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2019年11月30日

【作品紹介】mizuki様の「うらぶれ鉱山」2018年版 その2

 前回記事こちら
http://legotrain.seesaa.net/article/472849506.html


 2018年の間にバージョンアップが為された作品です。


 機関車勢揃い。


 鉱山鉄道に立体要素が加わりました!

 線の細い、不安になるような錆びたトラス橋がいかにもな、この種の軌道施設らしいのですね。


 やばげ……なのも却って味になります。でも、安全お気をつけて。


 立体版「うらぶれ鉱山」全景です。
 上部レベル線は架線がないので機関車も内燃機関車か、蓄電池機関車でありましょうか。


 架線もそうですけど、給電配線の効果が絶大です。

<<続きを読む>>
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2019年11月29日

【作品紹介】mizuki様の「うらぶれ鉱山」2018年版 その1

 mizuki様の鉱山ジオラマ「うらぶれ鉱山」シリーズ。

 紹介が遅れてしまいました。
 2019年版もありますが、順を追って2018年版からの紹介となります。




 製作中の1枚。初期バージョン。屋根の角度が本番と違います。


 この地点での車両並び


 既に良い雰囲気です。架線張ってる効果は鉱山ジオラマだとよく分かります。


 明延の客車を意識したと思しき人車。これはバージョン2ですね。


 バージョン1。これはこれで良い雰囲気でした。


 鉱山用電機の基本形。やはり明延が意識されているようです。パンタが凄く精細ですね。小さい車両だからこそ、<<続きを読む>>
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2019年11月28日

【作品紹介】もう一つのナローゲージ、ruokuchakuma様の黒部峡谷鉄道EDV形。

 積年の課題であった? 安定動作のナローゲージ動力車。
 関山拙作的には「魔改造PF」という最終手段で実現にこぎつけたのが2019年10-11月の流れでありました。

 ですが、当然ながら別の流れもあります(ラージナロー系はその最右翼でしょう)。

 というか、魔改造なぞしなくて済むなら避けるべきだとは、切り刻んでる自分でも思うことですから(苦笑)。


 モデルはEDV形電気機関車。
 黒部峡谷鉄道では久々の新造電機で2012年に34・35の2両が製造されたもの。VはVVVFの略です。以後の増備は為されておりませんが……。

 作品は、6幅の足回り(即ちナローレールではなくて通常レール)に5幅の車体を載せたものですが、5幅にPF機器を収めてしまうコンパクトさです。

 車体幅とレール幅のバランスですが、762mm軌間の鉄道としても特に車両限界の小さなあの鉄道の車両らしく見えるのですよね。このバランスも「あり」に思えます。もし急カーブを走らせたいなら、TRIX-BRIXにはR24が有るのですし。

 全長も22ポッチと、ほぼミニマムです。


 密度感いっぱい!

 4幅の機器に対して、プレート2枚分とタイル2枚分。5ポッチ分に1.5プレートの張出しで抑え込む設計です。なんとか5幅といえるでしょう。

 全長方向もギリギリですね。意外とケーブルの取り回しが面倒なんですよねぇ。

 なお、動力が通常のトレインモーターですから制御系をPU化したらさらに小型化の余地はあるのかもしれません。9Vは最後の手段でありましょうか?


 電池boxを外した状態です。やはり、ぎりぎり。

 しかし、ギリギリの密度感というのは黒部峡谷鉄道の機関車の魅力でもあります。

 この鉄道をどのスケールで造るべきか難しい部分ではありますけど、可能性は挑戦されてしかりでしょうね。というか魔改造でガチに狭軌にするのも難しいほどに車両が小さな鉄道でもあるのです(笑)。何かしらの割り切りが必要になるのですよね。

 でもまずは、この作品に合わせた5幅の客貨車も見てみたいなぁと。
 小径車輪で低床化するのも、シリコンスプレーやグリスなどで回転抵抗の問題が克服されてはおりますし……!
 
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2019年11月27日

【作品紹介】有澤様のとさでん交通1000形。「ニセ」軽快電車をルアルと省略の狭間で。

 土佐電気鉄道(とさでん交通)1000形は、1981年に2両が導入された路面電車。アルナ工機系のいわゆる「軽快電車」の一つで、あの時代なりに路面電車に吹き込まれた新風の一つでありました。車体造形は広電3500形や長崎電軌2000形に似ています。
(あと、KATOの長寿製品……ポケットライン チビ電も)

 然し、足回りは同時期に路線整理された西鉄のお下がりで、見事に旧型車なのでありました。ニセ軽快電車も懐事情で致し方なし。また、増備よりも従来車の冷房化が優先されたため、2両に留まりとさでんでは少数派です。お陰で今も200形や600形といったヘリテージトラムパラダイスが維持されているのでありますが(笑)。いや1000形もそろそろヘリテージなんですけどね。

 車内はセミクロス。ロング化されずに生き残ってます。他にとさでんでクロスシート車はリトルダンサーの2編成だけですから、座れたらラッキー?

 とまぁ、意外と語ることの多い車両であります。

 先方の記事こちら
https://t.co/JuY4JpKntM


 作品は先の2000形に次ぐ、8幅リアルシリーズの第二弾!

 このスケールは1103spa様・K.martworks様に次ぐものですが、路面電車を造りやすくする理想的スケールなのでありますね。妥協なく、リアルな造形が可能になります。車体と足回りのバランスが自然になるのは裏山ですよ。

 勿論、ラージスケールの常で省略が許されなくなるので、ビルダーの腕が露骨に顕れたりもするのですが。
 その意味で、有澤様、よい仕事されているではありませんか!

