ユーカリが丘線は唯一無二の存在、VONAの路線です。
システムは標準的なAGTとは似て非なるもの。新交通システムと言うよりは「軽便鉄道の再発明」というニュアンスが強い。地上信号で、有人運転です。ホームドアのたぐいもなく駅施設も簡素。
でも、元来求められていた「新交通システム」はこういうものであり、標準AGTのような重装備で普通鉄道並みのコストかかってしまうものは「なにか違う」なのです。
乗車の印象も、限りなく軽便鉄道。1982年、日本車輌製造生まれの車体は意外と丁寧に作られた頑丈そうな車であり、そこも軽便感が。四日市あすなろう鉄道や三岐鉄道北勢線でさえ冷房車なのに……というのは言ってはならないお約束、でしょうか(笑)。
ともあれ、楽しく素敵な路線です。
実は千葉県は、軽便鉄道の聖地なのかもしてません。(他はまきば線とウエスタンリバー鉄道ですねぇ)
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さて。
レゴでの再現は、幾つかのアプローチがあると思います。
ガチに「タイヤ走行のAGT」。インフラ工事が大変そうであります。5UDON氏が挑んでおられましたね(いずれ記事にします)。
軽便鉄道解釈で、「ナローゲージでの再現」。
これは自分が目論んでるところです。なかなか手がつかないままですけど……。
意外なところで、通常鉄道として。
これもまた、アリに思えます。無理なく、手軽に。
でもそれって、VONAらしいコンセプトなのですよね。

東洋様(レゴスキー大臣様)の作品は、VONAをVONAらしく魅せる工夫に溢れています。
まず、低重心で背が低いこと。地を這うような感じ。でも、低床の路面電車とも全然違う、その雰囲気だしたところで成功でしょう。
苦戦したという足回りの覆い。これが功をなしてます。
車体の微妙な膨らみになり、程よい台形感に。
逆組も併用の、前面のまろやかさ。納得です。

駅の再現、それっぽいのですね。

車体裏面。

中間車の足回りのグリルが嬉しいです。
それはそうと、機器配置の工夫が興味深い。モーター車と電池車をわけで、重心と車高を下げる工夫です。PFの受光部は車端部設置。
ひとつ気がかりなのはホイールベースが長すぎることで、R40の標準カーブで走行の抵抗になりそうです。
でも、電池boxに合わせたミニマムにしたらR40でも安定走行できそうです。理想は、R24のTRIX-BRIXを曲がれることだと思いますが、難しいでしょうか?
トレインモーターは良いのですが、電池車は電池BOXは車輪の上において、ホイルベースをミニマムに詰めたほうが良いのかもしれません。或いは何らかの連接車か? 1軸車が2軸車により掛かるような車輪配置とか考えられます。1+1+2軸みたいな編成で資材節約メリットもありますかも?
なんであれ。足回りが覆われてるからこその自由度はありそうですね。そういう意味では、低床の路面電車に近いのかも知れませんが……。
R24走行が叶うなら、ミニマムなレイアウトも楽しそうです。
「軽便鉄道の来なかった未来」を味わってみませんか?