まぁ時事ネタですし、ポテンシャル高い製品ですから。
#7597は一回り大きな専用フィグに合わせたサイズ。これはこれでその世界観で遊ぶには悪くないのですが(特に原作に思い入れあるならば)、機関車の造形が良いだけにレギュラーのミニフィグサイズと言うかレゴトレインサイズにしてやりたくもなります。
そんなわけでできたのが以下。

<他の写真はこちら>
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=433702
http://www.flickr.com/photos/45702432@N07/sets/72157624206344242/
コンセプトというわけではありませんが、なるべくレゴ社の「製品」のクオリティを心がけました(過度にトリッキーな手法は避ける)。
また、製品のオリジナルの雰囲気をキープしようとしたのは前回までと同じく。
一部絶版部品も使う大人気ない加工ですが……。
※なお、この加工以前に行ったロッド追加と動力化(合わせて車高1プレート下げ)に関しては以下参照願います
http://legotrain.seesaa.net/article/151833495.html
http://legotrain.seesaa.net/article/151934841.html
●機関車
先の動力化・ロッド可動化加工に次いで、キャブ(運転台)の背を低くしました。かなり思い切って2ブロック分も下げています。キャブ窓は旧規格の窓部品。今回使った絶版部品はここくらいですが。

先に搭載したPowerFunction受光ユニットは天井に当たるようになったので、屋根を切り欠いて受光部が外に出るように。

煙突も思い切って切り詰め。
小さいところですが、煙室側面に1×1プレートを斜めに貼り、製造銘版のつもりと。
最初は炭水車なしで有蓋貨車へのバッテリー搭載のままのつもりだったのですが、いざ背を低くして鉄道模型的フォルムにすると炭水車がないのが気にかかります。思い切って新製。

搭載する電池はお手製の魔改造バッテリーですが(1990年代の006P用電池BOXと、PF電池BOXの基板・端子部をくっつけた代物。以下参照
http://legotrain.seesaa.net/article/116415239.html
)寸法的には9月の新製品トレインセット用の単四用PF電池BOX、或いは既に出回っている公式リリウムポリマー充電池との互換性があります。
基本的に枠だけの箱なんで面倒なものではないのですが、イギリス機作例などでたまに見かける枠線表現をやってみました。思ったほどむつかしくないですよ、この手法は!
真ん中はブランクで緑色としましたが、ここに機関車の「1」プリント緑ブロックを移植しても良かったかもしれません。或いは車掌車の「#7597」タイルか?
なお、機関車と炭水車の間はテクニックによる連結で、切り離しは未考慮です。
●有蓋車
あの有蓋車、クラシックなアメリカ貨車とは程遠いスタイルなので編成から外すことも考えたのですが、製品の雰囲気を残しておきたくもありましたので最低限の改修を行いました。
屋根を山形にして1プレートずらしでリブ表現して、それらしく見せると。

真面目にアメリカ形ボックスカー造るべきなのでしょうが……。
●客車
デッキ部分が無く、妻面から乗り降りするという思い切った造形のされた客車……。背を低くするのと同時に前後にオープンデッキを設けました。ドアは少し前までの高さ5のものにしましたが、まるで2002年頃のMyOwnTrainですね(苦笑)。

まずは全長そのままで。車内はサロンカーという設定で回転椅子。窓が大きく明快な印象がある車なので、特別車的な設定の方が似あうと思いまして。
ただ、アメリカの客車が2軸車というのはすごく抵抗がありますし(アメリカではかなり早い時期……西部にも鉄道できた頃には客車は全てボギー車になっています。軌道が悪く2軸車だと乗り心地や安全性に問題あったため)、全長面で機関車とのバランスもよくありません。

全長を大幅に伸ばし、ボギー車に改装しました。
ベースは24ポッチのトレインプレート。緑色の窓が足りなくなりますので、両側面で窓の数変えてメリハリをつけてみました。窓なし部分はバーカウンターとして誤魔化すと。