 8幅から絞り込まれて6幅になる前面。
 バックミラーなどのディテール
 リアルな側窓。

 前面はよく見ると、窓サッシの割愛とか、また前面窓をパネル裏返しで使うなどのディフォルメが見られるのですが……しかし、これが全く違和感を抱かせません



 反対サイド。といっても点対称状の路面電車によくある形状なので印象同じくですが。前面の微小な傾斜は割愛する代わりに、2x4タイルで前面下部を仕上げているのが巧いのですね。
 グリル使った排障器もいい形してます。ライトケース周りも上手く処理していて。なんだが実物より男前な気がしますよ?

 側窓はサッシの色で、開閉窓と戸袋窓を区別しているようです。またサッシはタイル使って窓内にポッチが見えないようにしているのですね。


 見上げる角度より。電車がかっこよく見える角度。
 前面下部と方向幕周りは6幅+タイル2枚で、排障器の真上は7幅とかなり手の込んだ組み方なのが分かりましょう。

 ミラーなしの状態も、これはこれでありかも?


 屋上機器。これまた精細に。ここは札幌のご師匠譲り!
 そして平滑な処理が丁寧です。<<続きを読む>>
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2019年11月26日

【作品紹介】azur様の「国立駅旧駅舎」。可憐にして鮮やか。

 紹介が大きく遅れてしまい、大変もうしわけございません。

 元画像はこちらになります
https://www.flickr.com/photos/127828422@N05/albums/72157710483236431

 三角屋根が特徴であった国立駅の旧駅舎は1926年築。2006年まで現役の駅舎であったのち、移築用に保管。
 そしてこの度、再建されるものです。

 azur様は以前……2013年にも製作されており(旧作)、今回は大規模なリメイク作となるものです。
 


 繊細で可憐で、そして鮮やか。
 原色系で構成されながらも、とても上品。

 そして、良い意味の「レゴらしさ」に溢れます。
 レゴらしい表現とそうでないもの……は賛否とか好みが出てくるものでありますが、この作品はレゴらしさ(それもクラシックな)にこだわりつつも、精細さを両立させております。クラシックレゴへの愛情、籠もっておりましょうね。

 正面のアーチやスリット状の窓が巧く。
 アーチはカーブしたフェンスを内部に埋め込むという表現です。スリットは小さく横組を入れられています。



 1x1スロープの多用で纏めた屋根瓦に驚かされます。
 レゴの「赤」。改めてみて、綺麗な色です。

 一方で腰から下や、柱の灰緑が上品に。中間色と原色のバランスが秀逸と言えばよいのでしょうか。色数も抑え気味で、それが品格に。

 壁の片隅にグリルブロック使ったインパクトがよいアクセントですね。


 アーチの入った破風。カーフェンダの使用が柔らかなカーブを。
 おなじみの45度のスロープブロック、魅力を最大限に発揮しておりましょう。通気窓の1x1ヘッドライト裏面も良い表情を出しています。


 裏手……この角度から見ると、三角屋根の複雑な造形が分かりますね。
 普段目にしないところだけに、深みが伝わってきます。


 窓サッシ部品避けて横組にしている窓がやはり精細に。
 窓サッシ使ってる部分もあるのは、<<続きを読む>>
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2019年11月25日

【作品・自動車】100式小型乗用車。まずは1台。タクシー仕様

 戦前のシーンをそれらしくするため。即ち1940年代前後のシーンを造るため「普通の自動車」……と言えるものが欲しくなりました。




 開発の原点は、やはり同じ時代のバスにあります。
 5幅のバスの設計を援用して、4幅の乗用車が作れないかと。
(正確に言えば、バスの原点は「大きな乗用車」です。逆ですね)

 しかし、構造は別物になりました。

 
 フェンダー・ボンネットのデザインだけが援用されています。


 シルエットもバス譲り?


 改めて、「100式小型乗用車」。

 戦争に入った頃ですが、まだ流線型のゆとりがあったでしょう。
 車名に顕れていますが、当然に軍需用は前提であったでしょう。
 
 実物設定も、また模型も量産が前提です。
 特別な車ではなくて、数が造られる車です。国内製造されてたフォードやシボレーに伍して働き。戦中は軍用に働き。

 戦後は、さらっと「ハンドレッド」とでも車名改めて量産続く。そんな想定です。<<続きを読む>>
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2019年11月24日

【作品紹介】番翁様の、キハ181 「はまかぜ」塗装。意外な魅力。

 キハ181系は1968年から1972年にかけて製造された国鉄の特急型気動車。
 500馬力という当時としては大馬力で強引に非電化区間を高速化し、また電化区間では電車に負けない動力性能……を目指したものでありました。

 然し、そうしたハードな運用には無理も多かったようです。
 幸いにも主戦場からは早期に離れ(期待されてた、電化の進展)、ローカル特急の軽めな仕業に回され、そのおかげで或る程度は生き延びることができたのでした。

 中でも最後まで残ったのが、JR西日本での特急「はまかぜ」で、更新のうえ新塗装化されて充当。2011年に引退。特急車として39年以上ですから、よく保たせたものです。


