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2021年05月31日

【ナローゲージ作品】4幅トレイン。花巻電鉄の馬面電車(制作過程篇)

 花巻電鉄の有名な「馬面電車」。車体幅が1m60cm程しかない、そこらの押し入れの幅ほどもなかった実物鉄道車両。

 再現してしまったのがナローゲージの、4幅トレイン。ぬで様の作品。
 現物拝見したときから……(2020年11月)、いやそのLDDが上がってきた2020年3月頃からずっと気になっておりました。

 先日記事をまとめ上げたことで、「作ってみたい」欲が炸裂してしまったのです。



 最初に形になったのが、こちら。

 ぬで様作品をやはり参考にして、自分なりのアレンジを加えた由。


 赤い部分は、渋く濃赤に。
 シルヘッダはダークタンに色差し
 雨樋を付けたので、その分車高は1ポッチ上がりました。
 車体裾はレールプレートではなく、もう1プレート分張り下げることに。
 ドアは連接扉の筈なので、敢えて段差付きで。


 内部はこんな感じです。簡単に外せる側板。

 ぬで様のより2ポッチ全長は伸ばしました。
 最小狙いというよりは、自分のイメージですね。

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2021年05月30日

【ヒント・アイディア】「3.7vトレイン爆誕?」3.7Vのドローン用電池でPF機器を動かしてみる。



 2019年秋に思いつき手をつけてしまった、PF機器の魔改造。
 受光ユニットは下のL形の張り出し部分を切り取ってしまう。これで2ポッチx4ポッチx高さ3ブロック位の大きさに縮められる。
 電池は006P角型9V電池化。無論、リチウムイオン二次電池。

 これが今までのメニュウです。

 これによって。今までは諦めていたような小型鉄道車両題材なども走行可能になってきた。……「思い切り」大事ですよ?

 さて。
 魔改造してなお体積が大きいなぁと思わされるのが、電池。
 006P角電池って、レゴのポッチで言えば2ポッチちょっと余x3ポッチちょっと余、高さ5ブロック分でしたから。
 贅沢言うな?
 でも、やっぱりデカいんですよ。ナローとか蒸機とかには!

 そこで目をつけたのが、昨今多種多様に出回ってる、模型クワッドコプター(ドローン)用のバッテリーです。大容量さえ求めなければかなり小さなもの、あるのですよ?



 こんなの。寸法がすごい。28mmx17mmx8mm。
 レゴ換算しましょう。3.5ポッチx2ポッチ強x1ポッチ厚……ですよ。


 そのうえ、充電器と電池4個で1699円という低価格(笑)。

 PFの電池box 単4用で1個2000円以上しますよね……?


 問題は、容量が220mAhしか無いことではありません。
(出始めのころ、10年前の006Pリチウムイオン電池は400mAhでしたねぇ。今のは800mAhとかですが)
 出力が3.7Vなんですよ。PFの受光ユニット(魔改造済♪)動かすのに7.4V欲しいのに。

 でも。単純に考えれば直列に2本繋げば7.4Vは得られます。
(それでもなお小さい、安い)
 そもそも、ナローゲージの車両をR16カーブ(ローラーコースターカーブ)のエンドレスをくるくるさせるような用途なら、受光ユニット介さずにモータ直結も有りかなとか目論見もありました。低速でまったり走って(走り続けて)欲しいですからね。

 そんな心つもりで購入に至り。1699円ですし!


 電池と、他に揃えたブツです。
  


 絶縁用収縮チューブはひろどり様に存在教えてもらいました。

 2ピンプラグコネクタは配線を必要に応じて付けたり外したりして、機器に汎用性持たせるために購入です。なお、有り難いことにドローン用電池もこの2ピンの規格なのでした。商品届いて気が付きましたよ。ラッキー。

 商品届いて途方に暮れたのはプラグコネクタのオスはケーブル付きなのに、メス側が基盤実装用の部品?でどないせい? と、しかしメスのコネクタ、よく見ると穴が反対側も空いててオス−メス−オスとつなぐことが出来たのでした。つまりこのセットだけでケーブル同士繋げるのですね。良かった。


 肝心のバッテリーは「思ってたよりも小さい」
 粒ガムと間違えて食べてしまいそうです。猛毒ですが。

 閑話休題。まずは充電(すぐ終わる)。
 バッテリと、受光ユニットを仮配線してみます。あれ、3.7Vしか無いのに、受光ユニットのLEDが点灯しているではありませんか?

 「レゴPFは3.7Vでも動いてくれる?」と。

 そして、モータ(PF-Mモータ)も配線です。
 

 動きました。

 そしてリモコン操作もできました。
 
 4.5V・12V・9V(含むPF/PU)と進化してきたレゴの電気系に「3.7V」が爆誕した瞬間ですよ(えー)。

 写真左の小さな銀色のがバッテリーです。220mAhもあります。
 このまま30分ほど放置。しっかり回り続けてくれたのでした。

 速度は当然、9V接続時より落ちます。
 でも、これで十分です。余談ですが、乾電池の場合は電圧が当然低下してくるわけで、9Vって言っても最後は4V以下ですよね? 
 3.7Vで駆動させるのは、その最後の状態みたいなもんかもしれません。

 違うとしたら、二次電池の3.7Vはある程度持続するってことでしょう。


 そして、本配線です。
 
 収縮チューブは便利、もうビニールテープでの絶縁には戻れません。
 件のコネクタも、オス−メス−オスで繋がってます。

 やや解りにくいですが、モータの右端、シャフトは廻ってます。

 大げさかもしれません。でも、なにかが変わった瞬間でありました。


 これまで諦めていたような小型題材が自在に動かせる! のですから。アイディアがとめどなく流れ込んでくるのです。自走できるナローゲージ。本線用ならBタンクとか。リモコンの4幅車だって平易に実現かも?

