ベースは古めの(おそらく1960-70年代の)軽量客車です。パンタ付きですから根っからの食堂車なのでありましょう。
黄色に灰色の斜め帯がなかなか鮮烈な姿であったようです。

製作中の様子より。ほぼ完成?
製品にありそうな雰囲気を目指す。というコンセプトだそうです。
トレイン窓がふんだんに使われ、正しく90-00年代に進化してたらという妄想を掻き立てられますよね。
自作ステッカーも適度な規模でありましょうか。

瑞西の食堂車ゆえ、電源用のパンタ付きです。ディテールとして楽しく、また編成中でアクセントになるのです。
カーブスロープの屋根とトレイン窓の組み合わせ。良いですよねぇ。公式ではもう望みにくくなってしまいましたけども。
ドアに使ってる1x2の細窓がは70年代のレアパーツ。赤や白は結構で回るのですが黄色がプチレアで。ただ、折戸の表現にはやや大仰な気もします。今のレゴ社の文脈なら2x2パネルの側面で表現しちゃうかしら? でもって、この貴重な部品は「70年代風作品」にキープするのも手かもしれません。

インテリアも含めて完成です。ミニフィグが楽しげ。
その意味でもトレイン窓は捨てがたいものでありました
さて、瑞西のこの世代の軽量客車の特徴顕れてますね。
妙に低い屋根。

そして、車端部の裾の切り上げ。後者は結構見落とされがちな特徴ですが、瑞西の客車らしさ……という意味で重要な要素でありましょう。理想は昔の濃緑で客車造ってしまうことなのですが。トレイン窓を諦めること出来たらなんとかなるかしらん。

嘗ての製品っぽい、インテリア。
ここにチーズフォンデュの表現でもあればそれっぽいかも(笑)。ワインのボトルも欲しいところですね。

パンタ以外にベンチレータなどもアクセントになってる屋上です。

チェコのRegiojetの客車と。
華やかなキャンペーンカーが2両繋がると鮮やかで良いです。クドさはありませんし。黄色ベースは製作者の狙いどおり、品よく調和しています。
そして。客車の国籍以上に車両の年代差異も伝わってくるバランス感も嬉しいです。RegioJet客車が21世紀入ってからの新造車に見えて、瑞西の食堂車が70年代かそれ以前の雰囲気を醸し出してるのですよね。大昔……1970年代のインターシティあたりで、食堂車だけ戦前製の古い車が繋がってたりしたのに通じるもの、ありましょう。
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オマケ紹介で恐縮ですが。#7838ベースの独逸近郊型電車。ヘッドライト周りなどがアップデートされています。この製品も2010年ですから、もう歴史になりつつ有るのですよね。
(なお、リサイクルショップなどで出てくることが最近は多いらしいですよ? 傑作なので欠品や不動でも、まずゲットです!)