 レゴでは、2002年ころにBUCHI氏作品がありました。
 キハ82に比べて作品は少ない感じです。この番翁様作品も17年ぶりってことになるのでしょうか。


(番翁様撮影)
 新塗装です。ダークタンに解釈しているのですが、これが違和感ないのです。

 前頭部は半ポッチずらしで造形という古い手法ですが、ディーゼル特急にはなぜか似合うのですよね。幌枠も張り出しにして立体感をより強調しています。

 ジャンパ栓を強調しているのは、スマートさよりも力強さの181系らしく。
 特徴の角型ライトケースも181系らしく。


(番翁様撮影)
 先頭車。キハ181形。6幅ながら長めのスケールです。ここは先行のキハ82と揃えられる感じ。運転台直後の機器室が広いのがキハ181らしさ。ここ外見はかっこよいんですよね。定員減るので営業的にはどんなものだったのやら。

 新灰の屋根に対して、屋上機器新濃灰もアクセントになっています。

 ちらりとみえる中間車キハ180形は屋根上のラジエータが見えます。あれは181系の大きな特徴でありました。グリルスロープという適任部品の存在は大きいですね。


(エース様撮影)
 キハ181形のサイドビュウ。
 上下方向小さめの側窓がJNRな感じ。スケール的に好ましいバランスです。


(エース様撮影)
 最高のカット! 流しがばっちり決まる。


(エース様撮影)
 先行のキハ82系と。


(エース様撮影)
 きれいな並びです。
 同じ方向性で造られておりますから整合性有るのですよね。またキハ181形とキハ82形の差別化もできておりますし。

 キハ181系。活躍範囲は東北(山形の辺り迄。関連して上野口)、中央西、山陰地区(関連して京阪神)、四国地区とそこそこ広いのですが。しかし、先輩のキハ82が旭川・釧路から西鹿児島迄活躍しちゃったオールラウンダーぶりに叶わず。しかし、国鉄色に四国色といったバリエーション展開も考えられ、なによりキハ180形・キロ180形のラジエータという魅力! 時代的にはヨンサントウから21世紀まで。

 ……皆様も製作計画に含めてみては如何でしょうか?
 
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2019年11月23日

【作品紹介】ぬぬつき様のJR西日本 287系電車。7幅の近代題材。

 ぬぬつき様イコール古典題材……のイメージありましたので、意外な作品です。
 
 JR西日本287系電車は2010-12年に製造された山陰地区ならびに紀勢線向けの特急型電車。高運転台・貫通型オンリーの仕様の実用派?ですが、流麗な造形は貫通路の存在を忘れさせるほど。山陰地区のものは4両基本+3両付属の編成。コンパクト編成の柔軟な使いこなしは関西某私鉄の有料特急か、はたまた、嘗ての急行列車群の名残か……?


 7幅のやや大きめ。そしてリアル感あるモデルです。

 ツルンとした前頭部。造形の単純化は認められつつ、上手く雰囲気を掴んでおりましょう。
 運転台窓から屋根へのラインがとても綺麗です。
 側面屋根部、丸ブロックならではのカーブがこの電車の印象にぴったり。

 床下機器。かなり作り込んで来られましたね。ここに横組入れることで精細感があります。

 惜しいのは前面スカート。もう少しのボリューム感があったほうが「らしい」かもしれません。それでも車体との間の間隙は大事ですが。

 文字ブロック(1960年代の部品です!)で形式番号と「JR」表示。青文字のJRは西日本ならでは。ドア脇の表示機関係も細密感。


 7幅なのでインテリアは2列の座席が表現されています。分割ラインを左右でずらしているのは屋根外しての展示状態で見栄えがするものですね。

 ドア窓に上部丸隅使ってるの注目。意外と似合うのです。


 左からクモハ286。モハ286。クモハ287の編成です。
 先頭車のドア位置が正確なのが嬉しい。


 編成くんで。片方の前頭部は前照灯対応です
 
 7幅の中型作品ですから、3両でも結構な存在感、迫力があります。

 今後もJR近代路線続けられるのか(この顔は応用効きますよね!)、はたまた古典路線継続か……気になるところですが、いずれにしろ楽しみなのです。
 
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2019年11月22日

【雑談】スチームパンクがあんまり好きじゃない理由

 2014年頃、ツイッターに呟いたものですがブログ向けのネタと思い再掲ご容赦を。
(古いテキストファイルが何故か見つかったのです)

==================================

 試論:スチームパンクがあんまり好きじゃない理由

 蒸気機関と並行してた初期の電気機器も魅力的だから。

 蒸気機関と並行してた初期の内燃機関も魅力的だから。

 ……スチームパンクってどっちも否定しちゃう。
 (俺は電気の方が好きなんだよ!)

 あと……。 現実史実の蒸気機関使った機械のほうが、スチームパンク的創作よりもはるかに魅力的だから(笑)。

 機械のむき出しと隠し方も、現実の蒸気機械の方がバランス良。

 19世紀には優雅な装飾、1930年代には近代的な流線型で覆われるのですよ!