 いや、今までのやり方や、或いは純正品でも可能なことはありますよ?

 でも、複雑にギリギリにケーブルやら機器を押し込むと、汎用性が下がってしまいます。
 頑張って無理矢理に埋め込んだ作品からだと、機器の脱着が非常に億劫になってしまうんですよね。
 主要部分が極小型で済めば、脱着と使いまわしが平易になり、より多くの作品を低コストに動かすこと、叶うではありませんか……!
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月29日

【鉄道作品ナローゲージ】小型動力(横置き)の改良。ゴムベルトからギアドライブへ。

 小型動力のゴムベルト化は2020年の3月くらいに思いついた手法でした。

 メリットは少なく有りません。

 モーターと車輪の位置関係が自由になる。
 ベルトの滑りがクラッチを兼ねるので、過負荷による機械的破壊が無い。


 (2021年現在の製作中のある題材より。とりあえず、2020年に思いついたゴムベルトして動力で作ってみた由……)

 一方でデメリットです。

 滑るので、伝達効率にムラがある。
 滑るので、フルパワーが出せない。
 滑るので、僅かな機械抵抗で動かなくなる。力押しが聞かない。
 組み込みや組立がギアより面倒くさい。
 ベルトが外れやすい。掛け直しに手間がかかる。

 ……。
 

 ギアドライブでも、小型蒸気機関車用電車用の縦置きモータは問題なく稼働を続けています。

 あの安定感を、そしてパワーを内燃機関車等に使う横置きモータでも求めてみたくなったのでした。

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2021年05月28日

【作品紹介】緑茶クマ様の「S.S.TRAM」(札幌市営地下鉄ゴムタイヤ)試作品


 これは正直、驚きました。


 最初の試作版。

 さて。
 S.S.TRAM。川崎重工と札幌市交通局の共同開発に拠るゴムタイヤ式地下鉄です。

 結局は孤立規格になってしまいましたし、札幌市があの規格を導入したことの是非は難しい問題ですが(鉄軌道1067mmだったらという妄想はよく語られるところでありますよね……)。
 まぁ、あの時代なりの正解ではあったのでしょう。輸送力は大きいですし、札幌の人口集中を思えば。

 あと、各線ともに既に車両は世代が1巡していますね。
 全体でそれなりの両数ですから素人が思うほど不経済ではないのかもしれませんし。

 走行と重量負担がゴムタイヤで、中央に誘導用レールがあります。
 レゴでの再現……は企画、想像はされたりしたようですが、しかし、路面作るのが巨大な土木工事になってしまうため、現実的では無い認識であったのです。

 しかし。


 路面、思い切って通常のトレインレールを使ってしまってます。これなら土木工事も要りません。誘導用のレールは曲線で1x4タイルをポッチ間に立てるだけ。新濃灰はやや高いようですが、(比較的安い)黒でも茶でも何でもいいでしょう。現実的なコストに収まるはずです。

 で、これで通常ののトレイン車輪で走ったら技術的にはつまんない。
 大丈夫です。このシステムはきっちりゴムタイヤで走るようです。被写界深度不足ではありますが、一番左のボギーが駆動用ボギーですね。

 ボギーの誘導は何らかの爪状の部品使っているようです。流石に本物のようなタイヤ挟み込み誘導は無理がありそうですから。爪状部品は色々選択の幅がありそうですね。

 車体ですが、2両編成での、仮完成でしょうか。
 東豊線の現行車両です。
 
 7幅のワイドですが、これは実物どおりです。全線、新幹線並みの大型車体ですから。顔などシンプルながらもうまく再現されておりましょう。

 
 S.S.TRAMの再現が可能になりますと。面白い可能性を秘めていそうですよ。
 そう、初期の試作車は面白いものでした。3軸の気動車はるにれ号、実用本位のすずかけ号。
 そして開業。南北線開業時の1000形・2000形はユニークな、そして美しい車両でありました。
 検測車 という謎の事業用車(通常ボギーの試作車)へての東西線6000系。

 模型的なロケーションが魅力?だった札苗試験線(札幌市サイト)から数えれば50余年の歴史でありますから!


 以下、S.S.TRAMに関する興味深いツイートを纏めておきます。



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2021年05月27日

【作品紹介】oya様の、プラハのトラム。線の細い欧州路面電車のディスプレイモデル

 電車……路面電車のデザインは米国系と欧州系、実はくっきり分かれます。

 米国系は窓小さめ、全体に線が太い印象なのです。
 欧州系は窓が大きめ、ピラーも細い、線が細く華奢な感じ。

 どっちがエレガント……ということはなくて、米国流儀の先が太い電車でも美しいものは多いですし、欧州流儀の線が細い車であってもただ安普請なだけ……なのも少なくはないのですよね。
 ただ、日本だと電車は徹底的に米国流儀でしたから、欧州系の電車はそれはそれはエキゾチックに見えるのですよね。
(余談ですが、この関係はバスボディの米国的モノコック、欧州的スケルトンの差異に通じます)



 最近レゴに戻ってこられたoya様の過去の作品です。

 無論、古さではなく、2021年のクオリティとして、嫉妬さえ促す素晴らしい作品として。


 路面電車として、腰の低さが守られていること。

 大きな窓は細いピラーでの再現です。1x4のタイル立てているのでしょうが、固定はなく挟み込んでるだけ……? 窓部分は左右側面で「П」型につなげて組んでいるのでしょうか。無理は無いわけではないですが、しかし、この美しさです。


 サイドビュウ。
 大きな窓から、向こうが透けて見えます。

 ピラーも2x4タイル使えば内部補強できるなぁとか考えましたけど、この美しさは維持できないのが迷いどころでありますね。
 
 同じ意味で、動力も悩みどころになるでしょう。
 9Vモータ、押し込むこと、出来るのかしら?

