そしてレゴでは数度に渡って製品化されています。言わずとしれたホグワーツ急行です。

或る海外作品を参考にされたそうです。
ただポチスロによる缶胴の作り方は鱒寿司様の文脈でもありますね。7幅の、やや大柄な作品です。
7幅化によって理想的なフォルムを得ているのは言うまでもありません。
動輪はBBB-XLであり、脚を大きく見せています。ロッド可動も簡易版ではなく、メインロッド+サイドロッドです。スライドバーとシリンダ、そして先輪ボギーの位置関係に無理がないのはこのスケールゆえでありましょうか。
スプラッシャやランボードの処理の美しさ。
またペルペア火室の力強さ。プロトタイプの魅力を引き出しておりますよね。
煙突はゴムタイヤによってΦ1.5ポッチ位の円筒を得ているのですが、ここの表現も違和感ありません。

反対サイドより。
美しい。この流儀で他の英国蒸機、揃えられたら素敵でしょうね。
「汽車のえほん」の各機関車も、モデルになった機関車として再現する方向もありそうに思うのでした。
そういえば、緑の機関車「ヘンリー」も世界一有名なテンホイラーでありましたね。

製作中より。カーブでの塩梅。お行儀よく曲がれます。

テンダ。膨らみの表現が凝っています。この立体感が正しく英国調!
動力系はエンジンドライブの模様。無理なく走行しておりました。トラブル少ない感じです。

合わせる客車は無論MarkI。
英国鉄道国有化されて最初の標準型軽量客車で1950年代に製造されたものです。1980年代までの英国鉄道シーンには欠かせない客車であり、日本で言えばスハ43かナハ10のポジションでありましょう。
車体の丸み表現がとても秀逸です。実車は写真で観る限り、それほど丸みはないのですが、誇張表現として実によく効いています。ものすごく、MarkIらしい!
側窓はクリアブロック表現。これならトレイン窓の存在しないカラーリングも可能になりますから広汎な可能性持っておりますね。
きちんと3ドアなのも嬉しいところです。

奥は緩急荷物合造車です。日本的にはハニフ?
特殊パーツ依存ではない客車作りですから、特殊な車両も無理なく作れるのですね。その意味でこのMarkI、すごい作品なのですよ。

機関車と客車合わせて。客車は4両の制作。
7幅の機関車と6幅の客車で自然な編成美。
やはり、この雰囲気・スケールで英国の名機関車・名列車……を考えたくなりますね。いや迷機関車・迷列車の方でも良いのですけども。
英国なら魅力的なプロトタイプも沢山。
また、鱒寿司様の既存作でA4(ダークグリーン)とプルマン客車もありますから、既に機関車と客車組み合わせ変えての遊びも可能になっています。
まだまだ「英国面」は盛り上がってゆきそうです。
MarkIの増備もよし、MarkIIなどの近代客車とディーゼル機関車の時代も……?