 1950年代蒸気機関最終期のスチームタービンエレクトリックの怪しげな麗しさ。


 1950年代の、チェシーアンドオハイオ鉄道の電気式蒸気タービン機関車

 史実を超えてないから魅力を感じ得ないスチームパンク……。

 あと、スチームパンクイラストの多くは、鉄道車両の造形が稚拙。
 車両限界とか、軌道の土木的構造とか全然わかってない! そこでついつい引いてしまうのですね。


 そういえば。
 アニメの「名探偵ホームズ」(所謂 犬ホームズ)はバランス良かったなぁ。モリアーティ教授の作るスチームパンク的メカの一方、飛行機や自動車は内燃機関(ホームズの時代考証と違うけど。そこは宮崎駿の味つけ)。
 史実では汽車と、黎明期の自動車や飛行機はある時代までは共存。だからリアルに思えるのです。

 というか、1970年代前半の日本。
 新幹線も高速道路もジャンボジェットもあったけど、その一方でC62の「ニセコ」やC55の「大雪」にC57の「日南」も普通の列車として走ってたという厳然たる事実。

 そんなわけで、電気も蒸気も内燃機関も、或いは原子力も謎エネルギー?も共存してるほうがフィクションの舞台としては楽しそうじゃん……と思うのでした。スチームパンクは可能性を閉ざしちゃう……のですね。


 最後に。スチームパンクよりも「刺激的な」現実にあった計画。
 19世紀の末に安田財閥は東京〜大阪間に「高速電車」の計画を立てていたのです。最高速度は100km以上……当時としてはとんでもない高速。長距離鉄道は蒸気機関車しかなかった時代に複線全線電化。

 開通したとしたら早くて1900−1910年ころか。
 典雅な……「或る列車」の如き装飾を佩びたであろう木造電車が長大編成で東海道を行き交う。
 飛び散るスパークに唸る釣り掛けモータ。
 詰襟の乗務員と、多くの乗客は未だ着物の時代か。


 「或る列車」の客車。アメリカのインタアーバンではこんなスタイルの電車は沢山居たのです。


 20世紀初頭の「現実の」高速電車……! ジーメンスが試作して200km/hオーバー記録した三相交流電車。

 大正ロマンの中の「新幹線」。夢があるじゃないですか。
 ああ、スチームパンクではありえない世界です。
 
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2019年11月21日

【作品紹介】aykyoto様の(ご子息の)JR東日本 651系「スーパーひたち」

 1988年デビウのJR東日本651系は、流麗かつ大胆なデザインを内外に纏っておりました。
 大胆な流線型の前頭に、シンプルな側面デザイン。
 シックなモノトーンはタキシードスタイルと称されたもの。インテリアも凝ったものものでありました。

 国鉄時代にはサービスやデザインで大きく差をつけられていた、大手私鉄特急車に勝る特急電車であったのです。


 残念ながら常磐線は早期に追われ、今は(多くが)直流専用車として使われています。
 それでも、30年以上前の電車と思えぬスタイルとセンスを今なお誇る!
 名車として、惜しまれつつも生き延びてほしいものでありますね。
 


 aykyoto様の(ご子息の)作品です。
 前頭部は横組みカーブスロープを基調に力強く。この恩恵で特徴の前面表示機回りの縦枠も表現できています。そして屋根肩周りのラインを無理なくすっきりディジタルな表現。ウエッジプレートの2x3と2x4の使い分けで綺麗にラインを出しています。

 キャノピー状の運転台も今思えば651系は「はしり」でありましたね。キャノピー表現で正解でしょう。

 スカートの造形も車体に合わせて。微妙な隙間が嬉しいですね。
 惜しいのはダミーカプラーが無いことでしょうか。流線型でありつつ、7+4の解結していましたからアイデンティティとしてゴツめのが欲しいところですね(連結対応なら、尚良でありましょう)。


 4連ですから、ちょうど付属編成の規模です。

 緩やかなカーブに、架線柱立てての撮影が堪りませんね。側窓は横組。ドアは縦長二分割の形状を再現されています。


 インテリアあり。普通車の車内。仕切り扉まであります。黄色が鮮やか!


 こちらはグリーン車ですね。
 リクライニングシートと重厚な肘掛け。モノトーンのインテリアも上品なものでありました。余談ですが、禁煙喫煙のパーテーションも嘗てはあったのです。

 室内灯も天井に再現しているのですね。
 ちらりと見えるパンタ周り。交直両用電車ならではの機器が省略無く再現です。


 発表されたのが9月頃でしたが、未だ壊されていないのであれば……。
 また、壊されていても再制作できるようであれば、一度拝見したい作品でありますね。485系やら455系やら、似合う常磐路の仲間たちと並べてみたいものです。
 

 追記:その後フル編成化された模様です! いいですねぇ……!






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2019年11月20日

【作品紹介】ダータコランナー!! 薬師山様のいすゞキャブオーバーバス/セメダインの宣伝カー

 正直、やられた……と思った1台です。
 いや、薬師山様の作品にはいつもやられっぱなしでありますが(苦笑)。


「多々古交通(笑)のキャブオーバーバス(いすゞBXD20E)とタクシー(日野ルノー4cv)」とのことです。
写真は薬師山様撮影。

 ゴツいフロントグリルはキャブオーバーの証。
 5幅のバス。敢えてボンネットではなくてキャブオーバー形。これまた大変にレトロなタイプではありませんか。概ね1950-60年代位のもの? 側窓は上部Hゴムになった所謂「バス窓」の時代ですね。リアエンジン車よりも小柄なバスとして重宝されたものです。ただボンネットバスよりも引退は早いものでありましたが。
(とはいえ、現行のマイクロバス各車種もキャブオーバーバスの一種です。小型バスとして用途は或る程度被りますし)


 薬師山様の作品、フェンダー以外の殆どの部分を順組で素直に仕上げられています。無理なくスッキリシンプルに? でもレトロ感は十分過ぎるほど。
 なお、タイヤのトレッドはナローに訂正されたいとかご本人からお伺いしました。ナロートレッドの妙な華奢さが加われば更に古風に見えることでしょうね。