 全長は無理やり縮めず、24ポッチあります。フルスケールと称して良いのでしょうね。

 前面と、パンタグラフ。

 ガラスの大きな3枚窓は、正しく大昔の(戦間期位の)欧州の電車です。前端部5幅なのですね。

 ZパンタはT字バーと旧ヒンジ、フィグハンドと細パイプの巧い組み合わせです。

 ディスプレイモデルではあります。
 走行前提とした鉄道模型の定義からは離れてしまうのかも知れません。

 でも、走行を前提とした鉄道模型でこのクオリティを目指すこと、今はできるのだと思わせてしまうのですね。貴重な作品の再掲、ありがとうございました!
 
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2021年05月26日

【作品紹介】成田線の120周年! ちょっと変わったE231系(5udon様)

 成田線が開通120周年記念だそうです。

 明治初期、かなり早い時期の開通線であるのですね。さすが成田山の存在大きい。というか房総は人口多いところですものね。


 その成田線は本線と、我孫子支線の2つに分けられます。
 本線は総武本線と一体の線区で、我孫子支線(我孫子〜成田)は常磐線の支線的性格が強いのです。前者は東京・横須賀線方面からの電車が直通しますし、後者は上野からの電車が直通と。
 ゆえに、車両もE217系・E235系の前者、E231系(常磐線仕様)の後者とクックリ分かれているのですね。
 これは国鉄時代、1970年ころに電化されて以来の運行系統。

 しかし。1980年代には極稀に、そして1990年代にはそこそこ運用があったのが我孫子支線に運用される、総武本線系統からのスカ色の113系でした。

 120周年記念に、我孫子支線にスカ色の電車が復活して話題になってます。
 E231系の5両編成のうち1本の帯色変更したもので、今年4−5月は成田線(我孫子線)内線用、6月から夏までは、常磐線でも運用される由。

 なんというか。
 マニアックな企画だとは思いますが、E231系のスカ色帯は意外と似合うもの。
 E231系のスカ色帯はよほどの車両計画の変更でもなければ実現しないでしょうから、貴重な存在にはなりそうです。


 まぁ、E231系としての造形の良さがありますよね。5udon様作品は。

 無機的な雰囲気の表現では、いつもの7幅ショートのスケールと工法はベストなものですし。全面の灯火類の処理が綺麗です。
 スカートの引き締まった形状も魅力であります。

 制作地点では、まだ前面のみ帯色変更の写真が出ていたため、その仕様で制作されてしまったとのこと。でも、これはこれで違和感もありません。


 3両編成です。側面はドア1つ割愛ですが、このバランスは心地よいものです。

 本物の5連くらいの雰囲気は十分にありましょう。


 ただ。流石に元来の帯色に変更された模様。

 どちらも、捨てがたい印象です。


 元来の、常磐線仕様車です。

 上野〜取手の快速用。あの区間はどうしても「中電」乗ってしまいますので(要は用事の殆どが取手より先なので)、103系時代の印象が今も残り(笑)、E231系だったの!という感じがあります。もう20年のベテランですのに。

 作品はダークアズールの帯が綺麗ですね。
 常磐線快速のいわゆる「エメラルドグリーン」の解釈として、最も良い解釈ではないでしょうか。


 動画こちら。
 常磐線としてなら、特急や中電、貨物列車のEF81などと共存できますね。意外と楽しそうな電車であります。
 
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2021年05月25日

【鉄道作品日本形】160形(明治村12号)。自走する1Bタンク作ってみました。




 160形。今なおも現役で働く「本邦の鉄道創業時」の機関車です。
 もうすぐ、150歳……!

 149年前の創業時に輸入されたイギリス製1Bタンク機関車の中で、シャープスチュワート製のこのグループは特に出来が良いものでありました。
 未だ鉄道に不慣れであった時期から、既に博物館級の老体になった1940年代まで使いやすいと賞用されたもの。
 戦後まで私鉄払下げで生き延びた1両が、明治村の12号となります。


 さて。
 1Bタンクというのも不思議な、そして楽しい機関車。
 
 短距離用のタンク機関車なのですが、然して動輪は大きめ。そこそこ高速。先輪だって高速走行を支えます。
 この流れで大型化が求められ、進化したのが1B1タンク機(400形など。これも相当な両数)。テンダ機を改造した1000代の2B1タンク機関車たち。それ以後はそうした都市部の高速短距離運用は「電車」の時代になってしまうのですが。
(新橋−桜木町という最初の鉄道開業区間は、電車化されたのもまた早かったのですよ!)

