鉄道車両ではなくて機械扱い、は別に珍しいことではなくて。
例えば専用線などの入換用とかのディーゼル機関車の形状をしたもの(その昔は蒸気機関車!)は結構趣味の対象にされてたりするのですが、圧倒的に数の多い保線用非車両はまだ光が当たりきってないのです。
線路際で見かけることも多く、案外身近な存在ではありますし、また全ての鉄道の運行に関わるとても大事な仕事してるのですが。
数が多すぎること。
車両ではないので、番号や形式などが体系化されていない……のが難点なのかもしれません。
(そういえば、専用線のディーゼル機関車の世界では、形式の代わりにメーカー名+自重トン数をいう習わしでした。「ニチユ20トン」「加藤10トン」のように)

なので、この作品も形式名とか出てこないのが申し訳ないです。
汎用モーターカー(やや古め?)の牽く、レール運搬用のトロリー(トロッコ)。

実制作されたもの。お披露目は2019年8月のJAMでありました。
足回りは台車枠無しで9Vモータ。露出した車輪がインサイドフレームらしく、この種の車両には「あったなぁ!」って感じがします。
警戒色や白い手すり等のアクセントも欠かせません。
低めのボンネットもモーターカーの特徴ですよね。

後ろから。デッキに積まれた箱が意味深です。機材箱?
連結は磁石連結器よりも、この種のドローバーの方が圧倒的に「リアル」でありましょう。それも黄色はベストチョイス。
平トロには機材や作業員載せる楽しみが。今は流石に平トロに人は乗せないですか……人車も造ってあげたくなりますよね。

レール乗せたトロリー。

本物では繋がったレールを乗せてるのですが(本物は、レールはカーブなどではウネウネ曲がります。鉄というよりは針金と考えましょう)、模型では無理。分断搭載ですが十分それっぽいのですね。
とりおろし用のクレーンがミニマムなパーツ数ながら、凄く良い感じです。ホイストが付いてるのが分かりますし、補強の斜めバーに繊細感あります。
つい忘れられがちなジャンルでありますが、初心に戻って考えなければならないなぁと思うのでした。