これをポチる前に、ちょっとレゴのアドベントカレンダーの歴史を振り返ってみましょう。
◆1998「#1298 Advent Calendar 1998, Classic Basic」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=1298-1

<画像はbricklinkより。以下同様>
206ピース。当時価格 US20ドル。
初のアドベントカレンダー。basicベースのもの。地味な印象はありますが、レゴ元来のbasicな楽しさはあります。サンタミニフィグ2体入。
◆1999「#1076 Advent Calendar 1999」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=1076-1

224ピース。当時価格不詳。
乗り物に偏ってた前年に対し、小さな動物など増えて可愛らしさを増した感じ。サンタフィグは1体。
全ブロックを使って強引に組んだモデルが凄いですね(笑)。
◆2000「#2250 Advent Calendar 2000」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=2250-1

240ピース。当時価格US20ドル。
サンタミニフィグがなくなりました。アイテムが幾つか使い回しなのが残念です(毎年買うものでしょうに)。動物はいい感じなんですが、乗り物はマンネリな感じがしますね。

パッケージはCityを意識してるのが中身との差異を感じます(中身は明示してるので詐欺性はないですけど)。
◆2001「#4124 Count Down to the Holidays」
http://www.peeron.com/inv/sets/4124-1
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4124-1

ピース数231。当時価格US15ドル?
何故かbricklinkにはパーツリストが上がっていません(peeronにはあります)。また、扱ってるsellerは皆無で、Price Guide Infoも空白。これじゃ市販されなかった可能性を疑いたくなりますが実際のところはどうなのでしょう?
サンタフィグなしですが、ジャックストーン(4 Juniors)の男の子・女の子のフィグが入っています。「労働者」に偏ってる印象の強いジャックストーンフィグとしては珍しい存在なのですが……。
ミニモデルは各モデルことに組換対応というもの(後述の#4524と同様なら)。
http://www.bricklink.com/catalogItemInv.asp?S=4524-1
こちらの出来は結構良いです。
◆2002「#4524 Advent Calendar 2002, Creator」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4524-1

ピース数231。当時価格US15ドル。
恐ろしいことに、2001年の#4124と中身は同一です。
#4124は出荷されず、製品デザインがそのまま#4524に転用されたと考えると辻褄があうのですが。
(最悪の想像として、同一商品が箱だけ変えて連続リリースされたと考えると……商品の性格上ぞっとする話です。どんなに良質なセットであっても許されることではありますまい)
◆2003「#4024 Advent Calendar 2003, Creator」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4024-1

ピース数318。当時価格US15ドル。
自分の記憶だと日本に入ってきた最初のアドベントカレンダーがこの製品だったような気がするのですが……。
ミニフィグはないもののパーツ数は最大値。basicなミニモデルたちは過去の使い回しも無く、デザインも秀逸なもの多し。構成も偏りが無く、と好感の持てるものでした。
◆2004 その1「#4924 Advent Calendar 2004, Creator」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=4924-1

335ピース。当時価格US15ドル。
日本ではクリックブリックの限定品だった記憶があります。
ミニフィグはないもののパーツ数はさらに増えました。各ミニモデルのモデルごとの組換にも対応しています。当時はマンネリに感じたのですが、今から見ると新色や新パーツの使用に頑張っています。
クリエイター(basic)のアドカレはこれが最後になりました。
◆2004 その2「#7575 Advent Calendar 2004, Clikits」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7575-1

124ピース。当時価格US15ドル。
日本には未入荷だったはず(グッズ扱いで入ってたかも?)。
中身は全てClikitsのコンセプトに沿った、子供向けの小アクセサリ群。しょぼいとか言っちゃいけないのでしょう。問題があるとするならClikitsのコンセプトの方でしょうから。
◆2005 その1「#7324 Advent Calendar 2005, City」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7324-1

203ピース(ミニフィグ9体)。当時価格US15ドル。
通常商品として日本にも入ってきました。
初のCityアドベントカレンダー。ただ、当時「復活」したばかりのCityは男性労働者ばかりのCity(レインボーシティ……)でしたから、こちらもそれを反映して凄いことになってますが。クリスマスらしさに欠けると当時からいわれてました(ニット帽の「犯人」まで居るのはどうかと)。
トナカイは無理があるので、サンタの橇は犬橇ですね。
◆2005 その2「#7524 Advent Calendar 2005, Clikits」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7574-1

115ピース。当時価格US20ドル。
クリックブリック限定で入ってきた記憶があります……。
去年より部品数減って5ドル値上げされました。
◆2006 「Advent Calendar 2006, City」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7904-1

257ピース(ミニフィグ9体)。当時価格US20ドル。
日本では通常商品。
今回も労働者カレンダー(男性限定!)です。小物群は魅力的ではあるのですが。
あと、5ドル値上げ。気軽に買える価格ではなくなってきました。
2006年は女児向けのセットはなく、これ1本でした。
◆2007 その1「#7907 Advent Calendar 2007, City」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7907-1