 つまり、鉄道創業時のみの形状でした。
 そして、小さなタンク機関車と言えども「いっちょ前」な姿で、それが魅力なのです。


 160形は、12年前にも非動力で制作しています
http://legotrain.seesaa.net/article/116272096.html

 2009年ですね。出たばかりのBBBミドルサイズを使用しました。
 より小さく作ることにこだわり、そして明治の英国機らしさにもこだわりました。少しでも低く見えるランボードの処理や、優雅なキャブの開口部。装飾など。

 ただ、PowerFunctionが出てくるか出てこないかの時期。後押し用のワフにしても9Vで作ってた時代です。
 動力化は想像も及ばなかったのですが。

 しかし、2019年にPFを「切断魔改造」してから、いろいろな可能性に気がつくようになりました(それ以前にもRCの基盤抜き出しとか行ってましたけど)。

 160も、動力化出来るのでは?


 概ねの表現は旧作を継承しています。
 いまどき古風かも知れないものの、しかし良い代替策が見つからない45度スロープ横組した缶胴。
 1x6アーチという古典部品使ったキャブ。低く見せるランボードはバー表現。

 ディテールも余り追加できません。明治村の12号、かなりスッキリした姿ですからね。

 全長は今の基準で、2ポッチ延長。
 この解釈だと、ホイルベース広げることが出来、いわゆるトレインモータが足回りに使えるようになるのですよ。第1動輪はフランジレス。第2動輪フランジ。先輪は固定。

 サイドロッド省略メインロッドのみ。先輪と第1動輪の間に飛び出すバーの上を、金色の3Lバーが擦れることでスライド。シンプルの極みですが、車体幅の膨らみを防いでます。
(というより、何らかのトレインモータ・パックモータを使うと、<<続きを読む>>
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2021年05月23日

【鉄道作品日本形】歯車緩急車。碓氷峠の必須品!?


 ええと、先に記しておけば歯車緩急車(歯車車)が必須だったのは1931年までです。



 組み合わせとしては蒸気機関車の時代(3900・3920等)。
 電気機関車としてはEC40やED40の時代ですね。
 ED41・ED42だと考証があわなくなります(笑)。

 歯車緩急車はラックレールにブレーキを掛けるための特別な緩急車です。
 基本的に、貫通ブレーキ(空気ブレーキ)が整備されるまでの、碓氷峠の全列車に必須とされていました。

 然し、輸送力が逼迫していた碓氷峠のこと。
 貨車扱いの緩急車でありながら、3等車並みの設備もうけて(扉や窓・座席や油燈)お客乗せることもあったとか。また、電化後は暖房用ボイラー搭載して事実上の暖房車になったものも。

 記号は初期にはピブ。濁点取れてピフに。ピはピニオンのピ。
 最終的にはピに。

 総勢15両。形式はピフ140形・ピフ146形・ピフ151形に分かれます。
 しかし、ボイラ搭載車(実質暖房車)と、座席や窓を設けた車(実質3等車?)は形式上は区別されずごちゃまぜになっています。
 ボイラ搭載車も初期には窓付きの有蓋車体でしたが、後に車体撤去でボイラむき出しのユニークな姿になってたりしました。そのまま暖房車ヌ600形になって最後を迎えたのでした。



 制作したのは……特定形式・車番は指定せず「ボイラ搭載なしの 旅客を乗せる設備を持っていたタイプ」としています。
 蒸機時代でも、電化後でも使えますから。

 また、レゴ的にはPF機器を搭載するための電源車ともなります。そのためにも箱型車体は有利と。

 色は貨車相当なら黒かも知れませんね。
 でも客車相当とすると茶色? ううむ。

 写真とか形式図参考に、有蓋貨車と2軸客車のハイブリットを意識しました。
 側窓は独特の構造。落とし窓のポケットが窓ごとに付いた形状なのを再現しています。


 妻面は資料がないので、実は適当です。窓くらいはあったんじゃないかと思うのですが。

 屋根は最初灰色で造りましたが、蒸機時代なら直ぐに黒く汚れそうですから黒に改め。


 肝心の2軸部分。装飾付けてごつい印象を再現しています。

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2021年05月22日

【実物鉄道】「横浜市電は、生きている!」横浜市電保存館行ってきました。

 5月21日、前から気になっていた横浜市電保存館に行ってきました。

 此処に足が伸びなかった理由は一つ。
 滝頭って今の交通網からはちょいと離れたところ。市電の車庫があって今はバスの営業所でありますが。

 つい、行きにくいところとばかり。

 しかし。ここは京急なら南太田から。根岸線なら根岸からがギリギリ徒歩圏です。
 道は嘗ての電車道ですから、その意味でも歩く意義はあります。

 歩いていって大正解でした。
(とはいえ、横浜市交通局に寄付する意味でバス乗るのも良いことでしょう!)

 基本情報:入場料300円
 930-1700 休館は月曜日。

 見学時間はサラッと見るなら1時間。
 しかしディープに見るなら半日コースでありましょう。3時間見とくと良いかも?



 目玉は、鉄道模型の運転パノラマが「Oゲージ」であること。
 よくあるHOゲージとは迫力が全然違います。

 ぶっちゃけ、レゴトレインよりも大きいんですよOゲージ!


 運転時間は2時間に1回ほどです。手間考えると頑張ってる。
 少しづつ走らせるので、最初は市電と地下鉄なのですが、最後には新幹線や蒸気機関車も横浜の交通彩るのですよね。私鉄代表は京急1000形。

 横浜市街の魅せ方という意味でも巧いのです。
 
 横浜には日本最大の1番ゲージのレイアウトがあるのですが、残念ながら長期休館中です。うまく行けば、1番とO、両方を一度に満喫できるのですけども。


 Oというと、吉村コレクション。
 膨大な電車・客車。そして機関車がずらっと並んでいます。
 
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2021年05月21日

【作品紹介簡易版】2021年5月11−5月20日 ひろどり様 アイン様 三木様 mizuki様 ジョージレモン様 5udon様 柴様 他。

 最近の傾向ですが、12V乃至4.5Vのビンテージレゴが見直されてるのですよね。興味深い流れです。12Vの話題がこんなに上がるのは久々に思うのです。


 行くわよネジ!(ネタばらしすんな)


 偉大なWWIIの名役者です。



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2021年05月20日

【作品紹介】ひろどり様の 東急の電動貨車。デワ3000形。大きいけど、可愛い! 小さいけど、精密!

