これは言いすぎかも知れませんし、輸入機にはもっと良いものもあったのかもしれません(同じくドイツのクラウスも優秀ですよね)。
然しまぁ、国産機よりも信頼され、篤く使われたのがドイツのコッペルの機関車でありました。その輸入両数は1067mm軌間用も含め、450両を超えるもの。
おかげで、コッペルのBタンクやCタンクは1910-1940年代に掛けて、全国各地の軽便鉄道で見られたようです……また軍用(鉄道連隊)に土木工事用に。とはいえ1930年代には気動車の登場で出番が減りだし、活躍は1950年代には終わっているのですが。経営に余裕のない軽便鉄道であるがゆえに経営合理化即ち無煙化は親方日の丸な日本国有鉄道なんかより早かったのでした。
それでも頸城鉄道(新潟県)や井笠鉄道(岡山県)は1971年の廃線までコッペルを維持していました。後に西武鉄道山口線で走ったり(1972-1977頃)も。

モデルはその井笠鉄道1号です。写真や資料など得やすいものですから。
1912年に輸入された、9噸の小さな機関車でした。西武から還ってきてからは静態保存になり、今に至ります。

拙作は5幅で全長11ポッチという機関車です。小さく造ること、心がけ。
キャブはモータで埋まってますが、上部は覆ってます。手すりや配管はハッタリとしてなかなか有効。ナンバープレート類も色添え。
Φ2ポッチの缶胴、煙突や安全弁?等はクリップ固定です。
サイドロッド省略メインロッドのみ可動です。ロッドの先はトランシーバ使ってます。

ほぼ真正面。とてもちっこく見えてなかなか気分が良いんですよ。
3幅の前方構体に注目です。動力系の芯が1幅ですから、これで好都合なのです。

サイドビュウ。缶胴の下が抜けてるのも良い感じです。
さて、動力系に関してはこちら参照を。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960887.html
先に断っておけば自走はしますが単独では無理で、電池及び受光ユニットを別車両に積む必要があります。それならユーレイ方式でも良いんじゃないか? ってことになりそうですが……。
……然し、軽便貨車のサイズにモータ電池受光部一式全て搭載するのは意外と難しく、また車輪径を軽便の客貨車に関しては極力小さくしたいので、ユーレイ方式も不都合ではあるのでした。
あと、苦心したのは重量バランス。<<続きを読む>>