
電気機関車に対する電車。
内燃機関車に対する内燃動車(ディーゼルカー)
蒸気機関車に対しては?
……蒸気動車はリニア鉄道館でホジ6005形(ホジ6014)が展示されているのでご存知の方も多いでしょう。
工藤式蒸気動車は小さな蒸気機関車を客車の中に入れたようなもので、内燃機関以前に小規模旅客輸送の合理化を図るために導入されたものです。
尤も、内燃機関の普及で存在意義がなくなり、蒸気動車の殆どは戦前のうちに引退してしまっているのですが(燃料事情の良くない戦時中であっても、まだ内燃動車を代燃で動かすほうがマシだったようです)。況してや戦後に運用してた事例はほぼないはず。
それでも、木造客車の片方の台車がロッドにシリンダの蒸気機関車のような足回り。煙はいて自走する姿は憧れ誘うものでありますね!

日本のレゴトレイン界隈では、10ン年前にbuchi氏が12Vモータ使って作られていますが、長年追随者が居なかった題材です。
そこに注目されてきたジョージレモン様の渋さよ!
モデルはおそらくホジ6014。機関のない側を前にして。
前面3枚窓非貫通のちょっと変わった電車? にみえて、右手の台車みて正体がわかる!

車体造形は奇を衒わぬかちっとしたものです。窓まわりも横組ではなくて2x2の順組。シルヘッダーも割愛のシンプルさ? 而して、各部のバランスの良さで古風な感じが十分に伝わってきます。まだドアがきっちり凹み、ドア窓の桟が入ってるのも全体を引き締めて居るのですね。

蒸気動車らしい顔。機関側は真ん中に大きな点検扉のある4枚窓。ダブルルーフから生えた煙突。
左右の細い窓はパネルの側面ですね。ちょうどここは窓が側窓ないので好都合?です。

足回り観てみましょう。
先に作られた大分交通26号(クラウス)と同様、自作動力台車に中央軸(ジャック軸)を設けて、そこの駆動に寄ってメインロッドが動きます。
他の簡易ロッドに対するメリットは「薄く済む」ことです。
どうしてもクランクの張り出しが課題ですものね。

小型蒸機と並ぶと、特に似合います。

旧軍の兵隊さんがいるような情景が絵になるのですね。木造の跨線橋(鱒寿司氏作)も似合うのです。
蒸気動車は意外と種類も多いので、まだまだネタは豊富。
二昔前ほどは鉄道模型の世界では自由形の「よくある」題材でもありました。いろいろ可能性のあるジャンルでしょう。何より「楽しい」ですから♪