 自動車や、はたまた現代的な保線機器が普及する前の大手私鉄各社には、資材輸送乃至工事用の電動貨車が当たり前に居たものです。
(そして、その多くは荷物営業・貨物営業のための荷物電車・電動貨車・電気機関車とは垣根があやふやなものでありました)

 東急には2軸単車の電動貨車が有蓋のデワ3000が3両、無蓋のデト3010が5両。
 有蓋のデワ3000で自重10トン全長7mという可愛いもの。全長も重量も普通の電車の1/3の規模なんですよね。

 1950年代から秋田中央交通に順次払い下げられ、1969年まで使用されておりました。この時代の姿のほうが模型になったりもしてますから、知られているかも知れませんが。

 なお、関連は有りませんが……この種の電動貨車では豊橋鉄道デワ10、静岡鉄道デワ1 えちぜん鉄道テキ6が静態保存で現存しています。


 設計。

 ひろどり様の、ラーズスケールラインの方の作品です。
 といっても、本物が小さな電車です。ラージでも、可愛い!


 制作過程です。


 完成!

 屋根部分は8幅。車体は7幅? 弧を描いた前頭部は7幅の腰板です。
 3つの前面窓もうまく並べる。隙間なく。

 側面の立体感は、この地点で伝わってきますね。
 鉄骨木造車ゆえの構体やら、ドアレールなどの立体感!

 少し飛び出した端梁のいじらしさ。
 そこを締めるのは小さな解放テコと、とてもリアルで存在感のある自動連結器です。

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2021年05月19日

【鉄道作品日本形】逗子のヌシ。軍用?ディーぜル機関車 DD12。



 アメリカ製の鉄道車両としてはほぼ最後の輸入例になるのでしょう。

 1945年製造。1946年に日本で使用開始。
 1956年に6両が正規に国鉄機となり、DD12を名乗ることになります。
(それまでの番号は8500。アメリカ軍の備品番号か?)

 終戦後に持ち込まれたアメリカ軍用の機関車で、GEの47トンスイッチャーという標準形です。
 ただし、1067mm軌間用のそのものズバリの同型機は居るのでしょうか? DD12として保存されていない以上、あちらの鉄道博物館などに期待するしか無いのですが。近い形状の機関車は多いのですけども。

 エンジンは180馬力x2 70kwの主電動機を4個備えます。

 輸入機であり、また電気式という標準と離れた機関車でありましたが、出来の良さから意外と重用されたようです。
 1972年までは鶴見線安善駅周辺、また横須賀線逗子駅周辺での入換などに従事していたのでした。なお、どちらも米軍からみです。
 どうやら、軍用機関車としての性格は最後まで抜けきらなかった……?

 他、名鉄車籍に入った2両と、新日鉄八幡に入った1両がありました。
 名鉄のものは、白井昭氏がそのできの良さを絶賛されていましたね。とはいえ1966年に売却されてしまい(→フィリピン)、国鉄のものが最後まで残ったのですが。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 実は、2007年に一度作っております。
http://legotrain.seesaa.net/article/101713804.html
 US ARMY 8500として。動力は9V。

 他にかう゛ぇ様の作品もありました。2015年。
http://legotrain.seesaa.net/article/418754347.html

 また、アイン様の作品もDD12意識されているようです。2021年
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12649049962.html
 灰色版。軍用機関車っぽい?
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12672610267.html
 国鉄DL色。DD12っぽいのです。


 今回のは、完全新作です。


 国鉄DL色を纏った、1960年代から末期をイメージしたDD12です。

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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月18日

【作品紹介】ジョージレモン様の5500形蒸気機関車。3バージョン。新しき英国機の流れ来る?

 4-4-0。2B車軸配置の機関車を想定する際に、アメリカ風スタイルとイギリス風スタイル、どっちを嗜好するか。

 ジョージレモン様の作品はこれまでアメロコばかりであったので、この作品はなかなか新鮮でした。
 3バージョンに渡ってお伝えしましょう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 5500形は主に日本鉄道(東北本線など)に導入された英国製の高速旅客用機関車。優秀機であり戦後まで国鉄に残ったものも少なくないです。また、おなじみ東武鉄道でも愛用され、1966年の同社の蒸機終焉まで使われたのでした。

 美形なのとサイズ的な手頃さ?から保存機は多く。5両くらい現存してるはず。
(青梅1両 東武2両 貨物鉄道博物館1両 あと何処かに1両位?)
 会いに行ける古典機って、いいものですよ。

 拙作は2019年作。こちらに記事あります。
http://legotrain.seesaa.net/article/470845290.html



 バージョン1。

 5500や6200で問題になる、低い位置のランボードと、第2動輪がキャブにめり込む作りでありますが(それ故の優雅さなのですが)、いろいろな処理が試みられてきました。
 拙作ではランボードをバーで処理する。1幅のタイルをランボードとして貼ってしまうという妥協を行ってきましたが。

 この作品ではランボードを7幅化しています。yamatai氏作品の流儀でありますね。6幅作品でも(すなわち拙作でも)、ランボードは7幅相当になることは多いのです。そこに6幅のキャブを乗せるバランスは寧ろ秀逸なものに思えてくるのですね。

 機関車自体を小柄に見せる効果も感じられます。

 Φ2円筒のぶっといシリンダーも良いですね。
 この機関車の一番力強い部分に手が抜かれてないのって、大事なことに思うのです。

 斜めのランボードはクリップヒンジで固定され、安心感があります。

 そして、ディテールの上品さ!

