ロッド付けたこととその関連でシリンダの位置と角度が変わった位(註)しか差異はないはずなのに、妙に引き締まったといいますか、製品のままの間延びした感じが解消されたというか、重量感が出てきたというか……。
これまでの経験でも、1プレート全高変えると機関車・電車の印象はガラリと変わることは気がついてましたので、僅かな車高下げはこの製品でも効くようです。炭水車作っての9Vでの動力化や、或いは動力化やロッド可動に興味ない方にもお勧めの加工でしょうか……(多分、セットの中の部品だけ出来るはず)。
註)こっちの方がカッコいいかなと思って、意図的に少し斜めにしています。斜めについたシリンダはアメリカ機よりも英国機の特徴なんで(日本だと5500や6200とか)、ヘンといえばヘンなのですが。
そんなわけで、昨日のエントリ
http://legotrain.seesaa.net/article/151833495.html
の続き。
昨日の最後に記したよう、IR(RC)トレインモーターそのままだと足が速すぎ、そして起動力不足の問題があったので、予告通りモーターを「bb129」に差し替えました。

http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?P=bb129
<画像はbricklinkより引用>
このモーターは1992年に、対象年齢低めのセットに入れるモーター(?)としてリリースされたもの。端子は通電ポッチで9V規格です。商品の意味合いとしては4.5Vパックモーターの代替/9V版という性格でしょうか。1998年まで供給されたようです。
このモーターは非常に低速・そして高トルク。
軸距こそIR(RC)トレインモーターと同じなのですが、中身の仕様は全く異なるというもの。はっきり云って不人気部品なのですが(笑)、PowerFunction時代にこそ再評価されても良い部品です(断言)。
要は「低速・高トルクのトレインモーター」というスケールスピード派・牽引力派にとって最高に有り難い部品なんですからね。で、このモーターのリリース当時には夢の存在だったテクニック軸の車輪も、車載可能なリモコンシステムにバッテリーも今は全部揃ってる!
(まぁPowerFunctionは標準とも言えるMサイズモーター 58120c01が素晴らしく出来良いのと、9V時代のモーターは要アダプタケーブルですから、不人気部品なのは変わらないと思いますが……)
閑話休題。
差し替えに当たってはモーターの背が高くて1プレート分はみ出すのを、機関車の黄色い床に穴をあけて対処。強度上の問題はありません。

連結器は無理なく付きます。貨車とは1プレート分差がつきますが、旧連結器部品同様に1プレートの差なら連結出来るんですね。
キャブ内にモーター端子が出てきますので、ここにPF-9V変換ケーブルを接続。それを避けるため、受光ユニットは1ブロック分持ち上げて設置しています。

で、試運転。
PowerFunctionトレインリモコンで、1ノッチでちゃんと起動します。2〜3ノッチでまったり速度、フルなら十分飛ばし屋速度になります。このモーターで以前スイス国鉄の電機(本線用の大型機・Be4/6)を造ったときは低速に泣きましたが、古典的な蒸気機関車だと寧ろこの低速がしっくりきます。これで決まりです!

当然ですが、外見はIRトレインモーターの時と変わりません。
不人気とはいえあんまり数の出ていない絶版部品ゆえ、何方にでもお薦めといかないのは何ですが、新しいシステム・セット・部品のおかげで古い部品に光が当たってしまうというのは愉快!
「bb129」使ったビルド、あれこれ考えたくなりました。