
薬師山様お得意の、デュプロトレインシステムの上に通常ブロック製の車体を載せた作品です。

先ずはDD51ならぬ、DB51から。
ミニマムサイズに圧縮されたDD51のボディ。然し、8幅という不思議なアンバランス。玩具的というよりも、玩具よりも更にキュビズムな世界であり、それが愛くるしさに繋がっておりましょうか。
それでいて、締めるべきところは締める。ディーゼル機関車の命?である白い手すりは省略さておりませんし、また大きめパーツ使うことでの安心感。
ディテールといえば金色の汽笛も印象的なのですけど、全体にオーバーな感じはなく、実に好バランスなのですよ。

こちらはEF66ならぬEB66。
HOゲージの入門セットの末期にEB66って有りましたけども、あの雰囲気が更に濃縮された感じでしょうか。さらに言えばサイズはOゲージサイズですし。
箱型車体で有るがゆえのメリットですが、車体裾の処理がうまくて腰高感がありません。
EF66の命である前面ですが、やはり安心感優先の程よくシンプル化というか玩具的戯画化の入った表現であるのですよね。デュプロに、触るのに神経に触るような微妙な斜め表現とかは似合わず、キャノピーで割り切るほうがしっくり来るってものでしょう。
それでなおかつ、66らしいツボ抑えてる。屋根でキャブ部分と機器室部分で肩処理変えてるのは、「なるほど」と唸らされるのです。
なお、運転台窓下のウエッジプレートの重ねはLDD版との相違点です。当該部品がないがゆえの代替ですが、然し違和感が有りません。


そして「サプライズ」なコンテナ貨車。あたかもコキ50000・コキフ50000を牽いて。
国鉄時代の特急貨物として凄く華やかだったあの時代、感じさせるじゃありませんか。
コンテナはデュプロのベースにライムのブロック載せたものですが、程よい解像度でC10系の国鉄コンテナになっています。5トンコンテナが12ftになった、今に通じる形式ですがもう見ることはできません。でも、コンテナといえばこれ、でしたよ。
コキフ。車掌室の造形が美しく丁寧です。
丸みのある屋根にデッキ。そして程よいディテールはステップに白い手すり。やはりバランスよく、世界観と調和させているのですよね。
いつになるかわかりませんが、しかし、いつかは参戦したいと思わせる。素敵な規格の素敵な作品なのでした。