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2022年06月30日

【作品紹介】ゆゆ様のGNR スターリングシングル。英国鉄道趣味の底の深さ。

 グレートノーザン鉄道という会社は困ったことに、イギリスにもアメリカにもありました。
 言うまでもなくイギリスの方の話で、1923年にLNERに統合されています。
 趣味界的にはイギリスをGNR、アメリカのをGNと表記するようですが。


 スターリングシングルは1870年から1895年にかけて53両が製造されてものであり、シングルドライバーという古典的形状にしては未だ新しめ?なのでしょうか。日本で4-4-0が流行った時期の製造ですからね。

 動輪径は2159mm。速そうに見えて速い機関車です。
 最高速度は137km/hに達する。表定速度の記録も100km/hなんてものもあったりします。古典的形状なのに……。

 ただし、見ての通り牽引力は期待できない機関車です。動軸数の問題だではなく、缶胴の大きさが1435mmという軌間に縛られるというのはシングルドライバーの欠点でありました(なので、日本にもシングルドライバーは居なかったのです。狭軌だとほぼ不可能?)。
 スターリングシングルも、より大きな機関車に置き換えられるため、1916年までに引退してしまいました。

 保存機が1両あります。

 また、絵本の世界では「エミリー」として有名ですね。

 ええと。
 ゴードンやフライング・スコッツマンよりもずっと先輩の機関車です。ロリババア?


 ゆゆ様の作品。優美なフォルム、よく捉えています。

 レゴだとシングルドライバーの作例は非常に少なかったのです。動輪の問題がありましたから。この作品だとBBB-XXLを使用しています。技術的にも入手性でも良い選択でありましょう。
 特徴のスプラシャは4x4の丸プレート。十分な丸み感出ていますね。

 シングルドライバーでも存在する、メインロッドはスプラッシャとの競合が大変そうですが、巧く処理されています。サイドロッドのない足回りも楽しいものです。
 
 エメラルドナイト由来のプリント入カーブスロープもこの題材向けですね。濃い緑に端梁の赤が際立ちます。
 円室扉廻りの処理が英国古典機らしく。
 そして主台枠の露出もうまく処理。

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2022年06月22日

【作品紹介】東洋様のソ連国鉄 ER200形高速電車。「ソビエトの神秘」?

 東洋様の、この作品は2021年の11月くらいのものです。



 いや。題材のマニアックさと渋さに驚かされされたものでありましたよ!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 さて。
 ソビエトの神秘、とも言われたソ連国鉄ER200(ЭР200)形高速電車。

 神秘というのは、1974年に1編成が落成するも……いつまでも営業運転に入れず。
 ようやく1984年に営業入りするも、モスクワとレニングラード(当時)を週に1度往復するだけ。1日1便じゃないんですよ?

 最高速度は200km/hと言われます。ワンオフの、量産考慮しない車輛としてはそれほど高速でもありません。
 それでさえ、手を焼いていた……というのが、当時のソビエトの実態であったのでしょう。神秘なのか、幻想なのか……?

 なお、同じ時代のソ連に高速列車がなかったわけではありません。チェコスロバキアのシュコダ社の製造したChs200(Ус200)形電機は1970年代に導入され、こちらは最高速度200km/hで連日の運用に入っていましたから。

 ER200は1988年に2編成目が。また1990年に先頭車のみが増備されています。
 しかし、週1便のみの運用は変わらず。2009年2月には引退してしまったのでした。2009年の末にはドイツ製のサプサン(ICE-3)が運用に入り、今に至っているのですが……。

 思えばER200自体が今は独立したラトビアのリガ製でしたし。また優秀な機関車など造るハリコフ工場はウクライナにあります。
 また、属国のように扱ってた東欧諸国……チェコや東独。
 
 そんなところに支えてもらえないと維持できなかった技術体系だったのではないかという疑惑。今になると出てきてしまうのです。


 作品の紹介に参りましょう。

 前頭部の形状表現はかなり直線的に再解釈されるも、十分に雰囲気は伝わってきます。理想を申せば、下半分は後退角を大きく取れる丸部品乃至スロープで。上半分は真ん中の灰色の部分を1ブロックほど前進させると彫りの深い顔にできるかも知れません。

 オレンジの警戒色は営業運転開始後のものですが。この作品では彩り添えてますね。側面は順組。ここは横組化できるとより良くなりますかも?

