関山拙作的には「魔改造PF」という最終手段で実現にこぎつけたのが2019年10-11月の流れでありました。
ですが、当然ながら別の流れもあります(ラージナロー系はその最右翼でしょう)。
というか、魔改造なぞしなくて済むなら避けるべきだとは、切り刻んでる自分でも思うことですから(苦笑)。

モデルはEDV形電気機関車。
黒部峡谷鉄道では久々の新造電機で2012年に34・35の2両が製造されたもの。VはVVVFの略です。以後の増備は為されておりませんが……。
作品は、6幅の足回り(即ちナローレールではなくて通常レール)に5幅の車体を載せたものですが、5幅にPF機器を収めてしまうコンパクトさです。
車体幅とレール幅のバランスですが、762mm軌間の鉄道としても特に車両限界の小さなあの鉄道の車両らしく見えるのですよね。このバランスも「あり」に思えます。もし急カーブを走らせたいなら、TRIX-BRIXにはR24が有るのですし。
全長も22ポッチと、ほぼミニマムです。

密度感いっぱい!
4幅の機器に対して、プレート2枚分とタイル2枚分。5ポッチ分に1.5プレートの張出しで抑え込む設計です。なんとか5幅といえるでしょう。
全長方向もギリギリですね。意外とケーブルの取り回しが面倒なんですよねぇ。
なお、動力が通常のトレインモーターですから制御系をPU化したらさらに小型化の余地はあるのかもしれません。9Vは最後の手段でありましょうか?

電池boxを外した状態です。やはり、ぎりぎり。
しかし、ギリギリの密度感というのは黒部峡谷鉄道の機関車の魅力でもあります。
この鉄道をどのスケールで造るべきか難しい部分ではありますけど、可能性は挑戦されてしかりでしょうね。というか魔改造でガチに狭軌にするのも難しいほどに車両が小さな鉄道でもあるのです(笑)。何かしらの割り切りが必要になるのですよね。
でもまずは、この作品に合わせた5幅の客貨車も見てみたいなぁと。
小径車輪で低床化するのも、シリコンスプレーやグリスなどで回転抵抗の問題が克服されてはおりますし……!