その初期車両、雪1形は木造車体。1949年に改造されたもの。
1971年まで活躍し、雪8号が交通資料館に保存されています(現在休館中ですが)。
その愛嬌と、優雅さの有る姿に惹かれて2016年に一度制作しています。
前回製作 2016年
http://legotrain.seesaa.net/article/441384379.html
モータ内蔵のため、サイズを小さくするのに限界がありました。
どうしてもズングリ感が。
何より、PF環境では自走できない問題がありました。
止む無く「電源車」を牽引です。
今思えば、せめて有蓋貨車風に外見を整えておけばよかったとは思うのですが。
その後 2017年に現物を拝見しています。

印象は。思ってたよりずっと小さく、華奢ってことでありました……!

今回は、その辺踏まえての再制作。
無論 走行とササラ回転のギミック優先ですので正確なスタイルの再現は諦めてます。如何に華奢な、そして優雅なあの雰囲気を出せるか……?
結果、5幅車体になりました。
PF Mモータ内蔵ではミニマムサイズ。その上、前後端では4幅に絞るアレンジです。少しでも小さく見せること心がけました。

肝心のササラ回転周りは前回を引き継ぎ。
環境の変化は、運転環境で9Vが使えるようになったので、単独で自走が可能になったこと。ササラの回転動力も9Vトレインモータの出力部分からです。前回作だと出来た走行とササラの独立制御はかなぐり捨ててますが。
ゴムベルト駆動は他に方法がなく、やむを得ず引き継ぎです。かなり変な掛け方してるので消耗は速そう。Φ2の角型断面ベルト部品は多めに確保ですね……。

サイドビュウ。
下回りは車輪の露出を承知で台車枠を小さく表現、擬似的にホイルベースを短く見せてます。トレインモータに縛られる9Vの限界点ではあります。
5幅化の代償で、窓は横組み諦めました。強度が多分キープできません。どこ持っても安心な強度は運用上、必要なのです。


ササラは片方のみです。こちらはダミー。

1970年ころの車庫のイメージで。
当時の華形の連接車と連結車とならぶ、木造ササラ電車。

色々無理はありますけども、A830形と並べて小柄なサイズ感は出せてるとは自負です。

内部。まず屋根を外すと。
僅かなスペースはありますので、そこに「予備交換用ベルト」を収容してます。
切れたら、交換して下さい。
交換したのも切れたら、ササラ回転なしでも走行させてもらえると嬉しいです……!

車体外したところ。Mモータ、ぎっちり。9Vモータから電気貰うので、変換コネクタも要ります。

ギア周りです。平ギア1段。ベベル1段。ササラにはベルトで駆動。
運用上注意です。回りが鈍いことありますので、そんなときは軽く回して下さい……。

裏面。ササラ取付部は強度不安なので、修復時の参考になれば。

これが拙作の市電ラインナップ。
この中でも、M101は現役なのが凄いですよね。
また、M101の応用で、普通のボギー丸形電車(いわゆる一番札幌市電らしい、あの車)も行けるはずなのですが、今回も間に合わず。
ワンマン化更新後で白帯巻いたの1990年代以降の姿も結構好きなのです。