 グリルブロックが手に入るのであれば、車体側面のリブ表現もありかもしれませんね。
 口出しが多めで恐縮です。
 でも、それだけこの題材が好きなのですよ(笑)。本物はサンクトペテルブルクで拝んでおりますし。


 野外撮影。あぁ素晴らしき。

 冬の乾いた空気が、彼の地を思わせます。右手のコンクリアーチもそれっぽい。


 冬と雪。まさにあちらのイメージであります。
 ただ、モスクワやレニングラード(サンクトペテルブルク)でどれくらい積雪があるのか定かではありませんが。露骨な耐雪や耐寒装備は見当たらないんですよねER200。



 ……。
 こちらは、ER200の後継として2000年に試作(6連が1本)されたES250→VSM250(ВСМ250)。Сокол(ソコル)とも。
(余談:Wikipediaの記述は中文版が詳しいですよ。オススメ!)
 形式名通り250km/hの最高速を目指したものでしたが、多くの問題が解決できずに2002年にプロジェクト打ち切りになったものでした。
 
 なんというか。このあたりが、あの国の限界であったのでしょう。

 そして、西側部品の供給が途絶えるであろうサプサンも、いつまで運行を維持できるのでしょうか。

 いや、また自由にこの辺りの題材扱える日々に戻って欲しいのです。

 
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2022年06月20日

【作品紹介】5幅バス。「ちょい懐!」SUU様のエアポートリムジン(東京空港交通)のセレガR




 ちょっと懐かしい顔のエアポートリムジンです。

 セレガ・ガーラが現行の大胆な顔やピラーになったのも、結構前のことですが。
 この作品の想定は、その前のセレガRで、2000−2005年のモデルでしょうか?
 東京空港交通はもちろん、関東では観ることのできない車種になってしまいまいました。

 SUU様の作品、ヘッドライト周りの縁っぽいところをきっちり表現しています。ヘッドライト下のフォグの処理が、セレガRらしいのですよね。

 5幅バスで大事な?ピラー表現は4Lバーの輪ゴム留め。大胆ながら確実なやり方でありましょう。


 サイドビュウ。

 斜め帯。考えてみたら185系よりも東京空港交通の方が先だったんですよね。成田開港に始まっていますから。
 当時としてはシンプルなスッキリしたデザインであったんですよ。

 無論、レゴ的には面倒です(笑)。
 ポチスロの「合わせ」での表現です。

 ホイール、良い部品使ってますね。番号がわからないのですが(笑)、バスらしい。ホイ^ールアーチの大きさや処理も心地よい。

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2022年06月19日

【作品紹介】薬師山様のスーパーレールカーゴ。ついに叶う20年来の、夢。



 JR貨物のM250系電車「スーパーレールカーゴ」は、2002年の登場時からレゴトレインファンの間で妄想されるものだったんです。
 画期的なコンテナ貨物電車は華やかな題材ですから。

 しかし、電車としての車体以上に制作を至難にしていたのが、積載される佐川急便のコンテナでありました。
 あの時代の「ギャラクシー」のカラースキームは……まぁ、トラック1台ならともかく数を造るのは考えたくないものでしたから。

 ところで。
 コンテナのほうが電車(貨車)よりは遥かに寿命は短いのです。下手すりゃ数年で廃棄される。10年なら長持ちですね。
 なので、スーパーレールカーゴに運用される佐川急便コンテナも代替わり。シンプルなデザインになってきて、少しは現実的に?

