
https://ameblo.jp/ainchan2019/entry-12586937813.html?frm=theme
先方の記事です
イタリアの鉄道車両は、日本には「全く」輸入されていないので、そもそもが未知の世界です。
そのうえ、メジャーメディアでも紹介されにくい。
英独米瑞はもとより、仏よりも情報は少ない世界でした。
英語圏はもとより、独仏ならまだ鉄道技術者も文献を読んで或る程度日本語で展開してくださる。
でも、イタリア語に堪能な専門家は居たのでしょうか?
(なお。趣味的には、鉄道模型はリマって大きいメーカーはありましたけど、イタリアよりは世界各国まんべんなく日本型まで出してた……って世界なんですよね)
しかし、知られてないだけで。
電車や気動車の分野では戦前から非常に優秀な車輛を輩出しています。スタイルはやや癖が強い。でもそこを乗り越えたら甘美な世界が待っています。
幸いにも、ネット時代では資料入手も平易であります!
まずは、wikipedia日本語版から……。無茶濃いですよ。

リットリナは主に第二次大戦以前の気動車で、FIATなど自動車メーカーが携わることも多かった。軽量気動車文化はフランスでも独自発達していますが、妙に共通点はあります。スカートで覆われた流線型?が多いのは流線型ブームの時代を反映したというよりは、まだ非力な気動車での効率を少しでも稼ぐためのものだったのでしょう。
(蒸機や電機の流線型はほぼ無意味でしたが、気動車では効果は或る程度実証されています)
戦後も1960−80年代までは使われておりました。
日本でも田舎の私鉄でキハ41000やキハ42000がずっと使われ続けたようなものですよね?
アイン様の作品。特定車種、特定時代の再現ではないようです。
幾つかの車種の特徴を取り入れ、纏めたもの。
それは良い意味での、汎用的な、最大公約数的なリットリナになっているのですね。
戦前のシーンでも、戦後の明るい世相でも。
都市間急行用としても、ローカル用としても。はたまた諸外国への輸出車としても通じる雰囲気であります。
丸いボディは、完璧。横組み前面窓もきれいな処理です。
カーブスロープのおでこ。
そして、特徴的なラジエータ。ここは「自動車」の世界です。
裾をのぞけばスカート表現です。側台車まで深めのスカートが覆ってるのは素晴らしく。
色はよく見られるカーキ色……レゴ的にはダークタンではなく、流石に灰色(銀色?)にアレンジされていますが、これはこれであり得た色彩ですよね。自然に思えます。

サイドビュウ。
流石に連接車は避け、ボギー車の2連です。
高い位置の窓と幕板が殆どないところは、当時のバスのようですね。横組み窓がヨーロピアンな風情であります。

二両の顔並べて。ラジエータグリルの処理はあえて二種類。
どちらも「ありそう!」な顔ですね。
簡易バッファもいい味を出してるじゃありませんか。

街をゆく。欧州的な情景が似合うのは言うまでもありません。
短編成の気動車は、どんなレイアウトでも様になるはずです。
もしイタリアのがクセ強くて苦手なら(笑)、フランスやドイツ、イギリスだってありますよ?
欧州系戦前気動車。
実は、レゴトレイン的には未だ作品の少ないジャンルです。
(薬師山氏の、オートラライユがあったくらいでしょうか)

「高速軽量連接」の電車と。ETR200?
いや小田急3000ですね。イタリアンな思想はどこからか入ってきたのかもしれません(一応アメリカ流儀とか言われちゃおりますけども)。並んで似合うのです。
リットリナが戦前の日本でサンプル輸入され、ある程度の量産されていたら?
日本の気動車史も別のものになっていたのかも知れません。