そこに、wing様の作品も完成。仲間が増えました。
(なお前回記事こちらです)
http://legotrain.seesaa.net/article/460931204.html
スケールや方向性の違いあれど、ナローゲージを思いっきりラーズなスケールで表現してしまい、完璧なプロポーションや繊細なディテール。そして何よりも「大きさゆえの魅力」を求める方向性は共通いたしましょう……!

タリスリン鉄道はイギリス初……即ち世界初の本格的保存鉄道として知られています。「汽車のえほん」シリーズ(きかんしゃトーマス)に出てくる軽便鉄道のモデルでもあります。
鉄道名を名乗る「Talyllyn」は1864年に製造されたもの。いわば、日本の鉄道創業よりも古い機関車です。然し、鉄道発祥の英国らしい整った品の良い機関車であり、日本人にも馴染みやすいスタイルでもあるのですね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Talyllyn_(locomotive)
自重は約12噸。当初、0-4-0(B)であった車軸配置は、従輪を加えた0-4-2(B1)に改造されたようです。
サドルタンクと、前後方向に丸みのついたキャブがなんとも愛おしい!

wing様の作品はキャブ基準で12幅です。
これは大型鉄道模型として程よい大きさといえましょうか。
そして、レゴの標準レールとのサイズ感(狭軌感)もバッチリです。
全体に、大きくそして美しく作ることへの配慮が滲み出ているのですね。ラージスケールとなると誤魔化しも効かず、フォルムもディテールも嘘がつけませんから。英国機は軽便といえどデザインや整備にスキがなく美しい。此処もごまかせません。
妥協なきを追求して、この美しく可愛い作品が……。
サドルタンクの曲線。
ぐっと絞られた細いウエスト……の如き台枠部分。
ユーモラスな形状の、而して美しいキャブ。丸窓は1x4アーチの合わせ。
端梁やシリンダ周りも良い形状です。
全体にポッチ隠しに徹したモデルですが、バッファの取り付け部分だけポッチ出ししてるのは実に効果的なのですね。

真正面より。
狭軌感が鮮烈です。
ラージナローの魅力!

真上より。大きさが掴み取れましょう。
思わず1両、自分用も欲しくなるってものです!

足回り。純正大動輪を使ってこのバランスです。それがまた良い……。
スライドバーの動作もこの大きさならまったりしていそうですね。
スプラッシャや、サイドタンクのラインも見逃せません。

圧巻。キャブ内も妥協なく。小さいけども、蒸気で動く機械であるのです。
真鍮磨き出しの表現が堪りません。焚口扉までこだわってます。

バックビュウ。
こっちを前に列車牽いてきても楽しそうなのですよ。

サイドビュウ。美しくもユーモラスさのある、素敵過ぎる佇まいです。
これが作れてしまう! というのがレゴの魅力なのですね。
非常に高価な大型鉄道模型の世界に迫れる、というのがレゴの魅力でもあるのです。

スレートワゴン牽いて。
小さいけど大きな列車。走る姿、何時か拝んでみたいものです。
動力化にあたり、外装からIRレシーバー以外のPF機器が見えないように配置しました。鉄道模型に使用されている発煙装置を取り付けたいところでしたが、スペースがないため諦めました。 pic.twitter.com/PzpcVDIk4v
— wing@ラージナロー完成 (@wingblock) 2019年5月11日
なんと。機器配置もこだわりです。
というか、ラージナローといえど、キャブがあの作りですから機器はサイドタンクと缶胴に収めざるをえないのですよね……!?
走行中の動画です。
— wing@ラージナロー完成 (@wingblock) 2019年5月11日
背景や机のサイズが小さいため長い距離を走らせることができませんでした。 pic.twitter.com/fEDORR9iPB
標準カーブのエンドレス走るだけでも実に楽しそうです。
……ラージナロー、参戦したいものです。
米系(ボールドウィンとかポーターとか。日本でも御馴染)やら
独系(コッペル! 日本じゃ定番中の定番ですが本場のも良いんですよねぇ)
などなど、手付かずの世界も有るわけですし(笑)。