 いやしかし。もっと衝撃的だったのはセリアのブリキコンテナであったのですが。


 不可能が可能になりました!
 薬師山様の作品です。

 「東京貨タ−安治川口専用」が泣かせますよね(笑)。え、コンテナの話じゃなくて?

 電車の方、目を向けていきましょう。
 薬師山様の作風、シンプルながら要点抑えたディフォルメが、このお題でも生きています。シンプルにディフォルメしつつ、前面の後退角をヒンジでつけてる辺りは抑えるべきツボをわかったデザイン。

 色は、ライトアズールと青のツートン。ミィディアムブルーより彩度いミディアムアズールは近代題材にピッタリなのです。

 塗り分けは斜めブロの合わせ。スムーズ。
 白い手すりのアクセントも大事です。

 余談ですが、JBFの会場で転落全壊した際<<続きを読む>>
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2022年06月18日

【作品紹介】柴様の自由形特急電車。全ダブルデッカー。憧れの豪華特急。

 自由形と言うのはひとつの夢であります。
 そして、レゴって夢を形にしやすい手段なのですね。

 全車ダブルデッカーの連接特急車両です。


 4両編成。前面展望車。ハイデッキと展望の組み合わせは一時期流行ったもの。いや、はやりではなく定着してほしかったものですが……

 赤白の塗装は明朗な感じです。窓が大きいので、インテリアやミニフィグを魅せるデザインとも言えましょう。

 編成は
 3等座席+1等個室
 2等座席
 食堂
 3等座席+1等個室
 
 となっています。


 3等車……といってもハイデッキの展望車です。


 先頭車階下の個室。ゴロンと寝転べるような大きなソファは快適そうです。
 プライベートの冷蔵庫もあるのでしょうか?

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2022年06月15日

【実物鉄道?】2022年のJBF遠征記(下)。「復路篇。京阪特急とか京都鉄道博物館とか。」

 前回 往路篇こちら
 
 さて。
 何時もなら日曜の夜のうちに夜行で帰ってしまうのですが。
 今回は、ちょっと「寄り道」することにしました。







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2022年06月14日

【実物鉄道?】2022年のJBF遠征記(上)。3年ぶり。「往路篇。いろいろ変わった昼特急」

 思えば、2015年から2019年まで毎年6月にジャパンブリックフェスト(JBF)のために感s内往復していたのですよね。
 往路はほぼ例外なく高速バス昼便(昼特急)の利用でした。

 2020・2021年が流れてしまいましたけども。しかし、2022年は無事開催!
 やはり1ヶ月前に高速バス抑えたのでした。だって1番前好きなので(笑)。

 相変わらずのツイまとめ備忘録です。







 これは寸法合わず使えなかった(私のミス!)
 幻の作品です。他の機会でなんとか再興したい。



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2022年06月13日

【作品紹介】ナカムーラ様の国鉄185系 斜め帯表現の究極!



 185系電車。引退しそうで引退しない国鉄型形式であります。

 特徴は「斜めの帯」であり、ある意味一番レゴでは相性悪いように見えて、何故か作品は少なくありませんよね。

 作れば見栄えがします。
 また、1980年から2020年までの40年間も、東京駅に定期運用で出入りしてた。
 となれば、身近で知名度も高い電車であったのでした。


 その、最新解釈作品です。


 側面、総横組!

 一番スマートな、185系のライン表現でしょう。6幅分の横組で5ブロック分。窓位置も程よい?バランスになります。

 斜めラインのディジタル表現で破綻がありません。
 強いて問題上げれば、200代造るときに整合性が取れないことかもしれませんね。帯位置面倒かも? はたまた湘南色や特急色……。まぁ、キワモノは考えない割り切りも大事でありましょう。

 尤も、車体強度はやや不安ですが。
 
 側面はベストとして。
 前面はやや調整不足でしょうか? ヘッドライト・テールライトの位置がやや高すぎる印象です。運転台真下の緑帯は順組ですから、そのまま前面部分だけは順組で処理したほうが灯火類の位置決めでは有利かもしれませんね。
(ヘッドマーク表現でも有利かもです。え、ここに「普通」や「臨時快速」を表示させたいですって?)