232ピース(ミニフィグ8体)。当時価格US25ドル。
日本では通常商品。
2006年に引き続き5ドル値上げ、2005年に比べると10ドル値上げ……。アドベントカレンダーも15ドルなら気軽に(内容に期待せずに)買えるものですけど、25ドルになると「本番」のプレゼントの前に考えてしまう価格になってしまいます。
今回も労働者カレンダー(男性限定!)。サンタフィグも姿を消しました。クリスマスツリーが精細な出来なのは唯一の見所?
◆2007 その2「#7600 Advent Calendar 2007, Belville」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7600-1

215ピース。当時価格US20ドル。
日本はクリックブリック含めて未入荷(入ってたら買ってた)。
さて。ベルビルの欠点は「使い道のない(可愛くない)デカフィグ」「使い道のない大味部品群」にあるのですが、このアドカレはそこが見事に除かれています! すなわちベルビル系セットに入りがちな「小物パーツ」を効率良く集めるのに凄く有用であり、当時もその観点で注目されていたような……。
http://www.peeron.com/inv/sets/7600-1
必見。この素晴らしきパーツリスト。フェアリーいらねぇとかいうの禁止。
先のClikitsアドカレと違いきちんとブロックのパーツが入ってるセットですし、女児向けということもあってクリスマスっぽさをきちんと出した構成にもなっていました。
◆2008 その1「#7724 Advent Calendar 2008, City」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7724-1

196ピース(ミニフィグ10体)。当時価格US30ドル。
日本では通常商品。
値上げはふざけるなのレベル……US価格でコレですから、日本じゃとんでもないことになってました。しかもパーツ数少なめ。2005年からの3年で2倍の値上げですよ! 1970年代の国鉄運賃かと。
内容は悪く有りません。ミニフィグのクリスマスパーティーっぽい雰囲気であり、脱労働者カレンダーになっていますから(でも犯人は要らない)。ミニモデルはショボい印象なんですけどね。パーツ数削減が目に見えて分かるレベルです。
問題は価格。2005年までの15ドルなら褒めたい内容なのですが。
◆2008 その2「#7979 Advent Calendar 2008, Castle」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7979-1

176ピース(ミニフィグ9体)。当時価格US30ドル?
日本では通常商品。EU、日本の限定品で、アメリカでは市販されなかったという説あり。
内容は文句なしでした。特に「侍女」と「道化」はこのセットが初出であり、新作フィグの大盤振る舞い?に歓喜したものです(どちらも2008年のセットに「再録」されましたが)。でも、価格の割にしょぼい印象は否めませんでした。
2005年までの15ドルなら神セット扱い。20ドルでも素直に褒めたい。でも30ドルはボッタですよ。え、日本の定価? 論外ですって。
◆2009その1 「#7687 Advent Calendar 2009, City」http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=7687-1

257ピース(ミニフィグ9体)。US30ドル。
日本では通常商品。
価格は相変わらずの強気。この不景気なのに、クリスマスプレゼントの前に買わせる価格じゃないと思うんですが(苦笑)。
流石にパーツ数は増えて、ミニモデルの質も戻った印象ですが……。
◆2009その2 「#6299 Advent Calendar 2009, Pirates」
http://www.bricklink.com/catalogItem.asp?S=6299-1

148ピース(ミニフィグ8体)。US価格不詳。
日本では通常商品。EU、日本の限定品で、アメリカでは市販されなかったという説あり。
キャッスルアドベントより更にパーツ数減って、ボッタクリここに極まれり……としか言えないです。新作のミニフィグのような「サービス」もありませんし。
ワニとかサメの大型部品が単価上げてる可能性ありますが……個人的には要らない部品です。
今のamazon.co.jp価格ならぎりぎり適価でしょうか。US15ドルの製品が良心レートで日本に入ってきたと思えば悪くない価格ですからね!
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編年体でアドカレ11年の歴史を追いかけてみました。
コンセプトの変更や、女児向け企画の試みなど面白いことも分かりました。
そして、2006年以降の大幅な値上げのことも実によく分かりました……。
このカテゴリの製品はシーズンごとに情報入ってくるので、前モデルとの比較の機会が無く、値上げの印象は持ちにくいのですが、まさか此処までアコギとは思いもしませんでしたよ。2005年までの15ドルが、2008年以降は30ドルなんて!
(価格を別にすれば2008キャッスル/2009パイレーツは良い企画・内容なのに……)
原材料値上げであれこれ苦しいのは分かりますけど、高くて内容ショボイとか消費者に思われたらレゴ社製品全体のイメージも落ちてしまうこと、意識して欲しいなぁと思うのです。


