何しろ、老朽化してたままの415系を一気に、短期間に置換えてしまった! 高価と言われる交直両用電車の置き換えは遅々とするものなのですが。ここを大量導入してしまいました。
で、この種の新型車はえてして接客設備面で劣化を伴うものですが(苦笑)、E531系では編成中の約半数がセミクロスシート(415系では運が悪いと全ロング編成も有りましたからねぇ)。そのうえでグリーン車も導入ですから不満のつけようもありません(笑)。
座席もE231系の途中からと同じく改良されたSバネ入りのものですし。
で、E231系との関連ですが。
いろいろな部分でE231系と、これまたドラスティックな導入劇を行ったE233系の中間的なところも多々見られる系列のようで。
なにより、前面形状が両者の中間的な感じなのですよね。
実は、今回の作品見るまでE233系の交直両用バージョン位の認識であったのですが、実は奥が深い?系列なのでありました。
先方の記事です。
https://5udon.blogspot.com/2019/10/e531.html

先ず、先頭車の試作段階のコメント引用します。
「E233とE231の中間みたいな感じなんですが、どちらの手法も当てはまらないので苦戦してます。(まだ製作途中。)側面の帯は今までより低い位置にしているので、こっちの方が実車に近いかもしれません。」
「最初はいつもと同じようにいけるだろう、とナメてました。ところが、正面と側面のラインがうまくつながらない。 腰回りを根本的に見直して、なんとか見られるかんじになってきました」
根本的な、5udon様の電車造りの根源に迫るような題材になってしまったのですね。
確かに、前面の帯位置はE231系・E233系とはぜんぜん違う文脈のデザインです。流用ができそうでできない。
さらに言えば前面帯と側面帯のつながりがあるので、側面もそのままじゃ駄目なのです。

これが既存作のE233系(左)との比較です。
E233系の帯位置では、E531系は破綻しますよね。
車体断面・車体構体からの見直しが必要であったことが分かります。

然し、見直しの効果は大きいものでした。
帯位置が下がったことでぐっと引き締まり、車体高も下がったことで車体の広幅感も感じられます。側面ドアがドア下の車体が表現できるようになり、リアルになってもいます。
既に完成の域と思っておりましたところの、5udonスタイルと言うべき7幅の通勤電車でありましたが、新たな大革命は起こっても良いのかも。
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