やはり福井オフの抜粋です。
この作品のデビュウは2019年のJAMであり、上野駅情景に合わせて用意してくださったものです。ウチの181系などと共演して良いシーンを創りました。
また、借用の上 2019年の熊本オフにも九州の485系として持ち出しております。
今回は広島に復帰の上、福井オフ向けに再出展。

クハ481、モハ485、モハ484、クハ481の4両です。
国鉄末期からJR初期はこれくらいの短編成での運用も多かったのですね。北陸筋では8-12両程度の長い編成でありましたけども。
片方はボンネット型の0代/100代の姿。
一見古風なこの形の製造は、意外と長く1971年まで続いた由。故に、「雷鳥」や「能登」には長く使われ続けることになったのです。
ボンネットの造形が画期的と云うかユニークで。上半部分を絞り込まず、6幅のままで表現することで151系・181系などとは違うやや潰れた印象?のクハ481の表現に成功していましょうか。微妙な立体的なつながりも巧いですし。
ヘッドマークから灯火回りに流動感出しているのも効果的です。スマートさは必要ですよ! 赤マユの円プレート表現もべストなものといえましょう。ポッチがでてつり上がってるところと、真ん中で吸い込まれている部分がマユらしく見えるんですね。この発想はなかった……です。
スカート回りのバランスも良好。

反対側の先頭車はクハ481の200代。貫通型。1972年からの形状です。
2プレート単位横組みし、で半プレート厚のずらしを行った、ディジタルな表現です。
2プレート単位のずらしは画期的な手法でした。ただ、スマートさには難が残りますが……。
ドアレールの表現はピッケル使ったもの。なかなか美しいのです。
正方形のヘッドマークはまさしく200代ですね。

同じく貫通型。
側面は窓位置が高めで、ここも485系らしくと云うか、国鉄らしく……で良いのでしょうか。乗ってみると窓框が高いのであんまり眺望性は宜しくなかったんですよ(苦笑)。同じ時代の固定窓特急車でも私鉄の車のほうが窓框が低めで、それが快適さにつながっていましたから。
閑話休題。そういうところも「リアル」というべきですね。
北陸筋の車の名誉のために記すと、「雷鳥」運用の485系はJR化直前の1986−1987年ころに座席はすべてフリーストップの新型リクライニングシート新調して快適性を上げておりました。

急行電車とのすれ違い。
485系(481系・483系・485系・489系)の時代はまさに特急大衆化の時代。これはこれで良き時代であったのでしょう。
国鉄特急色の485系はJR化後は各種新塗装やリニューアルで減りまくったものでしたが、それこそ485系(489系)の末期運用だった「雷鳥」「能登」では最終的に国鉄色に戻っており、有終の美を飾ったのでした。
「雷鳥」ではパノラマグリーン車が華で、「能登」ではボンネット先頭車が人気集めておりましたね。それももう昔話ですが。
そう、485系は両数も多ければ、各種改造によるバリエーションも豊富でした。題材として凄く、面白いのですよ!
ミニマムな3両から、サロ・サシ込の12両までが編成できますし、貫通型先頭車も複数種類ありました。
変わったところでキロ65の併結なんかもありました。
少し懐かしい特急電車。皆様も手掛けてみては如何でしょうか?
関山も、挑戦してみたいです。

最後に、ぬぬつき氏の683系も交えて。
681・683系のあの貫通型形状は正しくクハ481-200の後継でありましたね。
そして。クハ481のボンネットと貫通型。
好みの形状、塗装、見つけてください……!