大型H級では交直両用のEH500に継ぐ形式です。
製造はEH500と同じく東芝。
ただ、前面・側面の造形ラインはまるで別のもの。面取りしたスラントスタイルは現代的であり、直線的な造形は、より力強さを感じさせましょう。
惜しまれるのは24両を作ったところで、2011年から増備が滞っていること。
その分、EF64が延命できているので趣味的には難しい問題ですが。
上越線乃至中央東線といった山岳線区用ですが、EF64同様、首都圏にまで直通する運用も少なく有りません。近況ですが中央西線にも進出のようですね。
なし様の作品は、今年2月くらいから少しづつ製作中の様子を見せつつ、7月に完成となったものです。
「ヘッドテールライト点灯 及び切替 ライトユニットx3」
「PFでトレインモータx4 即ち全軸駆動」
「電池は走行用に単3電池boxが1。ライト用に単4電池boxが1」
という、ラージスケールの本気を見せてくれるスペックです。
造形のスキのなさはいうまでも有りません。
面取りのあるスラントという難しい造形を破綻なくこなしておりますから。隙間はぴったり埋まっています。ポッチは隠せる限り隠され、おなじみの形容を使えば「一見、レゴに見えない」のです。
そして、色も美しい。ブルーとミディアムアズールのツートンカラー。
前面のディテール観てまいりましょう。
連結器、台枠周りがにぎやかですね。控えめな解放テコも印象的。ゴツい台枠は力の象徴。足元引き締めるはスノウプラウ。
サイドビュウ。
レール5本分の長さです。
隙間のない斜めのライン。ルーバーの周りも、隙間なく。
JRFおよび「ブルーサンダー」ロゴ。
そして、凝った台車枠。近年の電機の、軽快に見えつつ重厚な台車が表現されています。
直流電機にしてはにぎやかな屋根上も。
テールライトは単機回送時程度にしか点けないものですけども。しかし、点灯すると重みが出てきます。前面スラントの隙間埋めはパネルを上下逆に組んでいるようです。
台車のアップと、連結部分。
灰色の台車枠と、黒のブレーキ系でメリハリがあります。
全部灰色にすると、実物では印象の細いブレーキ系がやたら主張して全体のバランスが損なわれてしまうのですが(台車枠の軽快さがスポイルされてしまうのですが)、この作品では回避されています。その上、繊細!
ボルスタアンカも安心感?ある造形です。
よく見ると台車枠の中で上下の反転も行われているのですね。
2つの車体はケーンブルで結ばれ、切り離し不可です。
渡るケーブルもまたディテールとして成立しているのがにくいですね。
車内。8幅ラージといえど、この密度では余裕もありません。
ブルサンロゴの表現も2プレート使われているようですし。
モーター4基分の牽引力、見る機会が楽しみですね。
大規模会場での、R104メインの大レイアウトが似合いそうです。