 空制機なのですが、追加機器をミニマムに絞ることでこの美しさですよ。空制機だからといってディテール盛りすぎると、バランス壊れ下品になりますから
(拙作の画像見て、嘆いてるところです……)

 地味な部分ですが、横方向のボイラハンドを高めの位置にされてる。これによって丸ブロックの「ポッチ用欠け」部分を隠しているのですね。低めのボイラハンドにすると欠けが露出してみっともなくなってしまう。ちょっと驚かされました。

 前方台枠の処理も綺麗です。1x4プレートに1/4タイル立てているだけなのに……。

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2021年05月17日

【作品紹介簡易版】2021年5月1日−5月10日版。三木様 EURO様 5udon様 ぬで様 navy様 柴犬3様、アイン様作品ほか。

 簡易紹介ツイートまとめ。一言コメント入りです。
 制作過程のもの、流すには惜しいもの、LDD(STUDIO)のみのものなど……。レトロコレクションや鉄道以外の気になる作品などなども。

 此処で上げてないものは「独立記事のの仕込み中」のこともありますので、気長にお待ちくださると幸いです。
(大物すぎると、記事にするのもまた大変なのですけど)
 

三木様バージョンのN700系S。パーツ使いの解釈で個性の顕れやすい題材です。
 考えてみたら、日本一両数の多い電車?


 トラバーサー。



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2021年05月16日

【製品史番外編】灰レール12Vの素敵すぎるCM/来なかった未来? レトロ街シリーズ?

 小ネタ2本です。



 1980年と思しき。
 言語英語なので、欧州向けにしか展開されなかった12Vの中でも英国向けでしょうか。


 大昔のメルクリンの広告写真のごとく、親子で遊ぶこと前提にしていますよね。
 12Vシステムは「少し難しい」ので大人の(親の?)アドバイス無いと遊びこなせなかった? のは事実でありましょう。その意味でも鉄道模型です。

 いいCMなのですが突っ込みどころはあります。
 停止させるとき、12Vは惰走してくれません というか殆どの鉄道模型は惰走しませんよね(今はフライホイールで惰走するのかしら?)

 そんなことはともかく、夢があります。しかし。
 今のPowered UPの方が低コストにいろいろ出来るのは分かってて(あとはBBBやtrix-brixのような社外品の存在!)、もう80年代には戻れないという認識しているので、純粋にノスタルジーで眺めることが出来るのはむしろ幸いなのであります。

 でも、公式の製品展開は羨望でしか無いです。


 別のCMです。1983年。郵便物(現金?)強盗篇。
 ギャングの描写が楽しい。大真面目に踏切の「チンチンチン」をつぶやいてるとこで吹き出しそうになりましたよ(笑)。


 大レイアウトは羨ましいですね12Vの(笑)。その意味でも見どころあります。

 このCM、子供のもってる「大人への憧れ」を巧く表現しては居ないでしょうか。


 参考。9V初期のCM。1991年ころか。
 あの頃の製品は無論よいものなのですけど、CMは悪い意味で子供っぽいなぁ……。

 子供(ティーン)対象にした商品で、子供っぽいのはだめだと思うんですよ。背伸びしたいとこを巧く励起するような。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 



 
https://t.co/sQifjhpdID?amp=1
 上記の出所のようです。2008年。


 1980年代末に模索されてたと思しき、レトロ街シリーズ(1910年代)。

 自動車はファビュランドの部品でしょうか。6幅です。

 一見すごく素敵に思えるのですが、窓上下の装飾はパーツならよいのですが、プリントだったらがっかりですね。銀行の壁面はプリントか?

 それでもこの雰囲気の商品展開が1980-90年代に……と思うと、レゴ社に別の未来もあったのかなとか考えてしまうのです。

 なお。
 世界の冒険シリーズ(1990年代末から2003年頃)がややこの雰囲気に近いに気に近いという指摘はありました。
 また、歴代のハリーポッターシリーズ(2000年ころから断続的に、現在まで!)もなにか近い方向性はあるように思います。

 この試作品の遺伝子、無駄になっていないのかもしれません。
 
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2021年05月15日

【鉄道作品日本形】6200形(D9)。アンカプラー前後装備の蒸気機関車。完成。



 先に機構系・動力系の記事を揚げた「アンカプラー前後装備」の蒸気機関車の完成です。


 ところで。
 アンカプラーのようなギミックを内蔵するなら、平易なのは箱型の電気機関車等でしょう。本線用の大型電機だって軽く入換はしますからねEF210もEF65も。同じ意味で箱型のディーゼル機関車だって。DF200のような現役機も居ますし、DF50以下過去の題材だって実はマニアックに楽しめます。

 蒸機じゃなきゃ?
 大柄な制式機ならギミック仕込む余裕だって大きい。D51クラスは平気でヤードの重入換に多用されてました。9600なんか定番中の定番でしょう。
 
 なのに、なぜ機構を仕込むのに苦戦しそうな小柄な古典蒸機?

