
伊豆箱根鉄道(大雄山線)の5000系電車は、1984年から導入されたもの。
同線は事業用車以外、全車同一形式で揃えられていますが、第1編成は鋼製車。第2編成以降はスレンレス車です。また第5編成は中間車のみ転換クロス。第6-7編成は全車転換クロスシートです。
自社発注新車でありますし、また、さり気なくハイグレードなのですね。
基本形状は駿豆線用の3000系に似ますが、全長や窓配置や車体幅は異なるものです。3000系は独立窓で5000系は二連窓ですね。幅や長さは3000系のほうが一回り大きい。
なお、検修では駿豆線に入りますから並ぶことも有るのでしょう。

制作されたのは第一編成。元来は青と白のツートンカラーですが、現在は嘗ての旧型車と同じ色(=西武の赤電色。西武系の会社ゆえ)になっています。
赤電色はダークタンと赤。凄く、様になってますね。
(思わず昔の西武、作りたくなってしまいますよ!)

前頭部。平面に割り切っていますがきちんと凹みの付いた大窓に見えますよね。
それよりも丸ライト4つ並んだ前面表現に注目です。内側2灯が良い意味でトリッキー。ハーフペグ隙間からそっと出す。隙間上等は正解でしょう。穴開きのパーツでハーフペグ4つ並べるとライト間が余裕あり過ぎで、イメージ変わっちゃうんですよね。
前面上部、車体幅がツライチなのも嬉しいですね。
それから連結器の胴受け廻りも拘りが見えます。やや大仰ですが、これがかえって良い効果です。灰色で足回りの中で際立たせてるのも良いですね。

前面もう一枚。塗り分けの再現のため、3ポッチ幅+ポチスロ合わせ2幅分(合わせて5幅分)にプレート2枚分という組み方になっています。実は0.5プレート分が6幅に対して足りないのですが、違和感なく収まる!
この組み方、真面目に西武の赤電に応用できますよ!

実物どおりの、程よい3両編成です。
いいですね。こういう電車! 未だに乗ったことない電車ですが、駿豆線と合わせて訪問したくなリます。駿豆線にも緑とクリームの復元塗装車おりますし。

こちらは標準塗装車。スレンレスの第二編成以降ですね。
すっきりと美しい作品です。

前面はやはり平面割り切りですが、正解でしょう。
ガラスはクリヤーのほうが額縁顔の80年代の電車らしく見えます。
灯火は先の第一編成同様の処理です。ライトの間隔は大事な要素でしょう。

同様に3連。
80年代風の電車もそろそろ郷愁の対象になりつつありますね……。
今のうちに、です。
モデルとしては、そのまま駿豆線の電車にも見立てできましょう。

前面。こちらは短いスカートが備わります。
連結器を仮設して、貨車介してJR電機に牽かせて小田原〜三島の入場回送シーンとかも楽しいかもしれません。しばし見られるそうです。


二色並んで。赤系と青系、良いコントラスト!

どちらが、お好み?
第二編成の方は幅がツライチに収まっていないことのですが、これはこれで違和感はありません。それよりも前面窓の2x2パネルの質感優先は正解でしょうか。ここはどこを優先するか……。
あと、寧ろ駿豆線の幅広車体にも援用できるかもしれませんね。
白い3000系(緑とクリームでも良いですが……)も、何時か拝見したいものです。
最後に独り言。
個人的趣味として、西武赤電作りたいです……(笑)。