84噸の重量に(即ち、軸重21噸!)、4800kwの出力詰め込む。最高速度200km/hという機関車ですが、これが30年以上前に実用化されているのです。凄い。119両製造ですから瑞西の面積考えたら、結構な勢力でありましょう。
電気機関車の標準化がその後に進むのですが、その直前くらいなので、私鉄(BLS)向けや輸出向けの同系機もあります。
ノルウェー、フィンランド、香港でほぼ同形のものが。技術的に近い機関車がインドに導入されています。
香港KTT仕様のものは、6月に制作済です。
http://legotrain.seesaa.net/article/467395246.html
勿論この地点で、本家SBB仕様も当然検討しておりました。佐倉ユーカリ運転会という大陸欧州系に強い運転会に合わせ、9月の末……ちょうど函館から帰ってきた直後くらいに……制作してしまいました。
リブの目立つ側面は溝付ブロックの横組。これは香港機と同じくですが、シンプルな塗り分けの分より鮮烈になりました。
複雑な塗り分けではありませんが、しかし本家で厄介なのは側面の瑞西国鉄マーク。ディジタル的に表現です。少し丸プレートも混ぜて重く見えないようにしてます。
横組の車体はそのままスラントの前頭部へと繋がります。
0.5プレート分の調整も混ぜ、ポチスロがツライチに連なるように。
大きな運転台窓は別ベクトルで斜め固定。
香港仕様ではウソになったバッファも、本家仕様なら正解。標準のプラウ付きが凄く似合う。
サイドビュウ。白い手すりは鮮烈なアクセント。
ブロックの凹同士をスマートに繋げる方法が無いので、接合はやや苦戦。
床下スカートはカーブスロープ表現。実物は黒というより濃グレーですので、新濃灰も考えましたが違和感大きく黒表現に。スカートの下半分はグリルで少しでも軽快に見えるようにしています。
屋上機器もスッキリと。
現代機の難しいところで、「ごまかし」が効きません。
前にも記しましたが、鉄道模型で現代機がシンプルな造形の割に高額なのは「ごまかせ」ない分工程が大変なのかなとか思っちゃいました。古い機関車(瑞西ならAe4/7みたいなやつ)って意外と誤魔化せる緩さが有るんですが、現代機はそんな緩さがなく、デザインの緊張感が半端ありません。
本物が、プロのデザイナーの仕事だからなのでしょうね。
それでも、レゴという素材・規格と相性の良い機関車だと思います。
この角度からだと、側面リブが程よく目立ちいい感じに。
動力はPower Upです。
意外と空間がとれず、PFだと微妙に機器が収まりません。
9Vは走行環境も限られますから、本線用大型機では今後は避けられるべきなのでしょうね……。本線運転の傾向が「大曲線を高速で」って方向ですし、そうなると9Vは足かせにしかなりませんから。
(逆にいえば、電車中心の小型中型レイアウトでは9Vがなお便利ってことになります)
強度は不足気味です(苦笑)。車体シェルが全て横組で強度確保できず。主台枠的なものが入れる余地がありませんので。
活躍状況。9月の佐倉ユーカリ運転会より。
赤い機関車が濃青の<<続きを読む>>