 前面窓の処理は最高ですね。185系くらいだと、後退角は無理してつけないのも正解ですから。

 床下機器も程よい精密感です。
 台車が特に装飾無いのは惜しまれますが。

 それでも、185系としての印象把握はベストなものでしょう。

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2022年06月11日

【作品紹介】薬師山様のEF66とコキ5500。ヨ5000。「らしさ」溢れる!



 嘗ては国鉄最強の電機であったEF66は、多くの方が手掛けている題材です。

 難易度としてはかなり難しい……のですが、それが故に製作者の個性や、またどこを優先するか……が顕れてきます。

 でも、どなたの作品もEF66に見えるのですよね。
 それだけ、キャラクターが鮮烈な機関車なのでしょう。

 また。1967年(EF90)から、2022年の今なお。
 貨物列車も寝台特急も。
 時代も使える幅も広い機関車です。
(尤も運用区間は東京−下関に限られるのですが)



 薬師山様の作品は、ディフォルメ感とかっちり感。

 前頭部は斜め固定などはせず、スロープの斜面・ウエッジプレートだけで構成しているのですね。見た目の安心感、そして王道感であります。

 フロントグラスは2x2x6キャノピーという割り切りですが、実物の大窓感が強調され、ピラーの無理のない表現もあるのだ! と主張されるかのようです。
 屋根スロープはそのまま庇になっています。


 前頭部なおくっくりと。

 あの複雑な形状が、ブロック元来の形状で表現される面白さ!
 ライトケースの位置を下寄せにしているのも芸が細かいですね。バランスを落ち着いたものにしています。

 この方向のカプラーはダミーの割切。それゆえ、ホース類の表現が印象的です。5方面ブロックをそのままごっつい密自連空気管付きに見立てるのも巧いのです。

 余談ですが、ナンバープレートの下のポチスロをちょっと修正したらヘッドマーク取り付けも可能になりそうですね。貨物列車でも何らかのアピールのためにヘッドマークステイは活用されていたこと思い出します。


 サイドと足回り。

 上半部の絞り込みはないのですが、しかし1プレート下げるだけで実車のスマートさも伝わってきます。

 走行性能とか安定性・強度優先で足回りは敢えて6x28のトレインプレートだそうですが、鈍重な感じ・はたまた馬面な感じにはならない絶妙な調整です。車体裾の長さは寧ろEF66が目指すところの欧州的な雰囲気にも通じるような気がします。

 屋上機器は必要にして最小限。でも平滑仕上げの屋根。精細かつ小柄なPS23にはやられたなあと。パンタの摺板の色変えも芸が細かいのですね。

 さらっと、凄い。
 薬師山様らしさ<<続きを読む>>
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2022年06月10日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(3) 阪神国道線71形。モダンの極み「金魚鉢」

 前回記事 神戸市電700形
http://legotrain.seesaa.net/article/489738558.html



 神戸の路面電車。
 1972年に市電が全廃された後も3年ほどは粘った、阪神電鉄国道線もありました。

 その71形・201形。
 1937年から導入された流線型のスマートさは無論。異様にまで大きかった側窓が「金魚鉢」の如く。モダンの極み!
 日本の路面電車……輸入車やら近年の低床電車も含みで、これほどに大胆で、かつ美しい車は他にないでしょう。

 また、これが少数制作などではなく、量産車として大量増備されたのも特筆されるべき(戦時中や戦後すぐにもこの形で造っていたようです。驚)。
 1975年に廃止されるまでの、国道線・甲子園線・北大阪線の主力であったのでした。

 余りに有名であり、また大好きな車輛ですので2018年にも制作しています。

http://legotrain.seesaa.net/article/459792162.html
 ええと、あのときも結構試行錯誤してたんですね(笑)




 
 まぁ、4年前のなりの最適解ではあったんですよ。
 前面はかなり脆く、形状の保持に限界ありましたが。動力は9Vでした。


 さて。先の神戸市電を2両造って次に手掛けるべきは決まってました。
 金魚鉢リメイクです。BBB-XSホイールのお陰でボギー車として床面も落とせる! 
 

