鉄道模型で例えれば。世にはHOより大きなOゲージって模型がありますが、精密精緻なものも、嘗ての玩具と模型の中間的存在(しかし、模型!)もあるわけですから。
(同じ意味で1番ゲージも精密なものと、玩具的なものが併存していますね。後者のファンもまた多い!)
ぱんにゃ様(また薬師山氏の)デュプロトレイン規格の作品は、そのOゲージ(……三線交流式)の雰囲気を湛える作品であります。

EF81の曳く客車2両。濃緑が美しい!
展望車の造形も良い感じです。手すり?部分をレールプレートで際立たせています。
標識円盤とテールマークも欠かせませんね。
「サロンカーなにわ」は1983年にデビウした国鉄初(※)のサロンカー。
※:「誰もが」グリーン料金のみで利用できる車としては国鉄初。貴賓車や旧1等車の類はこの際除外しましょう。
ほぼ同時に登場した「サロンエクスプレス東京」とは仕上がりの良さや改造センスで東西競い合いになったとか。あちらの海老茶色にたいしてこちらは濃緑色。華やかに且つ上品に。
その後37年、ずっと団体貸切用(時に募集旅行用)として一線にあり。
今やこの種の車両も殆どが引退してしまいましたが孤塁を守り続けています。
種車の14系座席車自体が1972年製造の客車です。14系のJR線に於ける数少ない生き残りでもあります。
レゴではsato氏の作品があります。8幅フルスケール。
また、拙作は6幅32長で作っています。

EF81は既存作。濃緑のEF81は「なにわ」よりも6年遅れのトワイライトエクスプレス用ですが、不思議と「なにわ」に似合うものであります。

模型的な丁寧な造形。横組の窓や凝った窓配置。
右の中間客車ですが、デッキ潰したあとの小窓まで表現に驚きます。クーラーの造形も丁寧ですね。
腰板の飾りラインは縦帯割愛ですが全く気になりません。無理するよりも、すっきり感の重視も正解です。
足回りの隠し方は、デュプロベースでは難しいところですね。
車体裾の延長で濃い緑での処理は上手くいってます。
模型と玩具の中間のような8幅「デュプロ」トレインの世界は、まだまだ可能性ありそうですね。