 シンプルなカラーリング。当初はダークターコイズ1色を考えられていたそうですが、一般路線車よりも寧ろ特殊用途車に見える……とのことでツートンに。
 やはり、彩度の低い昔の青緑のペンキにみえるのです。



 勿論、お尻の写真も。
 昔のバスは流線型……丸みが綺麗です。




 拙作と並んで。多々古交通の新旧並び<<続きを読む>>
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2019年11月19日

【自動車作品】ダータコランナー! 1940年代スタイルのクラシックバス


 <ぽん太様撮影>

 Tamotu様のところのビルコン「ダータコランナー」向けに制作したものです。
 投票開始の記事「ダータコランナー4幅車ビルコン全エントリーカー 投票お願いします!」
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-1283.html

 結果発表の記事「ダータコランナー4幅車ビルコンのウィナー決定!」
http://4widelegocars.blog.fc2.com/blog-entry-1291.html



 レギュレーションは、ダークターコイズの部品を使うこと。
 この色は20年ほど前に部分的に使われたのみで、15年ほど前からほぼ使われていないものでした。使いにくい特殊部品などでなにかに使えるって状況では無かったのですが。
 然し、近年のレゴのカラーパレットの爆発的増加によって2018年頃から復活。そして1幅のプレートやブロックなども豊富に供給されるようになってきたものです。

 この色。ビビットな印象も有る一方で、アズール系(ミディアムアズール・ダークアズール)同様、
 「昔の彩度が低かった時代の塗料」
 の感じにも見えるのですね。

 なので、昔のバスやタクシーと云った題材にも使えると踏みました。


 バージョン1……というよりは形1?
 締切直前に上がった状態です。

 設計など無く(いつものことです)幾らか取り寄せたダークターコイズのパーツを張り合わせて手探りでバスを構成。ブロックを買ってなかったので(笑)、タイルで車体を構成します。タイルが足りないところはプレートで、ちょうどリベット表現に。

 ボンネットバスとしては特定のタイプはなく、レゴで作りやすい形……です。

 時代考証的には1930年代というにはやや新しく、1950年代にはしてはやや古く見える感じ。ちょうど1940年代のイメージにしました。戦争を挟んではおりますけど、流線形が当たり前のものになった時代でありますね。最後の華やかな時代か、はたまた復興の中か。どちらとも取れる雰囲気に。

 一般の路線バスと言うよりは、やや豪華な観光バスを意識しています。


 応募直後に小改良。形2。

 ボンネットの上面をカーブに丸やかに。
 前照灯をフェンダー端から独立型でよりレトロに。
 バンパーの先端も尖らせて、流線形の一部にしています。
 2x4のタイルも見つかったので、側面もややスマートに。

 テールがかなり不格好だったので<<続きを読む>>
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2019年11月18日

【イベント】11月9日 伏見レゴ展示の模様(ツイートまとめ)

 2019年11月9日。小学校内の展示ですが、かなり濃いメンバーと濃い作品が集まった展示だったようです。

 流石に関西の催事に続けては参加できなかったので、ツイートまとめで失礼します。














<<続きを読む>>
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2019年11月17日

【鉄道作品ナローゲージ】ナローゲージ用の標準動力機構について。その3「内燃用」(悪戦苦闘!)。

 電車用
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html

 蒸機用
http://legotrain.seesaa.net/article/471960887.html
 ああ、ここまでは順調でありました。

 然し、内燃機用が想像以上の難産でした。

 初期バージョン、どうやっても失敗する! 最初よくてもすぐにギア外れる、空回りする、走って欲しい方向(前向き)の時だけトラブル起こす……。

 まぁ失敗談はあとに回して、先に完成品をお見せしましょう。


【内燃機用】
 内燃機関車用の動力です。森林鉄道用や鉱山・工事用の産業用機関車……最も小型な動力車を狙うものです。
 蒸機にもタイプ次第で使えましょうね。サドルタンク機とか如何でしょうか?

 また、電車で背を低くしたい場合にも有用?


 改良版(最新版)です。

 ベベルギアのみで上下に動力を落としています。組み合わせに齟齬がないため素直に動きます。


 凄くテクニック要素も低く。直交軸コネクタの類を使ってないんですよ。
 関山得意の3Lバーも使ってません(笑)。技術的には笑っちゃうほどシンプルなのですが。
 然し、ここに至るまでが大変でした。


 裏面。全ベベルギア。12歯ベベルギアのみで構成です。そして無理なくシンプルに2軸駆動です。
 なお、ギアの加工などは一切なしです。


 こんな感じ。すぐにも出来る? なお、2x6の穴あきプレート(テクニックプレート)は必須です。2x4では代用になりません。

 1ポッチ接続せざるをえない1x1テクニックブロックですが、固定を1x1のクリアプレートとかにすると少しばかり強度が上がります。もとい、上がったような気がします。
(クリア、硬い感じしませんか、少し)


 と、これは調子が良い方の話です。以下失敗談。<<続きを読む>>
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2019年11月16日

【鉄道作品ナローゲージ】コッペル。この王道の軽便蒸機!/「給電用」緩急車

 日本における軽便蒸機は一にコッペル、二にコッペル。他は有象無象……。

 これは言いすぎかも知れませんし、輸入機にはもっと良いものもあったのかもしれません(同じくドイツのクラウスも優秀ですよね)。
 然しまぁ、国産機よりも信頼され、篤く使われたのがドイツのコッペルの機関車でありました。その輸入両数は1067mm軌間用も含め、450両を超えるもの。

