※:制作は2020年11月です。記事投稿は2021年7月8日ですが、記事は制作時期の日付にしております。

国鉄6200・6270形というよりは、旧形式の 作業局D9と記したくなります。
美しい機関車であり。1897年から1900年に総勢135両も輸入された一大グループでもありました。
主に6200がニールセン(ネルソン)、6270がダブスで製造。
英国流儀の機関車でありながら、アメリカ製の6300。ドイツ製の6350までありました。如何にこの形状が好まれていたかが窺えるようです。
(然し、アルコもハノーバーも器用なもんですよね……。案外、作りやすい設計だったのかもしれませんが)
国鉄機は1950年までに姿を消すも、東武譲渡機は1963年まで活躍続けます。ピーテンやシャープと並び、東京で拝める身近な古典機関車でもあったのですね。
現存機がタンク機関車改造の1両しかないのは惜しまれます。
とはいえ、アメリカ系の4-4-0の現存機がないこと思えば……ですが。
さて。
青塗装について。この着色絵葉書が存在する他、
今日入手した絵葉書、
— ルミケ (@milke_foundry) February 17, 2021
汽笛の形は6200、
番号は229なので6200形っぽい。
でも6200はドームは鉄製のはずだから黒塗装されてるってどっかで聞いてて、
最初はドームの色から5500と判断したんだけど、
あーーれ?わかんなくなってきた pic.twitter.com/qvfHPPkLuE
以下の記事があります。
クラウスの10型に緑があったとか、
— 関山@浦賀☆8月8日水戸オフ☆海老ブリ10月 (@houmeisya) September 12, 2020
6270に紺色のがあったみたいな話はここからですね。鉄道ファン1966年10月号。鉄道ファン図書館より。
この号は実は中房のころ古本屋で買っており、この辺も記憶というか深層下に叩き込まれてますw
思えば英国系古典機への馴れ初めでありました。 pic.twitter.com/RtPzFsKgUq
そもそも着色絵葉書の色はアテにならないという話もありますし、D9ではスチームドームは鉄製ですから色も黒塗装だというツッコミもあるようです。
また、件の絵葉書は6200。目撃の記録があるのは6270のようですし。
尤も、模型鉄道愉しむのに、この手の話はあんまり厳密に縛られないほうが良いのはいうまでもなく、昔の模型のオーナーは自由な色に塗っていたわけですからね!
でも、何らかの裏付けも取りたくなるのは悲しき性なのでしょう。

そんなことはともかく。
拙作の6200としては三代目にあたります。二代目が2020年3月制作。
(ちなみに二代目をリビルドした四代目が2021年5月制作)
yamatai氏の7850を意識したのはいうまでも有りません。
造りとしては二代目からアンカプラー抜きの、無難なものです。
つまり、テンダドライブの無難な4-4-0。
そこに色を盛り、ディテールを引き算していきます。
とはいえ、色は濃青・赤・金・白に押さえています。
金色……真鍮色は<<続きを読む>>