 まぁ……意地の張り合いなんでしょうね結局は(笑)。それがまた楽しいのですけども。

 なお、機関車は大きいのはかえって大変という考えもあります。
 重量とか強度とか走行性能とか気にしなきゃいけないことが山積みです。小さいモデルのほうが気にしなくて済むのは一面の事実です。
 部品だって食いしませんし(笑)。

 最終的なこと云えば。制作のモチベが湧くか否かは大きいのですよ。



 そんなわけで、件の試作品は4-4-0の古典テンダ機前提でした。
 そして載せる上回りはお馴染みの6200形「ねるそん」に自然と決まる。

 そりゃ、折角のギミック入れた機関車は運用頻度高くなりそうですから、一番のお気に入がいいに、決まってます(積極的理由)。
 というか、お気に入りなら制作のツボも見せ方の肝も知り尽くしてますからね。ギミック入れるなら無難なところ、抑えたいじゃないですか(消極的理由)。


 で。
 D9……6200形つくるのはもう4回目です。

 初代が2008年頃。9Vのテンダドライブ機。5500と6200両方のイメージ混ぜてます。2019年8月に5500は1両新造してたりしますが。

 二代目が2020年3月。後部のみアンカプラー内蔵機として。テンダ台車にアンカプラー装備なのでエンジンドライブになりました。PF。

 三代目は2020年10月。ダークブルーの蒸機作りたくて、原形仕様で。PU機。

 今回は二代目を更新整備する面目です。

 三代目は共存してますけど、あちらは明治の旅客列車牽かせるためのカマですからアンカプラーは必然がない。
 二代目そして今度のやつは空気制動付けて東武鉄道に払い下げられた末期の設定ですから、貨物列車のこまめな入換にも多用されてるんですよね。入換で、遊びたい! と。

 ええと。
 二代目と三代目、まだ記事を書いてないですね。いずれ、振り返ることにしましょう。


 6200形は<<続きを読む>>
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2021年05月14日

【ヒント・アイディア】アンカプラー内蔵蒸気機関車。製作中。

 


 いきなりですが。

 鉄道模型の、連結器を切離ギミックという意味で、デカップラとアンカプラー、どっちが英語でどっちが米語みたいなものなんでしょうか?

 或いはメーカー用語なんでしょうか?
(メルクリンがトランスで、関水がパワーパック、トミーがパワーユニットみたいな)

 そういえば……EF59みたいな実物はデカップラとか言わないですよね。
(EF59、本物見ると装置が小さくで驚かされます。自動連結器の解放テコって簡単に上がるんですよね人力で。それにつける空気シリンダは小さくても済んじゃう。寧ろEF59で壮絶なのは、10000系貨車連結用の後付空気配管だったりしました)


 本題です。
 衝撃的だったのはジョージレモン氏(以下GL氏)の5200形でありました。
http://legotrain.seesaa.net/article/481437053.html
 

 テンダ蒸機の前後にアンカプラーを実装してしまった機関車です。
 ややマイナーなプロトタイプですが、京都鉄道・山陽鉄道から国有化されたアメロコ4−4−0です。


 幸いにも構造の分かる写真が有りました!

 自分なりに、改良兼ねて早速作ってみた次第です。
(なお、試行錯誤でかなり時間はかかってます……。何度か心が折れかけました)



 やはり、4-4-0(2B アメリカン・或いはエイトホイーラ)です。

 本線機としても入換機としても使える便利な軸配置ですし。上回りは米国風にするか英国風にするかで味わいが全く変わってくる楽しさがあります。

 動力はPUです。
 PFでも良いのですが、リモコンの操作性考えるとPUのほうがメリット大きいと判断。また、ケーブル抜挿がしやすいので、輸送時などテンダを簡単に外せるメリットもあります。

 中央部のMモータはアクチュエータ動作用です。ギアは24歯クラッチ入(気休め)・8歯ピニオン・12歯ダブルベベル。レゴ社、上下方向でギアトレーン下ろすときに使えるギアの組み合わせが殆ど無いんですよね。1ブロック分の高さで動力を下ろせる9歯ギアとか出しやがれ。
(なお、ゴムベルト伝動はテストしましたがパワーなさすぎで断念)

 走行系はテンダドライブの安心感を取りました。


 解放装置は前方は先台車内蔵。アクチュエータで連結器引き込む方式。
 後部(テンダ)は同じくアクチュエータで、バーを押し出す方式です。前後で動作変えちゃいけないって誰が言いましたか(笑)?


 裏面。先台車と本体。本体と炭水車。連結はユニバーサルジョイントのみに割り切ってしまいました。

 ただ、冷静に考えたら強度面の問題はありますので、逆行での長編成牽引は避けたほうが良いのかも? 正向なら多分問題ないでしょう。

 炭水車へのユニバーサルジョイントは斜めですが、カーブ通過は問題有りません。

 連結は1点接続同士です。2軸あるもの同士を1点接続すると確実にカーブ曲がれませんから(重要!)、本体の動輪は1軸相当(片方フランジレス)です。

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posted by 関山 at 09:56| Comment(0) | ヒント・アイディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月13日

【製品史番外篇】今に明かされる。メトロライナーに、至る道(promobricksの4558レビュウより)


https://www.promobricks.de/lego-9v-30-jahre-4558-metroliner-review/114271/

 プロモブリックさんの、4558メトロライナー(1991年 9V)のレビュウなのですが、9Vトレインの開発史についてさらっと言及されています。

 メトロライナーに至るまでの、プロトタイプ。

 <上記より画像引用>


 <上記より画像引用>

 この二つのプロトタイプ画像は以前も知られていたものですね。
 上ですが34ポッチ全長も検討されていたことで有名です。


 <上記より画像引用>

 レゴ社の開発室らしい。
 ありとあらゆる検討が行われていたことが分かります。
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2021年05月12日

【鉄道作品日本形】8620。名機にして奥が深し!