 おかげで、コッペルのBタンクやCタンクは1910-1940年代に掛けて、全国各地の軽便鉄道で見られたようです……また軍用(鉄道連隊)に土木工事用に。とはいえ1930年代には気動車の登場で出番が減りだし、活躍は1950年代には終わっているのですが。経営に余裕のない軽便鉄道であるがゆえに経営合理化即ち無煙化は親方日の丸な日本国有鉄道なんかより早かったのでした。

 それでも頸城鉄道(新潟県)や井笠鉄道(岡山県)は1971年の廃線までコッペルを維持していました。後に西武鉄道山口線で走ったり(1972-1977頃)も。



 モデルはその井笠鉄道1号です。写真や資料など得やすいものですから。

 1912年に輸入された、9噸の小さな機関車でした。西武から還ってきてからは静態保存になり、今に至ります。


 拙作は5幅で全長11ポッチという機関車です。小さく造ること、心がけ。

 キャブはモータで埋まってますが、上部は覆ってます。手すりや配管はハッタリとしてなかなか有効。ナンバープレート類も色添え。
 Φ2ポッチの缶胴、煙突や安全弁?等はクリップ固定です。
 
 サイドロッド省略メインロッドのみ可動です。ロッドの先はトランシーバ使ってます。


 ほぼ真正面。とてもちっこく見えてなかなか気分が良いんですよ。
 3幅の前方構体に注目です。動力系の芯が1幅ですから、これで好都合なのです。


 サイドビュウ。缶胴の下が抜けてるのも良い感じです。

 さて、動力系に関してはこちら参照を。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960887.html

 先に断っておけば自走はしますが単独では無理で、電池及び受光ユニットを別車両に積む必要があります。それならユーレイ方式でも良いんじゃないか? ってことになりそうですが……。

 ……然し、軽便貨車のサイズにモータ電池受光部一式全て搭載するのは意外と難しく、また車輪径を軽便の客貨車に関しては極力小さくしたいので、ユーレイ方式も不都合ではあるのでした。

 あと、苦心したのは重量バランス。<<続きを読む>>
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2019年11月15日

【作品紹介】さくりん様のDE10。シャンティング・アクション!

 DE10形は日本で最も製造量数の多かったディーゼル機関車でした。

 メンテ性に優れた1機関。低軸重の低横圧。何処にでも入線できる65噸機は動力近代化の最前線に。大正の名機が8620と9600であるならば、その代替となったDE10もまた名機であったのでしょう。

 国鉄の末期には余剰が発生して数を減らしだし始めるのですが、しかし今なお活躍が続いています。JR貨物ではHD300・DD200という次世代電気式への置換えが進みつつありますが、もう暫くは頑張ってくれそうな万能機。

 当然、レゴでの作品も多いものです。
 9V時代はともかく、PF世代以降はいかに凸型車体に電池boxと受光ユニットを仕込むかが難しい題材でもあるのですが。


 その普通に造るだけでも難しい?DE10。
 しかし、さくりん様の新作はなんと、連結器の解放機能を内蔵。

 小型アクチュエータを使ったこの種の機構は過去に海外のアイディアを記事にしております。
【ヒント・アイディア】車載型デカップラ(アンカプラー)を台車内に![baard様] (2014年 2月4日付)
 これ、なかなか国内での実装例を聞かなかったのですが、5年越しに作品化されましたとは。



 動作動画です。磁石連結器が出たり引っ込んだりするのがわかります。連結器を引き込めることで磁石を外すという原理です。。


 先のbaard氏のアイディア同様、小型アクチュエータでの連結器の引込を行っています。黒いダブルベベルは上部で12歯ベベルギアに繋がっていて、動力を承けるようになっているのでしょう。

 元のアイディアとの違いですが、DE10の3軸台車におさめているため、3軸ないしインサイドフレーム化されています。これでDE10らしい足回りになります!


 連結解放台車と、その上のモータ部分です。
 モータから12歯ベベルギアで台車の旋回軸兼用の動力軸を下ろしてる由。


 台車内部、上から。ギアの合わせ方が分かります。


 4幅のボンネットに綺麗に収まったPF-Mモータ。
 高さ2の車ドアと高さ3のパネルで。後者は さくりん様の蒸機でモータの上に受光機乗せるような使い方でお馴染みですよね。Pf-MモータがΦ3であることのありがたさです。

 DE10の三軸側台車ですが、1x10のプレートで台車枠というかブレーキロッド類の表現にしているのも巧いです。車輪の外側になにもないような実物ですが、意外といろいろ付いてるんですよね。

 さて。Mモータから先さらに伸びているシャフトとギアは何のためかと言えば?

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2019年11月14日

【作品紹介】有澤様の土佐電鉄2000形。8幅ラージスケール・トラムへの転戦。

 有澤様。作風が前作までとガラリと変わりました。
 路面電車の8幅フルスケール路線です。1103spa氏やk.martworks様の方向性ですね。

 はっきり申せば、ラージスケールは難しいです。
 フォルムもディテールも一切の嘘がつけません。徹底したリアリズムの世界です。無論パーツの確保も大変ですし、強度の問題だって生まれます。
(6幅だと、逆にディフォルメ力の領域になってくるのですよね。小さく造るのもまた難しい……のでしょうか?)

