
 防食対策としては鋼板そのものが耐食性能上がったこと、軽量化目的としては軸重稼がねばいけない機関車では元来無意味なこと……今後もステンレス製の電機が生まれる可能性は低いと思われます。


●制作にあたって 足回り
 EF58と同じく、中央にトレインモーターを置き全長の短縮を狙いました。1C+C1の車軸配置を、1B+B+B1と見立てています(注)。
 EF58では先輪は2軸台車として可動にしましたが、EF10では思い切って先輪は固定としてしまいました。首振りや左右動を組み込むのは不可能ではありませんが、動力台車枠が微妙に先輪を覆っているという形状面での再現を優先した次第です。先輪にはBBBホイールミニを使用。
 台車枠はEF10 24は鋳鉄製の独特のものですが、再現は諦めEF58同様にタイルの裏面を使ってトレイン車輪フォルダの上に貼付け表現としました。



注)この構造だと機関車の重量がまったく動力軸……トレインモーターに掛からない欠点があります。そのため、トレインモーターの上に真鍮角材(ハンズで購入)を載せウエイトとしてます。

 

●制作にあたって 車体
 レゴで銀色を表現するのには幾つか手段がありますが、安直に新灰を銀と見立てました。
 前面は丸みの強さを再現。この手法はパーツ供給の関係で茶色では今のところ再現不可……24号機だけの特権ですね。
 前面扉は開閉しないダミーですが、微妙にはみ出させました。機器・室内装置などは割愛。
 側窓は飛行機窓ですが、ツライチにならないよう、ガラス部品を内外逆に嵌めています。飛行機窓使うと妙に近代的に見えてしまい「旧型」らしさが表現できないと思う方はお試しあれ! まぁ最近は公式でもハメ込み窓ではなく平面なガラス部品になったので無理に逆バメする必要もないですが。

 旧タイプのパンタヒンジ組んだデッキはこだわりの部分。手すりは「難所」ですが、その分きっちり出来ると嬉しい部分です。ひとつ作ると旧型電機が怖くなくなります(笑)。

 パンタグラフはいつもの手抜き。何時かなんとかしたいところですが。



●まとめ
 足回りに無理はありそうですが、意外ときちっと走ります(笑)。
 関門トンネル通過の全列車を担当してましたので、客車も貨車もなんでも行ける使い勝手の良さも魅力。


 時代に合わせた、茶色い客レが最高に似合う。


 日仏ステンレス電機同士の並び(笑)。
 もうひとつのステンレス電機、EF30も(いつか)手掛けてみたいもの……どうせやるなら1号機(笑)。
posted by 関山 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
下記ページの写真が本物ですよね(但し模型)。
この台車の再現は6ポッチではかなりの難題だと思います。よく挑戦されましたね、と思うばかり。
私は作品だけ見た時一目で気に入ってしまったのですが、再現も出るとは思いませんでした。この作品がこの作品単独でなんとも可愛らしくてたまりません。

モーター2個を前後につけると見かけが遠ざかりますか・・・。やはり中間につけるしかないですよね〜・・・。パワーファンクションで一から台車作ればなんとかなるでしょうか。

すいません、窓の話がよくわからなくて気になります。内外逆に嵌めるとは一体どうやるのですか。写真をじっくり見てもよく分からなくて悩んでいます。

http://www.musashino-m.co.jp/new/new64.htm
Posted by shinichiro at 2010年08月05日 21:51
訂正:
「再現も出るとは」→「再現だったとは」
失礼しました。
Posted by shinichiro at 2010年08月05日 21:52
◆shinichiro様
 旧型電機の台車側面の表現は以前、EF58でも行っていますが結構お気に入りの手法です。旧型電機の足回り特有のゴツさを出せていると思いますので。
 6幅からははみ出てしまうのですが、誇張表現としては許容範囲だと思っています。

 モーターを前後2個にすると、全長が必要以上に伸びてしまうのが不味いです。フルスケールで作る分には問題ないのですが。
 PowerFunctionでイチから台車から作る、次期作では検討してみます。今後なるべく9Vへの依存は」減らしていきたいですし。

 窓は「飛行機窓」部品の窓ガラス部分を、裏表を逆に嵌めるだけです(手許にあったら試してみてください)。これで窓に対してガラスが奥まってついているような感じになります。
Posted by sekiyama at 2010年08月06日 00:17
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