 まず、組んでみたのがこの車体です。<<続きを読む>>
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2022年06月09日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(2)。市電700形。神戸市電のモダニズム。

 
前回記事。「神戸の路面電車(1)。市電500形J車」



 神戸市電。500形J車の次に、勢いで700形も。


 神戸市電700形は1935年から1938年。戦前の良き時代に作られた画期的な電車でありました。

 転換クロスシート、そして大きな窓の明るいスタイル。
 塗装もこの車から、グリーン系のツートンカラーになったのです。
 
 クロスシートこそ戦争挟んで失われてしまいましたが、そのスタイルはその後の神戸市電の標準スタイルとして、戦後、そして市電終焉まで引き継がれていくのでした。


 作品では、窓の大きさの表現にこだわっています。

 いや、いつもの横組み窓なのですけども。上窓部部のピラーを1x1ブロックではなくφ1丸プレートにすることで細く見せ、窓を大きめに見せる作戦なのですが。

 腰板広めに、幕板狭めというのも路面電車ならば、窓を大きめに明朗に魅せるようです。屋根は昨今で廻ってる新型のカーブスロープ。程よい丸み出せますね。

 色は500形J車同様、ダークグリーンとオリーブのツートン。
 オリーブ色は神戸市電のためにあるような色で(笑)、はじめて使ってみました。この色じゃないと出せない味があります。
(でも、京阪電車あたりはライムなんですよね)


 サイドビュウ。
 左が動力台車。右が付随台車。
 やはり動力台車の方はL形パネルでフランジを避けています。台車枠は現状では1x6プレートですが、1x5プレートに差し替えて僅かでも軽快に見せたいところですね。

 車体構成ですが、横組み側窓の上からだけ順組で、他はすべて逆組です。

 全長は23ポッチです。
 8ポッチ程度の軽自動車。10ポッチ程度の小型車。12ポッチはありそうな普通乗用車との並びでバランス良さそうに見えるのですが さて。


 また。700形は2扉なので500形J車より小さく見えるのですが、実車も作品もそんなに大きさは変わらないんですよ。

 それでも重厚な500形Jと、軽快な700形の対比は鮮烈です。

 さて。
 神戸の路面電車というと市電以外にもう1線がありましたね。
 そこにはさらにモダンの極みのような電車が……

<続>
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2022年06月08日

【鉄道作品日本形】神戸の路面電車(1)。市電500形J車。古風な味わい。



 見よ、
 このリアルな「低床」感! これぞ路面電車。

 左が神戸市電500形J車。右が同じく700形です。


 先の記事「BBB-XSホイールで路面電車動力を造ってみる」の続きとなります。

 テクニック軸穴の小径車輪により、画期的とも言えるボギー路面電車の低床化が実現して、動力装置までこぎつけた……。というのが要約ですね。



 さて。

 神戸のJBFですから、2015年の初回から「何れは神戸市電を!」と思っておりました。
 ただ、路面電車はなかなか決定版の構造が作れないまま。モチベーションも湧きにくい状態が続いていたんです。

 しかし、JBF直前の2-3日前に、動力を造ってみたら意外となんとかなった!

