青い旧型客車!
自分に刷り込まれた、憧れの列車でした。
嘗ては大阪駅で福知山線、京都駅で山陰本線の青い客車を見るたびに羨望を感じ。
静岡に住んでいた頃はEF58の曳く団臨(スロ62連ねた緑一色。はたまたスロ81)やら急行荷物列車が憧憬の対象になってたんですよ。清水港線はぎりぎり間に合ったり。大井川は勿論です。
葡萄色の客車が過去のものなのに対して、青い客車は見ることは叶った身近な憧れなのでありました。
しかし、長距離の乗車は出来ずの悔しさ!
国鉄の旧型客車の青塗は1960年代に更新修繕のスハ43等から始まり、それに合わせて編成組む車両(主に急行列車用)も青塗になっていったようです。
70年代に半々くらいになった感じで。
また10代の軽量客車はほぼ全数が青塗になっていました。冷房付のグリーン車も同様です。対して、ほぼ全数が茶色のままで残ったのは60代の鋼体化客車やスハ32。
一時期国鉄最大量数の客車であったオハ35・オハフ33は青茶半々くらいの感じ。
この状態で旧型客車がほぼ完全引退する、1985年3月改正に向かっていったのでした。
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基本の「スハ43」。
国鉄旧型客車のモデルの自分なりのスタンダードとして、2020年5月に作ってみたものです。
お題は癖の少なく、使い勝手の幅の広いスハ43を選んでみました。
1950年から製造の標準的な3等車です。3等と言っても、今でも通用するような快適な車内であり、質的改善に貢献したのでした。
完全切妻の車体が特徴です。急行からローカル線の普通列車まで。

腰板と幕板の比率はいろいろな見識とかあるところですが、形式図の印象と、あと「個人的な好み」で幕板多め腰板少なめ、窓の位置が低くなるスタイルに。ってこのあたりの設計は数年前の青大将編成と同じなのですが。ぶれない私。
屋根もいろいろな表現がありますけども、カーブスロープは厚みが出せないので表現としては敢えて外しています。
45度スロープですが、上下逆転の上、敢えて6x4の大型部品使うことで強度と軽量化、そしてコストダウンに繋げている由です。
このコンセプトで、2020年9月に津軽鉄道オハ35(国鉄オハ35払い下げ車)や、同じく9月に戦前型客車(スハ34・オロ40・マシ38)を作った由です。
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オハネフ12形 B寝台車。
戦後初の3等寝台車としてまた初の軽量客車量産型として1955年に作られたナハネ10形を緩急車化してナハネフ10形に。更に冷房載せてオハネフ12形となったもの。
10系軽量客車のB寝台車としては最初の形式であり、そして緩急車としての使い勝手の良さで最後まで生き残りました。1985年3月で全車退役。
デビウ当時は特急にも使われ、最後のお勤めは寝台車付きの普通列車。活躍は稚内から西鹿児島までに及んでいます。
模型的には欠かせない、便利な形式です。

寝台側通路側で全く形状の違う側面が特徴です。窓が小割なのが寝台側。窓の開閉方向も通路側は下降窓、寝台側は上昇窓です。
通路側窓は普通の横組。寝台側窓は3ポッチ分に窓枠はめ込む形で側窓構成してみました。
雨樋はタイルであっさり表現。
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