
ご地元高知の方が、とさでん交通(土佐電気鉄道)の車両を作っておられます。

先ずは200形電車より。
都電6000形の同型車として有名な電車です。各地でみられた都電6000の姉妹たちも現役はもう土電だけになってしまいました。しかし此処では纏まった両数が通常の運用に入っています。
2両のみが冷房化されており、側面の窓割変更(ダクト通すためか?)に屋上機器の追加でユニークな姿に。
有澤様の作品はその冷房車がモデルです。
実車は2両とも新塗装化されていますが、モデルは旧塗装で。この土佐電気鉄道の色は好ましいもので有りましたよね。車体裾は赤で、屋根は緑で。拙作の600形では濃赤・濃緑で作りましたが些か重くなりすぎるので、明るめの赤や緑でも正解といえましょう。
ボギーの路面電車という難度高い題材ですが、車輪2軸をダミーにすることで、床面下げを行っています。前面は丸みを腰部分はカーブスロープで付ける処理。窓部分は上手く角度つけてます。
なかなか、よく雰囲気を捉えられています。

小さな車内にPU機器を内蔵しています。Batteryのタイルが面白いですね。ドア凹みの表現も嬉しく。肝心の屋根上は実に賑やか。実車もこんな感じなのですよね(笑)。
さて、いくつかの提案です。
側窓は思いきって前面同様2x2を並べるほうが(つまり中桟は割愛される方が)、ピラーが細くなって「らしく」なりそうな気がします。あるいは横組窓か?
車高下げはかなり頑張っておられますが、車体裾に1幅の赤いタイル(1x8など)貼ってもう少し足回りを隠すともっと雰囲気良くなるかもしれません。
前面は……前照灯がほしいです。頭上ライトは土電のアイデンティティみたいなものですから。

ご自宅のジオラマでの撮影。上手く線路を埋め込まれてますね。

改めてサイドビュウ。

電池の収容状況です。PUだとスイッチ操作さえできれば、電池boxの上に此処まで盛っても実用に差し支えないのですよね。下方から電池交換できますから。

裏面です。車輪枠部品だけ使ってのダミー車輪は路面電車ではもっと使われて良い手法でしょう。

変わって3000形。ハートラムII。2018年に導入されたばかりの新車です。
みての通りのアルナ車両のリトルダンサーシリーズのUaタイプ。3車体のこのタイプは長崎・堺・富山・豊橋・札幌他で広く観られるものです。ハートラムI 100形は1編成のみの導入に終わりましたが、3000形は追加導入あるのでしょうか……?
作品ですが、軸配置は実物どおり。よくみると中間車に車輪無いのがわかります。
一方で前後は二軸車です。
(この形状、或る意味古典的な連接車の復活でもありますよね)
足回りはタイルで綺麗に隠してますね。実にスムーズ・スマート。
ドアは開閉です。それ故に全長がやや間延びした感じになってのは惜しまれる所です。先頭車・中間車とも思い切って4ポッチづつ詰めると、小さな車体がコロコロした……というかキュービカルなリトルダンサーUaタイプに見えてきそうなのですが。

前面はスクエアな印象、上手く纏めています
オレンジの1/4タイルの使い方が巧いですね。前面株の塗り分け意外と複雑ですから。
屋根は45度スロープですが、理想はポチスロ。あるいは平面なタイル表現の方が実車のスクエアな印象に近くなるかも知れません。
屋根を低く出来たら、おでこから屋根への繋がりも自然なものになるでしょう。


ジオラマにて。
電車昇降エリアの作り方が凝ってますね。白線の斜めが再現です。<<続きを読む>>