 そこへさらっと飛び込まれ、そして障壁をさらっと乗り越えてきた……。
 精密で丁寧な作品です。


 とさでん交通(土佐電気鉄道)2000形は2000年に1両が、そして2004・5年に1両づつの計3両が導入されたもの。200形の更新車であり、近代的スタイルながらも吊掛駆動というミスマッチは今どきの電車としては珍しいものでしょう。尤も、非低床車での新車は今後は先ずありえないでしょうから、同種の更新車1000形とともに、このまま少数派で終わりそうです。

 有澤様の作品は全長44ポチです。
 車端部の絞り込みを表現して、ここだけ6幅になっているのはすごく丁寧です。バックミラーやワイパーのようなディテールも見逃せません。

 そしてラージスケール・トラムの最大のメリット。少し奥まった位置になってまた車体に対してサイズが小さく見える台車が印象的です。


 窓配置やドア配置にも省略がありません。
 二段の広窓が積分的表現で再現です。窓桟……というかピラーを省略しなくて済むのですよね。運転台と1つ目の窓の間はシールでピラー再現されてるようですが、たしかにここに白い分離線ないとデザインが破綻してしまうのですよね。必然性あるのです。

 あと前照灯の横もシール処理です。上手く見せてるので、違和感がありません。


 凝った屋上機器。屋根上が平滑処理なのはやはり丁寧です


 整ったサイドビュウです。<<続きを読む>>
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2019年11月13日

【作品紹介】mizuki様の日本形テンホイラー。ハリポタ蒸機が化けた!?

 2018年製品4代目(だったかな?)のホグワーツ急行75955はその最初の画像出たときから「黒くすりゃ日本形に化けそう」って印象でありました。


 まぁレゴの最近の汽車、概ねその傾向ですけど(笑)。
 有り難いことに明治大正期には日本も英米独から沢山機関車輸入していて、そのへんでできが良いやつ運が良いやつは昭和、それも戦後まで生き延びてたりしてるんですよね。
 故に、おもむろに英国系や米国系であっても、日本形っぽく見せるツボを抑えていたら結構化かすこと、できるんですよ。



 原型の75955です。

 GWRのホール級……に見えるか見えないか微妙な造形なれど、レゴのホグワーツ急行では初めて「大動輪」をそなえ、やっと蒸機らしい姿になったのでした。その意味で存在意義は大きな製品でありました。
 たださ。某ザらス限定なんて詰まんねぇ流通制限掛けやがった恨みは死ぬまで忘れませんが(苦笑)。
 売れるもの、売りにくくしてどうするよ六本木の無能共め!

 それはさておき。
 これ、第一印象でホール級というよりは、8800形っぽいなぁ。でした。
 

 8800形(wikipe)。大正時代に輸入された、当時としては大型の機関車です。
 残念ながらイギリス製ではなく、ドイツはベルリーナ製です。

 詰まった感じというか、缶胴がギリギリまで前方に突き出し、それにつられて煙突がシリンダ中心よりも前進した姿です。重心高めで優雅さよりは力強さ。

 車軸配置は2C形。アメリカ流儀に言えばテンホイラー。日本では同時期の8700形(英)・8850形(独)しか仲間は居ませんが。しかし8700や8850は国産コピーも造られて1960年代まで生き延びた個体もあったのです。

 8800形に関しては戦前で活躍は終わっているのですが、「もしも」があれば。北海道の炭鉱あたりで活躍していたのかも知れません。


 mizuki様は特に大正のテンホイラー3形式に関してご存じなかった様ですが、偶然にしても「それっぽさ」が堪りません。

 いや、必然なのかも知れません。

 外国形の機関車に、如何にもな、見慣れし国鉄蒸機の記号を付加していくと……輸入古典機が日本に馴染んだ姿になるのですよね。
 日本人よりも日本文化に染まっちまった西欧人……なんてネタが浮かんできますが、まさにそんな感じなのです。


 真っ黒にして装飾性を抑え。
 パイピングの追加。そして矩形のナンバープレート。

 重心高めなのも8800らしく。
 惜しいのは端梁回りが半端な印象ってことでしょうか。大正なら未だバッファとねじ式連結器ですからレゴの連結器部品で行けるはずです。あと真空ブレーキの管とかあるとアクセントに。昭和設定だと、自動連結器化されて(ダミーカプラー?)、空気制動化されてる由。まぁ素体が良いと細部にもこだわりたくなるじゃないですか。


 バックビュウ。
 小さいままのテンダも、却って古典機らしいのです。

 キャブ内がちらりと見えるのが嬉しいですね。


 こちらが本命か。デフレクタ付。

 8800形でデフレクタ付は勿論ありませんが、同期の8700形で雄別鉄道払下げのは、デフレクタ付きの姿でありましたね(今の保存機では撤去されておりますが)。

 良い意味で国鉄型らしさ、日本形らしさが<<続きを読む>>
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2019年11月12日

【鉄道作品ナローゲージ】ナローゲージ用の標準動力機構について。その2「蒸機用」。

 前回記事:「電車用」こちら(PFの加工もおさらいしてます)


【蒸機用】
 蒸気機関車用の動力を意識しました。内燃機も形状によっては使えると思います。

 縦置きのモーターです。


 「電車用」を半分にして、残った側を2軸駆動用に延長した形です。
 結果として電車用以上にシンプルな形状になりました。


 裏面。
 二軸駆動は、やはり12歯ベベルギアの裏面削ることでシンプルに実現しています。


 分解図。こんな感じです。
 
 ベベルギア同士をこの配列で噛ませると平ギア代わりになリます。
 真ん中のギアだけ、裏面削らないと嵌りません。

 ナローゲージの軌間の中で、1ポッチ幅のフレームで動力支えて、0.5ポッチ幅で動力が伝達されるっていうのはちょっと嬉しいのですよね。

 1ポッチ接続になる第2動輪の1x1テクニックブロックの強度だけはやや気がかりですが。ただ、順調に稼働してる限り外れることはありません。
(何らかの不都合で余計な力がかかると、外れます)


