あまりに偉大な、軽量・高速・低重心の高速電車です。

1957年に落成。1958年から運用に。
小田急の特急ロマンスカーは1910・1700・2300形と既に実績積んではおりましたが、3000形SE車はそれまでとは根本から違うものでありました。
惜しまれるのは、その軽量と高速を小田急線内では活かし難かったことでしょうか。
国鉄貸し出しでの高速度試験には用いられ、当時国内最速の145km/hの記録を残しています。ただし、まもなく国鉄151系の163km/hに塗り替えられ、更にはクモヤ93000(低重心でも軽量でもない、吊り掛け駆動の架線試験車……)の175km/hと歴史の逆行?
あぁ過度な軽量化も低重心も高速化には不要ということを示されたかの如く。
その一方で。想定外の長持ちしたのは特筆されるべき。
軽量化の余り寿命は極めて短かく想定され、減価償却終わる13年使って廃車にする気だったとも言われています。
しかし、1968年には御殿場線直通急行用に大規模改修と編成替え。1983年ころには大規模な更新も受け。そして、1991年まで現役でありました。34年という一生は当時の電車としては長持ちの部類です。同時期のライバル国鉄151系が17年程度、近鉄10100系で20年ですし、小田急でも通勤車はもっと早期に寿命迎えてましたから。
この名車。
レゴでの製作はずっと前に。それこそ3100形NSEを作りながら想像はしていました。
この間に気分屋様作品がありました(未完成らしいですが、出来は良い)
http://legotrain.seesaa.net/article/446817702.html
また、アイン様作品もあります(こちらはSE・SSEとも)
。
拙作は先送りになってしまいましたが、おかげで今のパーツや技法で造ることが出来ました。

拘ったのは低重心化です。
辛うじて経堂に留置されてた実物を観ること出来ましたので……。
とにかく「低い」のですよ!
3100形NSEでも通常車両より1プレート床面を下げましたが、3000形ではさらに1プレートの床面下げ。
そのうえ、スカートも下げて更に低重心に見せています。
台車は軸穴車輪必須。そして台車部分は床面少し上げて解消しています。
(実物も床は台車を避けた形になってた由)
各車の全長も、20m車を32ポッチと解釈するバランスもさることながら、スカート内での台車の旋回寸法も含めてギリギリの長さです。

前面は「丸み」よりは寧ろ「鋭角」と解釈しました。
斜めのラインは表現不可能なので、思い切って割愛しています。<<続きを読む>>