流石にハンドル名からこの題材に至ったわけではないそうですよ?

ユニオン・パシフィック鉄道4000形は1941年から1944年に25両が製造されたもの。
時期的には第二次大戦の真っ只中です。そして、蒸気機関車の末期でもありました。
2DD2の車軸配置を持つシンプルマレー(単式マレー。デュプレクスとも)であり、世界最大級の機関車の一つです。重量は350噸に及びますから125噸のD51の約3両分です……。
この種の巨人機は蒸機の末期(WWIIの前後)には幾つか製造されているのですが、あまり成功作は多くありません。機関車自体の出来もありますし、運用上の問題もあったでしょうが。
UPの4000形は全25両が1959年というアメリカでの蒸機の実用最終期まで揃って活躍した成功作であり、それゆえ有名にもなったのでした。
8両が静態保存され、うち1両……4014号機が動態保存に復帰、今年夏の大陸横断鉄道150周年の催事で大活躍しました。
なお、ビッグボーイの代替が8500馬力のガスタービン機関車でありました。こちらは余り活躍できずに終わってしまいましたが。ディーゼル機関車の汎用性には敵わないようです。
ビッグボーイは大柄では有るものの最高速度は130km/hに達します。貨物用機関車でありますが脚は速い。高速の旅客列車も多々走っていた幹線では高速運転の必要も高かったのでしょうね(ここは今の旅客輸送がほぼ壊滅しているアメリカの鉄道との違いでしょう)。
動態保存機はもちろん客車牽引しているようです。
さて。
レゴ的には……アメリカでは既に作品が多々ありそうです。検索したこと無いので実態が分かりませんが。
国内ではSUU氏が過去に挑戦されています。

bikkubo様の作品は、10月14日の札幌での催事向けに制作されたものです。
関東では10月27日の磯子が初お披露目です。
アメリカの貨物機ですからそのスタイルはパワーとマッチョ感の塊のはずなのですが、不思議とスマートさも感じられるのはアメロコのシンプルさと、そして余りに長いこともあるからかも知れません。
サイズは概ね9幅でしょうか。キャブが9幅で、缶が8幅ですね。
全長はレール6本分くらい……96ポッチほど?
大きすぎ、って感じが全くしないのは、実物のサイズに対して「適切・的確」であるからでしょう。
そして、この作品はディテールの繊細さも目を惹きます。
手すりや配管。そして缶胴上のディテールの数々。特徴だった二本煙突。

繊細な足回り(配管が堪りません!)。とても目立つ鐘にナンバープレート。
カウキャッチャの造形も丁寧です。<<続きを読む>>