
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12702764776.html
先方の記事です。
唐突ですが。荷物・郵便輸送。
国鉄末期の1986年。「青天の霹靂」で全面廃止されてしまいました。
それなりの投資も継続的に行われていた部門の突然の粛清とも言える廃止に関しては、未だに「納得のいく説明」がなされてはおりません。需要家の多くが今で言うBtoBであったのは事実ですが。しかし同様の性格をもつ貨物の縮小にあたっては、それなりに荷主への配慮など観られるのですよね。
でも荷物輸送に関してはそんなものが見当たらないのです……。このあたり、鉄道史の闇に思えるのですが。
そんな話はともかく。
クモユニ143形は末期の積極投資のひとつであり、1981年に4両が新造されたものです。当初は身延線用(濃赤に白帯)。しかし、すぐに身延線の郵便荷物輸送が終了、上越・高崎線へ転用。それも長続きせず。件の粛清に。
でも。クモユニ143は荷物車としてその後も生き延びました。
房総地区では新聞輸送がその後も例外として継続。1996年まで荷物電車の運用が残ったのです。スカ色になり、両国ー千葉は荷電単独で、千葉から先は113系への併結で運行されていたのでした。
その後は事業用車……牽引車として。少しづつ仲間減らしつつ……。
クモユニ143 3は一応現存しているようです。
なお、同系統のクモニ143はクモヤ143 50代、クモハ123として健在な車が多いのは記しておきましょう。
理不尽な粛清に遭いつつ、未だ一読滅びては居ないのですよ!

この顔つきは、クモユ141形に始まるものです。
旧型電車改造のクモユニ74・クモニ83と同系統なのですが、前照灯やタイフォンの位置を揚げているので印象が結構違うんですよね。
クモユ141・143、クモニ143はすべて湘南色でしたので、この顔でスカ色はクモユニ143の房総転用が最初となります。
アイン様の作品。ヘッドライトはあえてレンズ入れず、またタイフォンの表現にペグ差しを用いてなかなか良い雰囲気。
傾斜のある前面窓もブロックの遊間で微妙に傾けているのも良いですよね。
スカートは撤去後の姿です。


サイドビュウ。
大きな扉が2つ。片方は郵便室用。また郵便車らしい細い明かり窓もありました。
乗務員扉が2つならぶ(合計3つ)というのも143系列の荷物車ならではです。
屋上の機器もsぽこそこ賑やか。新性能車といえど、ここは旧型電車的雰囲気はありました。
作品は非動力で造っているようですが、動力化は考慮されているようです。
もう1両仲間作って、両国発着の荷物列車を再現しても面白いかもしれません。
また、スカ色の113系との併結も似合いそうです。

事業用車のひとつとして。先のクモヤと並ぶ。
無愛想な真四角な電車ならではの味って、有りましたよね。