 直交軸コネクタを3Lバーでモータから支えています。この構造思いつくまで悪戦苦闘でした。見た目よりは強度あります。


 組立中です。画像右手のピン及びバーは連結器(ドローバー)用です。意外と尋常の連結器をつけるスペースがないので、動力フレームの段階で連結を考慮しておく必要があります。

 さて、蒸機などのロッドの取り付けはメインロッドのみでサイドロットは割愛です。
 取り付けは理論上は可能でしょうが、小さな機関車では却って煩くなるでしょう。内燃機だとサイドロッドのみで良いんですよ。未だ試してませんが。

 クランクを取り付ける第2動輪は純正軸穴車輪よりも、BBBミニが理想。
 BBBミニは僅かながら純正大動輪よりも薄いので、クランクが外れにくくなります。空転するなら、ゴムシール貼ってしまいましょう。


 さて。
 見ておわかりの通り、この動力装置は重心が極端に後ろよりになります。

 機関車の形状を工夫して、少しでも前方に重量を寄せるようにする必要あり。
(なので、何処かの軽便鉄道のL形の電気機関車とかはちと難しいかも知れません。前方に金属系の錘とか積み込む手はありましょうか?)
 
<未完>
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2019年11月11日

【鉄道作品ナローゲージ】栃尾電鉄モハ209形。デッキ付きの電機兼用電車

 栃尾電鉄(越後交通)モハ209形。

 レゴトレ・ナローゲージの「動力実用化」で真っ先に狙っていた題材です。
(尤も他に蒸機と内燃機もほぼ並行制作していますが)


 電車なので、機器搭載部は若干の余裕はあります。
 電車ですが、軽便の有る有るで貨車も客車も曳くので使い勝手は良い。

 そして、唯一無二のスタイルは大好きな電車の一つです。



 栃尾電鉄(越後交通栃尾線)は1975年に廃止されてしまった電化軽便鉄道でした。
 戦後の電化に始まって、電車の新造を多々行い、電車も総括制御化、CTC化などの近代化を熱心に行なっておりました。しかし、越後交通がバス中心の会社だったのも災いしてか1973年に区間廃止、そして全線廃止です。
 長岡の街の規模から言えば、郊外電車くらい維持できた筈なのですが……。

 モハ209形はその電車群のなかの1両。電気機関車との兼用のためか?デッキ付の姿。よく軽便鉄道の気動車などでみられた鮮魚台(荷台)ではなくて、入換用のデッキなのです。足回りも第1軸と第4軸は普通に吊掛駆動でしたが、第2軸と第3軸は車体装荷のモータをカルダンドライブという変態でした。おかげでこの鉄道随一の強力車だったそうですが。

 こんな特異な車でありながら、1973年の部分廃止まで活躍を続けたのでした。
 現存こそしませんが、然しファンの記録は多く、検索すると多くの写真が見つかります。人気ものであったのでしょうね。



 5幅で、デッキ部のぞいた全長は16ポッチです。デッキ含20ポッチ。窓配置はかなり省略して、取り敢えず「小さく造る」ことを心がけました。

 車内にはMモータ縦置と、PF受光ユニット(魔改造)、そして縦置きの006P電池がぎりぎり収まります。

 なお、動力の関係でパンタ側が前になります。逆行は調子がよくありません。動力系を改良予定はあります。パンタ側の磁石連結器はダミーです。

 屋根の登る梯子はテクニックアームで表現。
 シルヘッダは濃灰の色差表現。一方で雨樋やドアは凸表現でメリハリ付けてます。


 カラーリングは1950年代には青系ツートンだったのが、1960年代には何故か茶色一色にされてしまいました。然し1970年代廃止寸前には赤系ツートン(西武色とも)になっています。
 好みで末期の赤系ツートンとしました。
(この色、良いですね。普通に昔の西武も造りたく……)


 サイドビュウ。
 窓越しに機器が見えると思います。パンタの下にモータ。隣が受光ユニット。右端に電池です。

 なお、車体の下半分は上下を逆に組み、車体裾が台車に少し掛かるような形状にしています。L形パネル使用。
 軽便電車の腰の低さ(車輪や台車の小ささ)を表現するためですが、この題材ではデッキも有るため、かなり苦戦しました


 006Pスナップが丸出しなのは仕様です。電池を完全に覆うと車体を1プレートは高くしなきゃいけなくなり、それが全体のバランス壊してしまいますから。
 またスイッチもないので、スナップの脱着平易にする必要もあります。

 モータはパンタの下ギリギリ収まります。
 受光ユニットは窓越しに受光します。


 車体裾。車輪を避けるため、L形パネルの上下逆転組です。
 動力台車についてはこちら参照ください。
http://legotrain.seesaa.net/article/471960631.html

 付随台車も動力台車と形状揃えました。

 以前の計画では二軸車に割切り、ボギーはダミーにする予定だったのですが、無事にボギー車で走行するものが出来たのです。感無量です!
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posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | 鉄道作品ナローゲージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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