 その流れで、一気に完成させてしまったのがこちら。


 500形J車。

 500形の中に木造車有り鋼製車ありと仕様違いが多かったため、区別するのがCとかEとかJとかの記号です。
 J車は1924年に製造された鋼製車で、1段下降窓と中央戸袋の丸窓が特徴でした。
 戦後の更新で丸窓失われるも、神戸市電全廃後は広島電鉄に譲渡。今も1両が現役で残ります。

 もちろん。丸窓を保つ原型での制作。
 ポールをビューゲルに改めた、戦後1950年代くらいのイメージ。


 全長は24ポッチ。全長は13.4mなので路面電車としては大柄なんですが、この長さだとボギーを割愛すると(2軸アレンジすると)違和感が物凄い。

 でも、ボギー車なら24ポッチは大きめの路面電車として心地よい寸法に。

 窓数もそれほど省略せずに済みます。
 丸窓の表現はいつもどおりのポチスロ合わせですが、流石にこの題材でははめ込みだけでは維持できず、内部でテープ止めというズルをしてます(笑)。

 写真の左側が縦型のMモータが入るます。
 ここだけ車体裾をL形パネルとして、BBB-XS車輪のフランジを逃げてます。

 その関係で、この作品のほぼ全てが上下逆組です。
 屋根も中空の逆スロープなのですね。このおかげでモーターの高さから逃げることもできるのですよ。

 ビューゲルは近年のクリップ系パーツの充実で違和感なく作れました。紐はハッタリとしてなかなか有用です(笑)。
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2022年06月07日

【レイアウトプラン】JBF2022のレイアウトについて。デザイナーズメモ。

 JBF2022のレイアウトについて。デザイナーズメモ。


 
 今年は久々のJBFです。

 ただ、JBFは関東民にとっては「完全な遠征」であり、またそれ故の制約も大きいのです。

・建物など、宅配便輸送で破損するものは、ほぼ不可。
 建物中心街並み中心は困難です。

・設営に時間かかるようなものは不可。
 設営可能時間が16−20時の事実上4時間のみです。
 なので、高架橋とか避けたくなります。

・設営に人員要するものも、多分不可
 最小限の人数でなんとか回さねばなりません。ゆえにテーブル数も無限には増やせません。今回は6卓にとどめています。

 その上で、見栄えがするもの考える必要があります。



「fig1」

 最初の案です。
 コンセプトは「複々線」。

 京阪神間の国鉄→JRの複々線あり、JRと阪急などの並走区間などありますから、関西の催しで複々線を採り入れる意義は大きいんですね。

 1800mmx600mmの机を横に使えば、R104の曲線も取れます。その内側にR88、R72、R56。ミニマムがR56! もう9Vの呪縛はないのですよ。

 曲線の中には、機関庫も想定しています。

 ええと。
 取り扱い不便そうですね。機関庫はアクセス大変そうです。本線の列車全て止めないと絶対に事故が起こりそうです。
 
 複々線は他イベントでも試したことありますが(2021年2月の海老名)、<<続きを読む>>
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2022年06月06日

【ヒント・アイディア】路面電車動力の革命? BBB-XSホイールで路面電車動力を造ってみる


 路面電車の作品はこれまで悩みがありました。

 「低床感」がどうしても出せないのです。
 いや、最近の新潟トランシスやアルナの低床電車ではなくて(あのへんはスカートで足回り覆った連接車ゆえなんとかなる)、問題は普通のボギー電車なのですよね。

 日本の路面電車の過去においても現代においても、圧倒的な多数派の。
 もっとも一般的なスタイルの。


 多数派。のイメージです。京都市から広島電鉄に移籍した1900形。


(注記:実物だと。路面電車の車輪径は、通常鉄道よりもずいぶん小さいんですよ!)

