Rauru Blogより
「LEGO Mindstorms NXT の前途は明るいか?」2006年7月7日
http://wordpress.rauru-block.org/index.php/1082
Latif によると、Mindstorms が失敗した原因は、ユーザの LEGO Literacy にある。Blogosphere では geek な人間が目立つために皆 Mindstorms のような高度な製品に夢中になるかのように思えるが、実際はそうでない。現在の LEGO 製品購買層のほとんどは、実はあまり高い LEGO Literacy を持っていない。「自分の創造性にしたがってブロックを組み立てて面白い立体造形を作れる」ほど高い LEGO Literacy を持つ人は実際のところ一握りもおらず、圧倒的大多数の LEGO 消費者は本当に消費者、つまりセットを買ってきてセットの通りに組み立てて喜ぶだけ。なのだそうだ。だからキャラクタ物が売れる。
(中略)
LEGO社が立ち直るために必要なものは、Mindstorms のような華々しい花火ではなく、LEGO Literacy の高くない人を引き上げるコンベアである、と Latif は主張する。
(中略)
LEGO Literacy の低い人を高く育てられば、LEGO社の将来も安泰だろう。現状の LEGO 製品はそうなっていない。製品についてくる説明書は、指示の通りに出来合いのセットを組み立てるだけ。LEGO Literacy の向上に貢献しない。自分の力で LEGO Literacy を獲得できた限られた子供だけが、Mindstorms を楽しめるまでに成長する。ここを改良する方法があるはずだ。というのが Latif の主張である
マインドストームは失敗だった、を前提にされていますね。
正直、否定しきれません。2000年頃、レゴがホビーとして注目された時期のマインドストームの盛り上がりと、その後、マインドストームNXTが出るかでないかの頃の盛り下がりは記憶に新しいところですから。
(但し、マインドストームとスターウォーズが「大人のレゴファン」の基礎を作った功績は否定できませんが。日本のレゴホビー史に関しては別途考察の必要がありそうです)
そして、この記事から4年。
2010年現在、マインドストームNXTが上手く云ってるかどうかは難しい問題です。私感ですが「失敗」と云わざるを得ません。2000年頃のようにマインドストーム系のオフがあちこちで開かれたり関連書籍出版されたりとかの派手な流れは全然ないですから。
で、私感続きますけどマインドストームNXTは致命的な欠点抱えてました。
モーター・電気系を従来のレゴ電気系と互換性をまったく無くしてしまったこと! このシステムと仕手の配慮のなさ。もちろん、システムの刷新自体は否定しちゃいけないと思うんです。でも、最低限の互換性は持たせなければなりません……制御系はどうしょうもないにしても、末端の「筋肉(モーター)」は従来規格とのアダプタを提供するとか。これで醒めたファンは少なくなかったと思うのですが(旧マインドストームの高価な部材がまったく使い回し利かないんですから!)。
またマインドストーム以外のレゴファン……テクニック・トレインなど電気系に縁の深い層……にも異様に敷居の高く、そして魅力のないものになってしまいました。
その後、レゴ電気系刷新の波は「PowerFunction」と少し、手を変えてきました。
PowerFunctionは赤外線リモコンによるコントロールと言う価格面でも技術面でも割と敷居の低いシステム。マインドストームNXTが「頂上」に対して「底辺」にあたると云えましょうか。
この「底辺」はクリエイター各種・テクニック各種・トレイン各種として充実しつつあるのは既報の通り。また、従来電気系と互換性を持たせるアダプタケーブルも提供されました。
これだけのことを行った上で、今のレゴファンたちはやっとPowerFunction電気系へ馴染んできました。
で。今でこそ、マインドストーム刷新の契機だったのではないかと思えるのです。
PowerFunctionベースにセンサーや繊細な制御系を組み合わせる。また既存製品にユニットを追加することでより高度な制御も可能にする……いわば「底辺」の持ち上げ、「底辺」へのアドオン!
いきなり高価なセットで高度なロボット作らせるのではなく、簡単な使い方からの提案を行うと。
「距離(接触)センサー」なら、電車の最前部につけて先行電車や終点行き止まりに激突しないようにするとか。部屋の照明落としたらメリーゴーランドが一定時間回転する、でも良いです。手を叩いたら神棚の戸が開く……じゃなくてお城の城門が開く。もちろん、ちょっと高度なところでテクニックの建機モデルに何らかの自動制御ができたらさぞかし楽しいでしょう。
そして、その辺の集大成として、PCと連動した高度な「新マインドストーム」を展開しうる、と。
上なら、以下の課題もクリア出来そうな気がするのです。
「LEGO社が立ち直るために必要なものは、Mindstorms のような華々しい花火ではなく、LEGO Literacy の高くない人を引き上げるコンベアである、と Latif は主張する。」
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