 8620。日本を代表する機関車。



 大正から蒸機の末期まで。そして平成に蘇り現代まで!
 稚内から鹿児島まで。もとい、樺太から台湾まで。
 本線の急行から、極支線区の混合列車に入換まで。

 あらゆる場面で活躍してきた機関車。当然、皆様の作品だって多いのです。
 
 自分も2020年に挑戦してみました。
 しかし、正直申せば惨敗。あの題材の難しさ、正直なところ舐めてましたよ。

 難しさ、上げてみます。

・ランボードの位置が低い。低くしないとスタイルが壊れる。

・中庸な、中型。大型機の文脈も、小型機の文脈も通じません。

・昭和初期の空気制動化改造がカオス。
 当たり前の機関車なのに、ここの改造に拠る変形がすごいことになってます。

・極端な個性がない、故に難しい。
 
・見慣れた姿ゆえ、嘘がつけない
 ……案外、そこが難しい理由なのかも知れません。

 
 そして一つの衝撃がyamatai氏の原形仕様機。
http://legotrain.seesaa.net/article/481242976.html
 7幅で原形という羨ましい(笑)条件ですが、8620らしさの極みができてしまったのです。幅広のランボードとスッキリした仕様にクラリと。

 正攻法ではどうにもなりません。
 8620に至る機関車も作ってみる回り道も必要と思い、制作したのが8700形8850形でもありました。各記事参照ください。
(まぁあのへんの道内炭鉱系機関車は元から欲しかったので、回り道も楽しむ「限界旅行」ですけどねぇ)



 その辺のノウハウも込で、此処までこぎ着けたのがこの8620。

 敢えて逃げず、空気制動の「平均的な」姿を造ってみました。
 デフレクタ? ランボードの白線? そういう「戦略的撤退」は最初から封じてます……逃げるのは何時でも出来るんですから。
(誤解されないように記せば、どっちも大好きなんですよ。でも、敢えて封じる!)

 気を配ったのはボイラ中心高。8700と8850の間に設定しています。

 段付きのランボードは面倒……。ここに<<続きを読む>>
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月11日

【鉄道作品日本形】8850。優雅で、力強く、軽快な。(三井奈井江仕様)


 機関車の美的要素。
 優雅さ、力強さ、軽快さ……。

 これらは時に相反するものですが、8850形はそのバランスが奇跡的に取れてるように思うのです。



 1912年(明治末年)にドイツのボルジッヒで12両製造された、当時としては最大級の高速旅客列車用の機関車。
 8700(英 ノースブリティッシュ)・8800(独 ベルリーナ)・8900(米 アルコ)との競争比較の中で生まれました。

 第1動輪にメインロッドが掛かる独特の足回りは、後世のスポーツカーの「ロングノーズショートデッキ」に通じるバランス。
 キャブの窓は華やかなアーチが並ぶ。
 そして、重心上許される最大まで上げられたボイラ中心高は、力強さと近代性、そして軽快さに繋がるものでありました。

 重要な形式だったようです。8850自体がまず川崎で国内製造され(追加12両)、その流れで、あの9600や8620などに繋がっていく。
 日本の機関車の歴史上、意義ある形式。


 8700とともに出来の良い機関車であり、太平洋戦争前後まで重用されます。
 戦後、1951年までに国鉄からは引退。
 しかし、川崎製の2両が北海道の炭鉱 三井奈井江に払い下げられ、奈井江の8850として有名な存在になりました。惜しくも1963年に引退し、保存されることもなかったのですけども。


 2021年3月制作。ずっと温めていた題材でした。
 尤もyamatai氏にだいぶ先を越されておりますけども(笑)。あちらは原型機ですね。
http://legotrain.seesaa.net/article/473151811.html

 古典機……のカテゴリには入るのでしょうか。
 而して、やはり8620・9600以降に通じる近代性も感じさせられます。

 特徴はわかりやすく。また全体としてクセは少ないので、作りやすい題材ではありました。その意味でもスジは良い機関車です。


 例によってランボードはキャブまで伸ばし。
 キャブ後端のランボードS字部分は1/4タイルをS形に並べてみました。

 また、ギリギリまで下げてスプラッシャを並べています。ランボードは1幅タイルも併用でフランジ逃す。

 奈井江炭鉱の末期の仕様です。当然空気制動仕様。
 8700もそうですが、空気制動化で大きく形状を損ねずに済んでいるのですよね。


 サイドビュウ。
 全長は当方のターンテーブル整備の関係で、やはり32ポッチに抑え込みました。

 伸びやかさもある機関車ゆえ、それで良いのかと悩まされましたが……。破綻せずには済んだようです。

 動軸が3軸の場合、メインロッドは通常第2動輪に掛かるものですが、8850はなぜか第1動輪にロッドが掛かる。動輪3対が後ろ寄りの不思議な、そして優雅な印象に。

 キャブ窓は迷うことなく2x2のアーチ型窓。

 ボイラ中心……缶胴の位置は高めに。
 おかげで、スプラッシャから向こうが透けて見える軽快な印象。


 バックビュウ。この角度に自信あり!

 テンダはもとから1軸+ボギーの3軸テンダ。台車枠の装飾凝って再現してみました。

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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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