車内はやはりサロンカー仕様。大陸横断ということで寝台車も考えましたがインテリアが大げさになりすぎますので見送り。
ちなみに2軸バージョンも未練はありますので(笑)、欧州系の設定でいつか作り直したいかなぁとも考えています(あんな可愛い客車をグラスカステンにでも牽かせたい)。屋根表現はやはり優れていますよ。スマートかつ優雅♪
●車掌車
背を1ブロックと1プレート分低くして、ドアと手すりを交換。
キューポラは逆に背を高くしました。昔のカブースはキューポラが車体幅より小さかったので、小ぶりにしています。キューポラはダミーではなく中が車室内と繋がった造りです。

アクセントとして煙突付けました。インテリアは面倒だったので最低限の表現。
それにしてもこのサイズのカブースって可愛い……。
●まとめ
正直云えば、「こんなことしちゃって良かったのかなぁ?」って気もあります。製品のままでもロッド付けてあげればかなりのスタイルになりましたので、バランス壊す改造は「蛇足」だったのかも。
ただ、製品のままでもウチの環境では数週間後には部品取りにバラされてると思いますので、その前に遊んでみるのも製品デザインに対するレスペクトにはなるでしょう……多分。
あと、この加工してて思い出したのが2002年頃の「MyOwnTrain」シリーズの蒸機に客貨車。あの時代のパーツの制約ではあの形にせざるを得なかったんだよなぁと思うと感慨深い。仕様の精細さでは一部「MyOwnTrain」の方が優れているところもあるのですが、全体のデザインでは#7597は確実に進化しています。
やはり、手を入れたことで製品の良さに気がついた感じですね。

我が家では、子供が所有権を主張しどんどん、改造され原型がなくなってきています。早く子供が飽きて手放すのをねらっています。
炭水車がいいですね。
よりリアルになったように思います。
やはりこのトレインフェンス必要ですかねぇ(^^;
予算の関係で買ってなかったんですが、関山さんのビルドを見るとほしくなります。
それにボギー車の内装までデザインされているのは素晴らしいの一言ですね。
ぜひもう一両追加してエメラルドトレイン越えを狙ってください。
僕もショートトレイン化しましたが、飾ることを考えて、ほんとに短くしただけなので手抜きです(^^;
客車のボキー化は完ぺきです。
大人のレゴ、というと10000番代風味でしょうか(笑)。
客車の改造は頑張った甲斐あったですね。インテリアはあれでも手抜きなんですが(苦笑)。窓が大きいので見栄えはしますかね。
お子さんが気に入られているのはなによりです。動力なしの「汽車セット」が元来の対象層に人気あるのは大変に喜ばしいことですから!
◆かう゛ぇ様
炭水車のフェンスは電池隠しの高さ稼ぎなんですが、似合ってるようでなによりと。
客車もう1両は流石にキツいですが(他のビルドからパーツ捻出すればなんとかなりますが)、確かにもう1両ほどあるとバランスよさげかも。
客車インテリア造りこむのは楽しいですよ。近日発表予定の電車でも作ってますので、お楽しみに。
◆なも様
印象(良い方に?)変わりましたか。客車は延長して正解でした。
鉄道ファンの手が入るとこんなにも落ち着いた感じになるのですね!
こういった改修は楽しそうです。
派手なカラーがとても効果的に、造形にメリハリを付けていますね。
パーツ取りなどと言わずに保存の方向でw
落ち着いた感じ、という言葉が嬉しいです。手を入れて愛着も湧いてきました。改修当時は迷いもありましたが、いじって正解でした。
ただ、この種の改修が楽しいのも、元の製品の良さあってのことですから(笑)。同種の改装作例が多々出てくること期待したりもしています(笑)
蒸機とカラーリングを合わせた炭水車がとてもきれいですね。横組みも含めたテクニカルな組み方は苦手なので、大変参考になります。
カブースのキューポラのアレンジ表現も可愛らしくて良いですね。実物は日本の黒いものしか見たことがありませんが、wiki英語版やgoogle画像検索で見ると、アメリカでは赤が一般的のようですね。