そして、平成に蘇った1両は令和の今も走り続ける。
自分も含めて皆様手掛ける人気題材にして。
しかし……。地味に難度の高い題材で有り続けます。
古典機がメインになっていたyamatai氏ですが、氏ににしては近代的題材……ということなのでしょうか。遂に8620も手掛けてこられました。

3月半ばの某日。撮影。
キャブとランボードで7幅というスケール。
如何にも氏らしいのは、大正時代の姿。原型で制作されていることでしょう。空気制動関係の装備のないスッキリした姿。特にランボードが綺麗な直線です。
8620では難しく、皆がこだわるランボードの低さですが、ギリギリ迄さげるというよりは無理なく程よく、全体のバランスで低く見せるアプローチ。

斜め上からだと、より魅力も伝わりましょう。ランボードが厚めなぶん、スプラッシャが程よく控えめに見えるのですね。
前端部の処理も理想的なものです。
全体に色気を抑えつつ。
しかし大正のカマ。エンドビームの色差しに各部の真鍮磨き出し部分が良いアクセントに。ポッチ出しもミニマムです。
8620が古典機か制式機か? 難しい問題ですが、作品化に当たって、最大限に前者よりのアプローチ取っています。

前方より。缶胴とキャブ幅のバランスが秀逸ですね。
台枠端部は1x2カーブスロープによる表現です。
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