 何とかする方策として、2軸アレンジで車輪上部をパネルで隠す……を長年行ってはおりましたけど、違和感は拭いきれません。全長もショーティ気味にしないと違和感がさらに増す。


 こんな感じが限界の表現です。京都市電は2016年作。


 参考。こういうのは問題ないです。スカートもデザインですから。


 そこに現れたのがBBB-XSホイール!
 軸穴ゆえ、ギアが入る動力化できる。サイズは通常車輪と小径車輪の中間……!
http://legotrain.seesaa.net/article/487889470.html
 これは試す価値があるってものです。



 1B1方式や、BBB-XS使用での2軸アレンジなども考えましたが、やはりやるなら理想を目指したいと。きっちりボギーの動力車を造ることにしました。

 モーターは縦置き。ナローゲージで実績ある方式です。
 余談ですが、Mモータはコスト面で中国製互換品使用です。やや喧しい。


 この低床感!

 付随台車側は小径車輪です(コスト面……)。でも、小径車輪で路面電車が造れたらという夢がかなった感ですね?


 サイドビュウ。
 
 動力台車側はフランジ部分をL形パネルで避ける造りです。
 故に、下回りは上下逆転組になっています。

 もう1プレート車体裾上がるのを許容すれば上下順組にできますが、そうすると低床感は喪われてしまうのですよね。1プレートの重み! です。
(尤も。大正時代の、高床車とか言われるタイプのボギー車などはそれでも良いかも知れません)

 台車枠はとりあえず1x6プレートで代用です。車輪が見え過ぎると下品なので、個人的には車輪隠す派です。


 通常車輪との比較です。

 体感で1ブロック分(3プレート分)は下がってる感じです。


 中身。
 
 縦置き動力構造そのものはナローで実績あるものですよ。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html
 幅広になる分余裕です。車輪フランジはパネルの中でなんとか逃げ切ります。R40ならなんとかなります。R24対応は今後の課題ですね。

 ギアの底面はセッティング次第で路面を擦ります。課題といえば課題ですかも。車輪にゴム巻くのはコンマミリの調整かつ空転抑止になりましょうね?


 電気系は流石に魔改造しないと車内に収まらないかも知れません。
 PF機器は中華互換品買ってますので、躊躇なく切りきざみますか……。

 なお、運転や展示のスタイルによっては。3.7Vのドローン用電池を直結させてリモコンなしってスタイルもありかも。と。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月02日

【作品紹介】りりん(輪理無)様の、帝国車輛製ディーゼル機関車(北沢産業DB1)。独自の美学。


 もちろん動力の考慮はないダミーですが、この精細感。そして好ましい造形。
 新しい文脈の作品でもありましょう!

 さて。
 実車の解説です。いや、よくぞこんなドマイナーな題材を拾ってきたものと驚かせるんですよ。

 北沢産業網干鉄道は姫路市の網干からの5kmほどの貨物専業私鉄。
 戦時中に開業するもお約束どおり1984年の国鉄貨物縮小で休止→廃止となったもの。

 廃止時で二両のディーゼル機関車を使っておりました。何れも10トン程度の極小のもの。DB2は平凡な貨車移動機だったんですが(日本輸送機 1961年)、DB1の方は1956年 帝国車輛製の珍品でした。

 帝国車輛についても説明要りますね?
 元は梅鉢鉄工所で大阪の堺に1890年創業。1941年に帝国車輛工業と改称。鳳に移転。その後も大手車輛メーカーの一つとして発展するも、1968年に東急車輛に吸収されてしまいました。

 で、ディーゼル機関車に関しては、それほど両数を造っていないのです。

 幸いにも、DB1・DB2ともに保存されています。
 DB1はおそらく現存唯一の帝国車輛製ディーゼル機関車でしょうし、DB2も平凡に見えて現存数は多くはありません。


 大事なことですから繰り返しますけど。
 よくぞよくぞこんなドマイナーな題材を拾ってきたものと(笑)。

 低くてスマートなボンネット。大きく垂れ下がったステップ。
 丁寧な手すりに、横組みのグリル。

 トレインファンの文脈だと、なんか見落としたり割愛しちゃったりしそうな部分が造られているのですよね。それが作品の美しさと独自性になっているんですよ。
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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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