メンテ性に優れた1機関。低軸重の低横圧。何処にでも入線できる65噸機は動力近代化の最前線に。大正の名機が8620と9600であるならば、その代替となったDE10もまた名機であったのでしょう。
国鉄の末期には余剰が発生して数を減らしだし始めるのですが、しかし今なお活躍が続いています。JR貨物ではHD300・DD200という次世代電気式への置換えが進みつつありますが、もう暫くは頑張ってくれそうな万能機。
当然、レゴでの作品も多いものです。
9V時代はともかく、PF世代以降はいかに凸型車体に電池boxと受光ユニットを仕込むかが難しい題材でもあるのですが。

その普通に造るだけでも難しい?DE10。
しかし、さくりん様の新作はなんと、連結器の解放機能を内蔵。
小型アクチュエータを使ったこの種の機構は過去に海外のアイディアを記事にしております。これ、なかなか国内での実装例を聞かなかったのですが、5年越しに作品化されましたとは。
【ヒント・アイディア】車載型デカップラ(アンカプラー)を台車内に![baard様] (2014年 2月4日付)
まだテスト的にだけど
— さくりん@12/14艦これ忘年会 (@saku_rin) 2019年9月29日
機関車に連結&開放のシステムを入れてみた。#レゴトレ pic.twitter.com/kShj1xL1Uw
動作動画です。磁石連結器が出たり引っ込んだりするのがわかります。連結器を引き込めることで磁石を外すという原理です。。

先のbaard氏のアイディア同様、小型アクチュエータでの連結器の引込を行っています。黒いダブルベベルは上部で12歯ベベルギアに繋がっていて、動力を承けるようになっているのでしょう。
元のアイディアとの違いですが、DE10の3軸台車におさめているため、3軸ないしインサイドフレーム化されています。これでDE10らしい足回りになります!

連結解放台車と、その上のモータ部分です。
モータから12歯ベベルギアで台車の旋回軸兼用の動力軸を下ろしてる由。

台車内部、上から。ギアの合わせ方が分かります。

4幅のボンネットに綺麗に収まったPF-Mモータ。
高さ2の車ドアと高さ3のパネルで。後者は さくりん様の蒸機でモータの上に受光機乗せるような使い方でお馴染みですよね。Pf-MモータがΦ3であることのありがたさです。
DE10の三軸側台車ですが、1x10のプレートで台車枠というかブレーキロッド類の表現にしているのも巧いです。車輪の外側になにもないような実物ですが、意外といろいろ付いてるんですよね。
さて。Mモータから先さらに伸びているシャフトとギアは何のためかと言えば?
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